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2009年7月

2009年7月31日 (金)

ちちんぷいぷい

Title:HOCUS POCUS
Musician:木村カエラ

HOCUS POCUS(通常盤)

「HOCUS POCUS」

なんか、ユニークなアルバムタイトルなのですが、このタイトル、いわゆる「ちちんぷいぷい」といった感じの呪文の言葉だそうです。

そして、このアルバムは、そんなゆかいな言葉そのものの、メロディアスで楽しいポップチューンがつまっています。

前半は、どちらかというとパワーポップなギターロック路線が続きます。

1曲目「Dear Jazzmaster '84」や、2曲目「マスタッシュ」はロック路線で盛り上げていきます。

ただ、その後、「乙女echo」は、タイトルの通り、かわいらしい雰囲気のポップチューンになっていますし、「Butterfly」は、チェンバロの音が印象的でクラシカルな雰囲気をかもし出している結婚式チューン。

その後も、ポップでかわいらしい装飾が施されたような、キュートなナンバーが目立ち、明るく爽やかな雰囲気の曲が続きます。

後半は、「Another World」「キミニアイタイ」など、打ち込みのリズム+ギターロックという、エレクトロロックとも言うべきナンバーが続きます。

こちらのナンバーも、軽快で楽しいポップチューン。4つ打ちのリズムがダンサナブルで、アルバムの最後をどんどんと盛り上げていってくれます。

アルバム全体的には、「ポップでキュート」という印象が強い作品。ギターロック主体ながらも、それ以上にかわいらしい音をサンプリングしたサウンドが印象に残ります。

しかし、その一方、アルバム全体としては、少々大味だよなぁ、ということも感じました。

メロディーはポップで、垢抜けていながらも、一本調子な部分があり、ひねりを感じません。アレンジも、音数が多すぎて、オーバーアレンジ気味。ちょっと雑にも感じました。

ちょっと厳しいことを言ってしまうと、一本調子なメロディーを、アレンジでごまかした・・・なんてことも思ってしまったりもして・・・。

まあ、ポップで素直に楽しめるアルバムなのは間違いないと思います。難しいこと抜きでポップアルバムを楽しみたい方はお勧めです。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

空×少年/キマグレン

空×少年

相変わらず、爽やかなアコースティックナンバーは心地よいんですが、ちょっとワンパターンさを感じてしまいました。ゆずとのコラボがあったり、ラテン風なナンバーがあったりと、それなりに音楽性を広げようとしているのはわかるのですが・・・前作はよかったんだけどなぁ。ちょっと壁に突き当たっちゃったか?

評価:★★★

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2009年7月30日 (木)

もっと注目されてもいいミュージシャン第3弾!

Title:89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009
Musician:THE BOOM

89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009

個人的に、もっと注目されてもいい、と思っているミュージシャンの第3弾はTHE BOOM!

いや、もう十分注目されているじゃん、という声もありそうですが(^^;;

まあ、確かに「島唄」はミリオンセラーを記録しているし、武道館でも何度もライブをやっているし、オリジナルアルバムは普通にベスト10入りしてくるし、紅白への出場経験もあるし、十分「人気ミュージシャン」というカテゴリに入るミュージシャンなんですけどね。

でも、個人的には、もっともっと注目されてもいいと思っているんですよ。

THE BOOMといえば、「島唄」のヒットで沖縄音楽というイメージがあるのですが、THE BOOMの音楽の魅力は沖縄音楽に留まりません。

スカ、レゲエ、ブラジルなどなど、数多くのワールドミュージックをその音楽に取り入れています。

しかし、ただ単純にワールドミュージックを演っているバンドは、他にも数多くあります。

彼らがやはり素晴らしいのは、そんなワールドミュージックを自分なりに咀嚼して、日本のヒットチャートで通用するポピュラリティーを持たせていることだと思います。

これだけヒットシーンの中で活躍をしていて、かつ、ワールドミュージックの要素をふんだんに取り入れているバンドは、彼らだけではないでしょうか。

THE BOOMの20周年を記念してリリースされた今回のベストアルバムは、デビュー当初から今に至るまでの彼らの代表曲を収録しています。

最近の曲になればなるほど、沖縄音楽やブラジル音楽への造詣が強くなることはわかるのですが、一方で「都市バス」みたいなデビュー直後の作品から、スカやらレゲエやらといった中南米系の音楽をその楽曲にふんだんに取り入れていることがわかります。

また、「中央線」みたいなしっかりと聴かせるポップナンバーや、「手紙」のような、ポエトリーリーディングのナンバーなど、ワールドミュージックに留まらない音楽性の広さも魅力的。THE BOOMの魅力が存分に感じられるベスト盤でした。

「島唄」や「風になりたい」しか知らない方でも是非とも聴いて欲しい!絶対、もっともっと評価されてもいいミュージシャンだと思うんだけどなぁ、彼らは。

評価:★★★★★

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2009年7月29日 (水)

