楽しい旅立ち
Title:JOURNEY
Musician:RIP SLYME
タイトルがタイトルなだけに、こういう感想を抱いてしまうのですが・・・。
RIP SLYMEの新作は、いわば、楽しい旅を、そのまま表現したような、明るく、楽しく、そして、次から次へと新しい出来事が起きてくるような、ポップなアルバムに仕上がっていました。
ノリノリのパーティーチューン「Good Day」は、旅立ちのワクワク感を表現しているかのよう。続く「太陽とビキニ」はサーフサウンド風。この暑い夏の中、さわやかな海辺を旅しているかような、ポップナンバーと続いていきます。
その後も、ロックテイストが強い「Do it!」などで、テンションが盛り上がったかと思えば、中盤は一転、アンビエント風の「Journey」や、RIPらしい、ソフトロックの「love&hate」などで一休み。
後半の聴かせどころは、やはりトータス松本が参加した、ソウルフルな「Here comes the Hero」でしょう。パワフルな彼のボーカルが、否応なしに旅を盛り上げます。
さらには、パーティーチューンの「ヒッチハイクガール」や、ボッサなサウンドと、ハードなサウンドが入り混じる、ユニークな「SPLASH」と続き、最後は、メロディアスな「Beauty Focus」。この旅のエピローグを飾るような、ポップチューンをしっかり聴かせて、この旅は終わります。
ま、要するに、最初から最後まで、いろいろなタイプの曲が入り混じり、それがいずれもRIP SLYMEらしい、ポップで楽しいナンバーが続いているアルバムだった・・・ということ。次から次へと新しい展開が続き、リスナーを飽きさせません。
ある意味、RIP SLYMEとしての王道ともいえるアルバムで、そういう点では、真新しさ、みたいな部分は弱い印象も受けました。ただし、それを差し引いても、文句なしに楽しい傑作だったと思います。この夏は、このアルバムをBGMに旅に出かけよう!
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事
- ハードなバンドサウンド(2009.12.29)
- 日本から世界へ???(2009.12.28)
- 間口は広く(2009.12.27)
- バランス感覚の良さ(2009.12.25)
- 直系ガレージパンク!(2009.12.24)
コメント