やはりライブで聴きたい!
Title:ROVO Selected 2001-2004
Musician:ROVO
中西宏司在籍時のROVOのアルバムから、今でも人気が高い代表曲をセレクトした、ベストアルバム。
ROVOというと、あまりベスト盤をリリースする、というイメージはなかったので、こういう形態のリリースは、ちょっと意外な印象を受けました。
全6曲となる楽曲はいずれも、ダイナミックなドラムのビートを主軸に据えつつ、微妙に歪んだような音色を奏でるバイオリンの音が印象的な構成になっています。
そんな中でも、この時期の作品であるがゆえに、特に特徴的なのが、シンセのサウンドを大胆に取り入れて、より楽曲がスペーシーになっているという点。ちょっと近未来風ともいえるシンセのサウンドが、楽曲に一種の空間の広がりを感じさせ、楽曲がよりダイナミックに、スペーシーになっているように感じます。
特にシンセのサウンドが印象に残ったのが「LOQUIX」で、シンセサイザーの音が、もっとも効果的に、ROVOのサウンドとして用いられていました。
正直なところ、楽曲の構成としては、「ドラム+バイオリンが主軸」という似たタイプの曲が多いんですけどね。それでも最後まで飽きがこないで楽しめてしまうのは、その圧巻ともいえる怒涛の音の洪水のためでしょう。
もっとも、それでもこういうトランシーな曲は、やはりビールでも飲みながら、野外ライブで聴くのが最高なんだろうなぁ。屋内で、ヘッドホンに耳を押し当てながら聴いていると、ライブに足を運びたくなるアルバムでした。
評価:★★★★★
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