ちょっと一息

今週は、シングル、アルバムチャートともに、新譜が少なめのチャート。ちょっと一息といった感じでしょうか。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週のシングルチャート、偶然なのですが、なかなかおもしろいんですよ。初登場が、1、3、5、7、9位と、見事飛び石に、奇数位のみに並んでいます。

まず1位はEXILE「THE HURRICANE~FIREWORKS」。初動17万枚は前作とほぼ同じ。完全にファンが固定してきました。

14人編成となってから2作目なのですが、今回はジャケットがまたすごい。

THE HURRICANE ~FIREWORKS~(DVD付)【ジャケットA】

14人の顔がズラリと並んでいるのですが・・・ごめん、あまりにも暑苦しい(^^;;これじゃあ、ファン層がどうしても限られて固定してきちゃうよなぁ・・・。(まあ、それが良いのか悪いのかは、現段階ではわかんないけど)

で、2位に先週1位の中山優馬が入り、3位は人気声優平野綾「Super Driver」がランクイン。自身初のベスト3ヒットを記録しています。

4位にヘキサゴンが続き、5位はアイドリング!!!「無条件☆幸福」が初登場。前作の初登場10位から大きくランクアップしていますが、初動売上は1万4千枚から1万枚に大きくダウン。ちょっと厳しい状況になってきています。

その次にはコブクロが続き、7位には、なんと、このたび、期間限定で復活したビジュアル系バンドcali≠gari「9」がランクイン!彼ら初のベスト10ヒットは、やはり昨今のビジュアル系ブームにのって、といった感じでしょうか?

ただ、以前から、実験的かつユニークな作風は、ビジュアル系という枠を超えて人気のあった彼ら。今回は、期間限定の復活だそうですが、一種のブームとなり、玉石混合ともいえる最近のビジュアル系シーンの中、本格的に復活してほしいなぁ・・・。

そして8位いきものがかりと続き、9位は愛内里菜「STORY」がランクインし、最後、10位は倖田來未、と新譜と旧譜が見事互い違いのユニークなシングルチャートとなりました。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムチャートも、今週はおとなしいチャートになっています。

そんな中で1位になったのは、人気アニメ「けいおん!」のキャラクターアルバム「放課後ティータイム」。なんでも、アニメのいわゆるキャラクターソングが1位になるのははじめての快挙だそうです。

続く2位になったのが、MICHEAL JACKSONのベスト「KING OF POP」。いまだに高い人気を誇っています。

ふと思ったのですが、今週の1位と2位ってある意味対照的ですよね。片や一部の層のみの根強い人気で支えられる、限定されたリスナー層でのヒット。片や、テレビやビデオの世界的な普及によって誕生した、リスナー層を全世界に広げた、大衆文化のスーパースター。どちらのヒットが望ましいとは一概にいえないのですが、最近は、前者のタイプのヒットが目立っています。ただ、狭いファン層のみにピーアールし、「わかる人だけにわかればよい」というスタンスを取るヒット曲が増えてしまったら、それはそれで音楽がつまらなくなってしまうような気がします・・・。

で、初登場ベスト10はあと3枚。それも8位から10位に固まりました。

8位はジェリー・イェン「FREEDOM~多出來的自由」。また韓国の・・・と思いきや、こちらは台湾のアイドルグループF4のメンバーによるソロアルバムだそうです。

9位には、ROCK'A'TRENCH「ACTION!」がランクインしてきました。元SKA SKA CLUBの山森大輔率いるバンド。元SKA SKA CLUBといえば、Jackson Vibeがもっとブレイクするかと思っていたのですが、こちらが先にブレイクしちゃいましたね。

そして10位には、吉川晃司「Double-edged sword」がランクインです。久しぶりに聞く名前・・・なのですが、シングルアルバムともに、そこそこコンスタントに販売していたんですね。アルバムでベスト10ヒットは、1998年の「HEROIC Rendezvous」以来久しぶり。かなり大々的にプロモーションをしていたのですが、その結果が出たといったところでしょうか。ただ、あれだけプロモーションしなければならないほど、後がなくなってきたといった感じなのか??

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2009年7月28日 (火)

もっと注目されてもいいミュージシャン第2弾!

Title:転向しよう、そうしよう
Musician:田辺マモル

転向しよう、そうしよう

昨日の森広隆に続き、個人的にもっと注目されてもいい、と思っているミュージシャン第2弾。

まずは、このアルバムで言えば、1曲目「幸福の経済学」2曲目「タバコを吸う女の子」が、彼の真骨頂ともいえる内容。

この「真骨頂」の部分が歌詞のユニークさにあって、詳しく書いてしまうとネタばれになってしまうので、具体的には説明できないのですが・・・。

「セックス」のような表現まで踏み込んだ、性的にまでストレートで、ある種エゲツナイ内容になっていながらも、同時に切なさも感じてしまう歌詞が実に見事。

楽曲の方は、基本的にアコースティックギターメインのアレンジに、フォーキーなメロディーというシングルなものなのですが、彼自身のボーカルもあわせて、このアレンジやメロも、楽曲に独特の切なさを与えています。

