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2009年7月27日 (月)

森広隆復活!!

Title:planetblue
Musician:森広隆

planetblue

森広隆復活!!!

・・・といっても、「誰??」という方が多いかと思います(^^;;

そんな方のために、まず、この曲を聴いて欲しい!

どう!?カッコいいでしょう!

この曲こそ、森広隆の2002年にリリースした2枚目のシングル「ゼロ地点へ」。当時は、私は、このファンキーでポップな名曲にすっかりはまってしまって、このサイトでも散々取り上げました。

当時は、RIP SLYMEのアルバムにも参加するなど、一部で大きな注目を集めたのですが、残念ながらブレイクには至らず、フルアルバム1枚にミニアルバム1枚をリリースし、いつの間にかメジャーシーンから姿を消していました。

その後、細々とライブ中心に活動を続けていたことは把握していたのですが・・・

なんと、このたび、約6年ぶりとなるニューアルバムがリリースされちゃったのです!

もうね、1曲目のオープニングナンバーから、ファンキーなインストチューンで、俄然内容に期待をしちゃうわけですが、2曲目「Funk Redemption」は、タイトルからして、まさにファンキーなポップチューン。「セロ地点へ」みたいな突き抜けたアップテンポな楽曲ではなく、テンションは抑え気味ながらも、抑え気味のテンションの合間からしっかり伝わるファンキーなリズムに、否応なく、心躍らされます。

さらに3曲目「My☆Girl」は、一転、ディスコチックなダンスチューン。ノリのよいナンバーに、身体が踊ってしまうようなナンバーで、一気にこのアルバムに惹きこまれてしまいました。

以前の森広隆は、名曲も多かった反面、楽曲のバリエーションが乏しいのが気にかかっていて、正直、いまひとつブレイクできなかった要因もそこにあったのかもしれません。

しかし、この久しぶりとなる新作は、4曲目以降も、実にバリエーション豊かなナンバーが並んでいます。

ファンキーながらも、どこか怪しげな雰囲気が独特の魅力をはなつ「英雄の誕生」や、レゲエ風のリズムが魅力的な「モノクローム」や、ボッサ風の「蜃気楼の街」など、いろいろなタイプの楽曲にも挑戦しています。

もちろん、後半にも「コーラナッツウイルス」のようなファンキーなナンバーもありますし、同じファンクチューンでも、「やっぱり猫にお熱なんです」のような、猫好きの猫愛を語る(笑)ユーモアな作品もあり、楽曲のバリエーションの多さやユーモアセンスなど、森広隆というミュージシャンの成長も感じることが出来ました。

ラストは、彼のハイトーンで伸びやかなボーカルを魅力たっぷりにつかった「Heaven」で、メロディアスなチューンを聴かせてくれたかと思うと、クロージングの「Samsara」は、アコギでしんみりとしめくくるインストナンバー。最後まで見事な構成でした。

正直、名曲「ゼロ地点へ」に匹敵するナンバーがあったか、といわれると微妙なのですが、アルバム全体の出来としては、以前の作品を十分上回る出来だったと思います。久しぶりの復活は、やはりうれしいなぁ~。そして、以前と変わらない、そのボーカルとファンキーなリズムを聴かせてくれたのは、涙が出るほど(笑)うれしかったです。

もっともっと評価され、売れるべきソロシンガーだと思います。森広隆、是非とも一度チェックしてみてください。お勧めです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

オリハルコン日和/bonobos

オリハルコン日和

タイトルを見て、一瞬「オリコン日和」かと思ってしまった・・・(^^;;

彼らももっともっと売れてしかるべきだと思うバンド。Fishmans直系の、ゆる~い、レゲエ調のポップナンバーに、ダブやジャズ、ポップ、ロックなどの要素を入れた、独特なポップソングを歌っています。

以前はもっと「まんまFishmans」みたいな楽曲が多かったのですが、もっとメロディアスで、いい意味で垢抜けた雰囲気のポップなチューンが増え、bonobosとしての個性をしっかり確立してきているような印象を受けました。

まだまだ成長を続けている彼ら。今後、ますますの名曲の誕生を期待できそうです。

評価:★★★★★

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