そしてなんといってもユニークなのがその歌詞。

秋葉原の通り魔事件を扱った「時間です」のような作品もありますが、それを含めて、内省的な部分にターゲットを絞った歌詞になっています。

ただ、その「主人公」の描き方が、決してきれいごとにとどまらず、時として、いわゆる「エログロ」の世界まで、鋭く切り込む歌詞が魅力的でかつ、聴くものにグサっと来るものがあります。

子供が産まれる親の心境を歌った「明日の暮らし」や、プロポーズのシーンを歌った「デザイン・フォー・ライフ」のような、比較的、フツーの題材(といっても、ポップミュージックで出産を題材にした例は少なそうですが(^^;;)もあるのですが、一方・・・

中年になって、はじめて恋をした男の心境を歌った「遅すぎた思春期」、別れた恋人が、次の彼氏と寝たことを知って悶々とする男を歌った「僕よりいいのか」や、微妙な心境の女の子の部屋に訪れて、Hしちゃった時の心境を歌った「ユニットバス」など、ある意味、隙間産業的な、でもどこか共感できちゃうような心理を、時にはユーモアまじえて、時にはエグイ視点から歌い上げています。

まあ、確かに癖のあるテーマだし、セックスのこともストレートに歌っちゃったりするので、広く一般受けするタイプ、ではないと思うんですけど、でも、もっともっと注目されてもいいシンガーだと思うんですけどね~。

あえていえば、このアルバムに関しては、アルバムとしてちょっとボリュームが多すぎて、もうちょっと絞ってもよかったかな、と思わないことはないのですが、それを差し引いても、田辺マモルのユーモアな世界観が楽しめる傑作だと思います。

好き嫌いはわかれそうなのは事実なのですが、是非一度聴いてみてください!その歌詞の世界に、はまってしまうかも。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

影の無い人/ASA-CHANG&巡礼

影の無いヒト

なんともいえない不思議なアルバム・・・まあ、毎度のことながら・・・。

基本的に、不思議な感触を楽しむ、実験的な現代音楽といった感じ。「影の無い人」は、タブラと人の声を1つ1つあわせた、不協和な雰囲気をかもし出しています。ただ、「くるみ合わせのメロディ」「家へかえりたい」みたいな、ポップな曲もあるのですが、微妙にメロやボーカルが歪んでいて、それが一種のホラー映画みたいで、すごく不気味なんですよね・・・。

個人的に、このポップであることを拒否するような作風は、あまり好きじゃないんですが・・・でも、ライブはとんでもなくカッコいいんですよね、ASA-CHANG&巡礼。なので、アルバムもついつい聴いちゃうんだよなぁ・・・。

評価:★★

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辛いニュースが続きます

川村カオリが38歳で逝去

ちょうど、私が「ヒット曲」というのを聴き始めたころ、ヒットチャートにランクインしてきたのが、彼女のヒット曲「翼をください」でした。音楽の授業などで歌っていた曲が、普通にヒット曲として流れていたことに驚いたのを覚えています・・・。

今日、仕事帰りに職場近くのタワレコに行って、今日発売となる、忌野清志郎の「青山ロックン・ロール・ショー」を買ってきました。タワレコでは、他にもマイケル・ジャクソンに元ミッシェル、アベの追悼コーナーも・・・続いちゃってますよね、辛いなぁ。

この手の「追悼商法」は、批判する方も少なくないけども、やはり故人の業績を偲ぶなら、ある程度は仕方ないと思いますけどね。もっとも、尾崎豊とかhideみたいに、死後何年も「ベスト盤」「未発表音源集」の発売が続くのは、どうかと思うんですが。

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2009年7月27日 (月)

森広隆復活!!

Title:planetblue
Musician:森広隆

planetblue

森広隆復活!!!

・・・といっても、「誰??」という方が多いかと思います(^^;;

そんな方のために、まず、この曲を聴いて欲しい!

どう!?カッコいいでしょう!

この曲こそ、森広隆の2002年にリリースした2枚目のシングル「ゼロ地点へ」。当時は、私は、このファンキーでポップな名曲にすっかりはまってしまって、このサイトでも散々取り上げました。

当時は、RIP SLYMEのアルバムにも参加するなど、一部で大きな注目を集めたのですが、残念ながらブレイクには至らず、フルアルバム1枚にミニアルバム1枚をリリースし、いつの間にかメジャーシーンから姿を消していました。

その後、細々とライブ中心に活動を続けていたことは把握していたのですが・・・

なんと、このたび、約6年ぶりとなるニューアルバムがリリースされちゃったのです!

もうね、1曲目のオープニングナンバーから、ファンキーなインストチューンで、俄然内容に期待をしちゃうわけですが、2曲目「Funk Redemption」は、タイトルからして、まさにファンキーなポップチューン。「セロ地点へ」みたいな突き抜けたアップテンポな楽曲ではなく、テンションは抑え気味ながらも、抑え気味のテンションの合間からしっかり伝わるファンキーなリズムに、否応なく、心躍らされます。

さらに3曲目「My☆Girl」は、一転、ディスコチックなダンスチューン。ノリのよいナンバーに、身体が踊ってしまうようなナンバーで、一気にこのアルバムに惹きこまれてしまいました。

以前の森広隆は、名曲も多かった反面、楽曲のバリエーションが乏しいのが気にかかっていて、正直、いまひとつブレイクできなかった要因もそこにあったのかもしれません。

しかし、この久しぶりとなる新作は、4曲目以降も、実にバリエーション豊かなナンバーが並んでいます。

ファンキーながらも、どこか怪しげな雰囲気が独特の魅力をはなつ「英雄の誕生」や、レゲエ風のリズムが魅力的な「モノクローム」や、ボッサ風の「蜃気楼の街」など、いろいろなタイプの楽曲にも挑戦しています。

もちろん、後半にも「コーラナッツウイルス」のようなファンキーなナンバーもありますし、同じファンクチューンでも、「やっぱり猫にお熱なんです」のような、猫好きの猫愛を語る(笑)ユーモアな作品もあり、楽曲のバリエーションの多さやユーモアセンスなど、森広隆というミュージシャンの成長も感じることが出来ました。

ラストは、彼のハイトーンで伸びやかなボーカルを魅力たっぷりにつかった「Heaven」で、メロディアスなチューンを聴かせてくれたかと思うと、クロージングの「Samsara」は、アコギでしんみりとしめくくるインストナンバー。最後まで見事な構成でした。

正直、名曲「ゼロ地点へ」に匹敵するナンバーがあったか、といわれると微妙なのですが、アルバム全体の出来としては、以前の作品を十分上回る出来だったと思います。久しぶりの復活は、やはりうれしいなぁ~。そして、以前と変わらない、そのボーカルとファンキーなリズムを聴かせてくれたのは、涙が出るほど(笑)うれしかったです。

もっともっと評価され、売れるべきソロシンガーだと思います。森広隆、是非とも一度チェックしてみてください。お勧めです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

オリハルコン日和/bonobos

オリハルコン日和

タイトルを見て、一瞬「オリコン日和」かと思ってしまった・・・(^^;;

彼らももっともっと売れてしかるべきだと思うバンド。Fishmans直系の、ゆる~い、レゲエ調のポップナンバーに、ダブやジャズ、ポップ、ロックなどの要素を入れた、独特なポップソングを歌っています。

以前はもっと「まんまFishmans」みたいな楽曲が多かったのですが、もっとメロディアスで、いい意味で垢抜けた雰囲気のポップなチューンが増え、bonobosとしての個性をしっかり確立してきているような印象を受けました。

まだまだ成長を続けている彼ら。今後、ますますの名曲の誕生を期待できそうです。

評価:★★★★★

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2009年7月26日 (日)

月をながめて何を思う

Title:Wait for me
Musician:MOBY

Wait for Me

月をながめる宇宙人のイラスト・・・MOBYの新作のジャケットには、どこか物悲しさが漂っています。

そんなMOBYの新作は、ジャケットと同じく全体として、どこか物悲しさが漂う、美しいメロディーを聴かせる、ポップアルバムになっていました。

クラブ系という枠組みでジャンル付けすると、「チルアウト」ということになるのでしょうか?ただ、チルアウトと一言で収めるには、様々なタイプのポップチューンがおさめられていました。

例えば「jltf」は、静かなピアノの音と、透き通った女性ボーカルが魅力的な、ともすればサラ・ブライトマンのようなクラシック系を彷彿とさせるような幻想的なチューン。一方「hope is gone」は、同じく女性ボーカルながらも、シンプルなサウンドに、美しくもシンプルなメロディーを重ねたフォーキーなチューンになっています。

また、そうかと思えば「scream pilots」は、美しいピアノとノイジーなギターの対比が心地よい、どこかシューゲイザー系すら思い出されるようなナンバー。同じくインストナンバーの「slow light」も、ファンタジックで美しい雰囲気をかもし出していて、どこかシガーロスとか、その周辺と似たような雰囲気を感じられます。

ただ、どの曲にも共通するのは、ストリングスやピアノなどで表現された、幻想的で美しいアレンジ。そして、透き通るようなメロディーライン。さらに、今回は女性ボーカルの曲が多かったのですが、それらの曲がどれもどこか切なく、物寂しげなのが印象的でした。

決して派手さはないものの、心に染み入るようなアルバムになっています。基本的に、打ち込みのエレクトロサウンド主体ながらも、暖かみを感じさせてくれるようなこのアルバムは、MOBYの人柄も感じられそう・・・。クラブ系、というよりは良質なポップスアルバムとしてお勧めしたいアルバムです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

今日取り上げるほかの作品は、いずれもエレクトロ系のアルバム。最近、再び、この手のエレクトロ系ダンスチューンが人気を得てきていますね。

Music For Accelerated Culture/HADOUKEN!

ミュージック・フォー・アン・アクセラレイテッド・カルチャー

ストリートファイターの「波動拳」からバンド名を取っているんですね。日本人としてはちょっとうれしい。

楽曲は、ラップメタル風のロックに、4つ打ちの打ち込みのビートを取り込んだダンサナブルなチューン。ダイナミックなロック系のサウンドも、ビートの効いたエレクトロサウンドも、どちらも直感的な気持ちよさに直結する音づくりながらも、全体的には少々大味な印象も。

評価:★★★

In Silico/Pendulum

In Silico

イギリスでは、ナショナルチャートで2位を獲得するなど大ヒットを記録し、一躍話題となったテクノロック系のミュージシャン。

HADOUKEN!と同じく、打ち込みのビートの効いたエレクトロサウンドとロックサウンドの融合を目指している・・・のですが、少々直感的なサウンドつくりに頼っていたHADOUKEN!と比べると、彼らはメロディー勝負。しんみりとしたメロディーを聴かせてくれたりして、ポップでメロディアスな楽曲が魅力的でした。

評価:★★★★

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フジロック!!

今週末はついにフジロックでした!!

・・・といっても、私は今年も行けず(T T)。

久しぶりにまた、あの苗場の地を踏みたいなぁ・・・・・・。

mixiの「ベストアクト」のトビあたりを眺めながら、行かれた方をうらやましく感じています。

しかし、それにしても

フジロック開幕!初日のトリはオアシス

一般スポーツ誌にも記事が載ってしまうなんて、すっかりメジャーな存在になったんですね。少々複雑な感じもしちゃうのですが(^^;;

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2009年7月25日 (土)

かわいらしくて聴きやすい

Title:お国めぐり 其の二
Musician:うめ吉

お国めぐり 其のニ

純然たる俗曲師として活動するかたわら、民謡や昔の歌謡曲を三味線片手に歌ったCDを数多くリリースし、若い世代にも高い支持を受けているうめ吉・・・彼女については、ずっと以前から気になってはいたのですが、CDを聴く機会がなかなかなく、このたび、ようやくはじめて、彼女のアルバムを聴いてみました。

今回のアルバムは、タイトル通り、日本各地(+ハワイも)の民謡を歌ったアルバム。各地の民謡で、日本全国を旅する、そんなコンセプトのアルバムになっています。

澄み切ったキュートなボーカルがとてもかわいらしく、こぶしもしっかりと利かせながらも、必要以上にくどくならず、すっきりと、いい意味でポップにまとめています。

民謡というと、どうしても「おじさん、おばさんが、必要以上にこぶしを利かせて、声を張り上げて歌う」というイメージが強いのですが(笑)、そんな中、彼女のかわいらしくポップな歌い方は、ちょっと民謡のイメージがかわるような、そして、若い世代でも馴染みやすいような内容になっています。

ただ、例えばソウル・フラワー・モノノケ・サミットなどが民謡を、もっとロック風にカバーしているのと比べると、シンプルで、基のイメージもいかした仕上がりになっていて、そういう意味での新鮮味みたいなものは少々薄めかも。ただ逆に、それだけに民謡の持つ本来の「味」みたいな部分もしっかり生かせていたのかなぁ、なんてことも思いました。

本当の意味での「日本人の原点の音楽」ともいえるこれらの曲。これを機に、あらためて民謡の世界に触れるのも楽しいかもしれないですね。ポップスとして、抵抗なく聴けるアルバムでした。

評価:★★★★

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2009年7月24日 (金)

こんなアルバムも売れるんだ・・・。

Title:PB
Musician:SPECIAL OTHERS

PB

昔のヒットチャートはよかった・・・だとか、最近のヒットチャートはつまらない曲が多くて・・・だとか。そういう声は、今に始まった話ではないのですが、ネットとかでヒットチャートの話題になると、よく声があがりがちなお話だったりします。

まあ、今のヒットチャートは、CD不況の影響で、ベスト10入りできる売上枚数が極端に落ちていて、ちょっと話題になればすぐベスト10入りできちゃって、そういう意味では、以前に増して玉石混合の度合いが大きくなった印象は強いですけどね。

でも、それだけに、以前より「え?こんなアルバムがこんなに売れちゃうの??」というケースが増えているんですよね。あ、もちろんいい意味で。

このSPECIAL OTHERSの新作も、まさにそんなケース。オリコンチャートで、なんと10位にランクインしちゃいました!

つーか、彼ら、いわゆるジャムバンドだよ?インストメインだし。ある意味、ヒットチャートから最も遠い位置のジャンルのバンドだと思うんですが・・・。

確かに「LIFE」みたいな、ポップなメロを楽しめる曲もあるし、ジャムバンドとはいっても、ジャズや、あるいはフュージョンの要素も強く、聴きやすいバンド、だとは思うのですが、聴きやすいといってもあくまでも程度の問題。ヒットチャートの王道といった曲からは、ほど遠いサウンドを奏でています。

もっとも、ヒットチャートの王道から遠い、というのは、もちろん褒め言葉。売れてきたとはいっても、決して媚びることのないジャズサウンドを奏でています。

このアルバムも、冒頭「Title」「PB」と、ジャズやフュージョンの色合いの強い、明るいナンバーでリスナーを盛り上げ、続く「Stay」では、爽やかなギターサウンドを奏でながらも、ジャムバンドらしい、狂乱的なサウンドを繰り広げます。

「SPinWednesday」は、序盤、ジャジーな雰囲気で聴かせながらも、終盤にわたって一気に盛り上げていく展開がおもしろいナンバー。中盤は、ちょっとダビーな雰囲気の「Potato」などしんみり聴かせるナンバーなど織り交ぜつつ一気に終盤へ。

メロディアスな「LIFE」をはさんで、ラストの「sunrise」では、ピアニカとパーカッションとアコギのみというシンプルな演奏でしんみりとアルバムを締めくくります。

アルバム1枚でひとつのライブのような、バラエティーの富んだ、考えられた展開が楽しめる作品。ジャムバンドとしての本領も発揮しており、決してポップに媚びたわけではないどころか、むしろ、よりジャムバンドとしての深みを追及しているようにすら感じました。

今のヒットチャートは・・・みたいにいろいろと言いたくなることもあるけど、こういうアルバムが売れちゃうところは、やっぱりうれしいですよね~。今後も、どんどんおもしろいアルバムがチャートインしてくることを期待したいです。

評価:★★★★★

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2009年7月23日 (木)

日米の共演

Title:Bring it!
Musician:PUFFY

Bring it!

音楽の楽しさをストレートに感じることが出来る、聴いていてワクワクするような傑作。

PUFFYのアルバムの、何が楽しいかといったら、やはり難しいことを全く抜きで、そのポップなメロディーを無条件に楽しめるところだと思います。

かといって、その楽曲は、全く中身のない陳腐な売れ線ではなく、邦洋の実力派ミュージシャンたちが楽曲を提供しているわけですから、楽しくない訳がありません。

今回のアルバムは、いつも以上に、参加しているミュージシャンと、その楽曲のバリエーションの豊富さが際立ったアルバムになっています。

そして、今回のアルバムの大きなもう一つの特徴は、海外のミュージシャンと、日本のミュージシャンがともに楽曲を提供していて、洋楽のおもしろさと邦楽のよさが1枚のアルバムで味わえるという点でした。

椎名林檎が提供した「主演の女」は、まさに椎名林檎らしい昭和歌謡曲風の作品。また、the pillowsの山中さわおが提供した「Twilight Shooting Star!」は、彼らしい軽快なギターロックながらも、どこか憂いを持ったメロディーは邦楽的です。

また、今回の楽曲の中で一番良かったのは、フジファブリックの志村正彦が提供した「Bye Bye」でしょう。明るい音をサンプリングし、テンポのよいポップな曲ながらも、メロディーはどこか切なく、明るい雰囲気との対比が見事。とても心に染みる名曲になっていました。

一方、洋楽勢では今回、The MerrymakersのAnders Hellgren & David Myhrや、元JellyfishのRoger Joseph Manning Jr.のほか、なんと、アヴィリルラヴィーンと、彼女のアルバムのプロデュースを手がけるブッチ・ウォーカーが楽曲を提供しています。

特にアヴィリル&ブッチ・ウォーカーのコンビが提供した「I Don't wanna」「All Because of You」は、カラリとしたアレンジが実にアメリカ的な、洋楽テイストあふれる楽曲に仕上がっていて、ウェットな雰囲気の邦楽勢の楽曲と並べて聴くと、日米の音楽の違いが楽しめます。

また、「Bring it on」も同じくいかにも洋楽らしいカラリとしたパワーポップで・・・と思ったら、これ、ELLEGARDENの細美武士が提供した曲なんですね(^^;;

ラストの、SUGARのヒット曲「ウェディングベル」のカバーまで、決してボーカリストとして声量があるわけではないし、表現力も乏しいけれども、それ以前に素直に音楽を楽しんでいる、ということが実によく伝わってくる楽しいアルバムになっています。

今年を代表する傑作の1枚、といえるほど、楽しい作品になっていました。最近、またCMとかの出演も目立ってきましたが、これからも、こういう楽しい曲をたくさん歌ってほしいなぁ。

評価:★★★★★

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2009年7月22日 (水)

またもやショッキングなニュース・・・

今週のヒットチャートの前に、今日、あまりにもショッキングなニュースが飛び込んできました・・・。

アベフトシ、急性硬膜外血腫のため43歳で逝去

先日のキヨシローに続き、またもや偉大なロックスターが、あまりにも若くこの世を去りました。ミッシェル、大好きなバンドでした。あの4人で作り出す、彼らしか作り出せないバンドサウンドは、もう永遠に聴けないんですね・・・。

さて、今週のヒットチャート。まずはシングル。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週1位もジャニーズ系。それも、新グループ中山優馬w/ B.I.Shadow「悪魔の恋」が、初動17万枚の売上で1位を獲得しました。平均年齢14.6歳で、デビュー作初登場首位の最年少記録だそうです。

なんか、「デビュー作初登場首位の最年少記録」とパッと聞くと、すごい記録みたいに思われるけど、決して「首位の最年少記録」でも、「デビュー作首位の最年少記録」でもないんですよね。あくまでも「デビュー作初登場首位の最年少記録」。ちなみに、首位の最年少記録も、デビュー作首位の最年少記録も、皆川おさむの「黒猫のタンゴ」で6歳10ヶ月のはず。

そう考えるとかなりニッチな記録なのですが、仰々しく騒いでいるのは、ジャニーズの戦略ってところか?露骨な印象操作がちょっとみっともない感じもするのですが(苦笑)。

続く2位は、フレンズ&ヘキサゴンオールスターズ「泣いてもいいですか」がランクイン。また、例のごとく、「クイズヘキサゴン」からのユニットですね。こちらは、もう、売れるうちに売っておこうという戦略か?

以下、今週のシングルチャートは、10位中9曲が初登場と、超混戦模様。

そんな中で今週は、ここ数年、高い人気を確保している中堅から新人のミュージシャンが多くランクインしています。

3位コブクロ「STAY」からはじまって、4位レミオロメン「Starting Over」、5位いきものがかり「ホタルノヒカリ」は、堅実な人気をみせているミュージシャンたち、といった印象。

コブクロは、前作の初動6万7千枚に対して、初動6万枚と漸減傾向。8月に発売予定のニューアルバムの影響もあるかもしれませんが、一方で、ドラマ主題歌というタイアップ効果を考えると微妙なところ。もうひとふんばりが欲しいところかな?

レミオロメンは、前作初動1万3千枚とかなり厳しいところまで落ち込んでしまったのですが、本作は、初動2万5千枚と持ち直しています。「アリナミン」のCMソングとして、かなりの露出度の高さがヒットにつながったのでしょうか。

いきものがかりは、前作初動3万枚から、初動2万4千枚にダウン。もっとも、前々作も初動2万4千枚ということもあり、このあたりが、彼女たちの固定ファン層といった感じでしょうか。

以下・・・

6位 光/BREAKERZ
7位 Party People/スガシカオ
8位 心のアンテナ/中川翔子
9位 super stomper/10-FEET

と並びました。

BREAKERZは、前作の初動2万1千枚から初動1万9千枚とほぼ横ばい。いまひとつ、DAIGO人気がバンドに波及しないまま、DAIGO人気もそろそろ・・・といった印象が・・・。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングルチャートに比べると、アルバムチャートはおとなしめ・・・といっても、10位中5枚が初登場なのですが・・・。

アルバムチャートも1位はジャニーズ系。先週、シングルチャートで1位を獲得したデゴマス「デゴマスのうた」が1位を獲得。初動8万枚という数値は、シングルの初動と全く一緒。先週のシングルを買ったファンが、そのままアルバムも買っているんだろうなぁ(^^;;

そのデゴマスに続き2位を獲得したのが、MICHEAL JACKSONのベスト盤「KING OF POP」。いまだに売上が伸び続け、マイケルの高い人気をうかがわせます。このまま行くと、1位獲得も??

以下、初登場は・・・

5位 DIM/the GazettE
7位 BIG POPPER/lecca
9位 FIRST/トータス松本
10位 HONEY JET!!/堀江由衣

と続きました。

7位にランクインしてきたleccaは、女性レゲエシンガー。これが初のベスト10ヒットとなります。どうもレゲエというジャンルは、本格的に日本に定着してきましたね。ただ、「レゲエ」という音楽それ自体よりも、「レゲエ風のリズム」が、最近はやりの「泣きのメロディー」とマッチし、はやっているだけ、という感じもするのですが。

このたび、活動休止を宣言したウルフルズのボーカリスト、トータス松本のニューアルバムは9位と好調な出だし。ただ、ウルフルズの、現時点での最新アルバムとなる「KEEP ON,MOVE ON」は、初動2万5千枚だったのに対して、本作は、初動1万7千枚と若干下がり気味。個人的には、ウルフルズとして、また彼らの曲を聴きたいなぁ~。

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2009年7月21日 (火)

楽しい旅立ち

Title:JOURNEY
Musician:RIP SLYME

JOURNEY

タイトルがタイトルなだけに、こういう感想を抱いてしまうのですが・・・。

RIP SLYMEの新作は、いわば、楽しい旅を、そのまま表現したような、明るく、楽しく、そして、次から次へと新しい出来事が起きてくるような、ポップなアルバムに仕上がっていました。

ノリノリのパーティーチューン「Good Day」は、旅立ちのワクワク感を表現しているかのよう。続く「太陽とビキニ」はサーフサウンド風。この暑い夏の中、さわやかな海辺を旅しているかような、ポップナンバーと続いていきます。

その後も、ロックテイストが強い「Do it!」などで、テンションが盛り上がったかと思えば、中盤は一転、アンビエント風の「Journey」や、RIPらしい、ソフトロックの「love&hate」などで一休み。

後半の聴かせどころは、やはりトータス松本が参加した、ソウルフルな「Here comes the Hero」でしょう。パワフルな彼のボーカルが、否応なしに旅を盛り上げます。

さらには、パーティーチューンの「ヒッチハイクガール」や、ボッサなサウンドと、ハードなサウンドが入り混じる、ユニークな「SPLASH」と続き、最後は、メロディアスな「Beauty Focus」。この旅のエピローグを飾るような、ポップチューンをしっかり聴かせて、この旅は終わります。

ま、要するに、最初から最後まで、いろいろなタイプの曲が入り混じり、それがいずれもRIP SLYMEらしい、ポップで楽しいナンバーが続いているアルバムだった・・・ということ。次から次へと新しい展開が続き、リスナーを飽きさせません。

ある意味、RIP SLYMEとしての王道ともいえるアルバムで、そういう点では、真新しさ、みたいな部分は弱い印象も受けました。ただし、それを差し引いても、文句なしに楽しい傑作だったと思います。この夏は、このアルバムをBGMに旅に出かけよう!

評価:★★★★★

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2009年7月20日 (月)

ヘタウマボーカルが癖になりそう

Title:camouflage
Musician:Qomolangma Tomato

camouflage

ここ最近、注目度がアップしているQomolangma Tomato(チョモランマ・トマト)のニューアルバム。

とにかく印象に残るのは、わざとテンポをはずしながらも、言葉を一言一言しっかりと綴るヘタウマなボーカル、そして、一音一音ゆっくりと奏でながら、ミニマル的に不協和音のような音を奏でるギター。それをエッジの効いたバンドサウンドが後ろでしっかりとささえる、独特ながらも印象に残るバンドサウンドを奏でています。

決して新しいサウンド、というわけでないんですよね。歌詞も、若者の閉塞的な感情を歌っているのですが、それだけを売りに出来るレベル・・・という感じでもありません。

ただ、彼らが奏でるサウンドが、彼らの持つ心の叫びというのをしっかり伝えている、とでもいうのでしょうか。妙に心に残るインパクトをかもし出しています。

タイプ的にはエモコア。個人的には、ZAZEN BOYSみたいな匂いもかもし出しています。前作を聴いた時も、そのバンドサウンドが印象に残りながらも、あと一歩、物足りなさと荒さを感じたのですが、今回は、さらに成長を感じ、バンドサウンドはいい意味で垢抜けた感じを受けました。

個人的には、まだまだ成長の途上という印象も受けるものの、十分、傑作としてお勧めできるレベルに達したアルバムだと思います。これからますます楽しみ。とんでもない傑作が、これから産まれそうな予感もする作品です。

評価:★★★★★

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2009年7月19日 (日)

人気急上昇中!

Title:just A moment
Musician:凛として時雨

just A moment

この作品で、いきなりチャート4位という大ヒットを記録。一躍、人気バンドの仲間入りを果たした、3ピースバンドのニューアルバムです。

ハードなテイストのアグレッシヴなエッジの効いたギターロックサウンドに、ハードコアやメタルなどの要素が加わっているのが魅力的なバンド。かなりハードなサウンドでありながらも、リスナー層を選ばないのは、後ろで鳴っているテンポのよいリズムが大きな要因ではないでしょうか。

この作品でも、例えば「Hysteric phase show」「JPOP Xfile」のような、トランシーなリズムが特徴的な曲が多く収録されています。このリズムのよいテンポが鳴っているだけに、楽曲全体がポップに感じられ、ハードなバンドサウンドと裏腹に、楽曲自体は聴きやすい内容になっていました。

個人的に、ちょっと惜しいなあと思うのは、せっかく男女のツインボーカルなのに、男性ボーカルのTKもハイトーンボイスのため、男女のボーカルの違いが、さほど生かされていなかった点。もっとも、こればかりは、産まれもった声だけに、どうしようもないのかもしれないですけどね(笑)。

「Tremolo+A」のような、哀愁のあるアコースティックギターが魅力的な曲もあったり、後半の「moment A rhythm」のように、スケール感をもって聴かせる曲もあったり、バリエーションもあり、楽曲の勢いとともに、最後まであっという間に聴けてしまうアルバムでした。

高い人気を誇るのも納得できる作品。今後の活躍も本当に楽しみです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

塩、コショウ/GReeeeN

塩、コショウ/GReeeeN[CD]通常盤

テンポがよく、すぐ覚えやすいキャッチーなメロディーは相変わらず。それにしても、あまりに気になったのが歌詞(苦笑)。前向きな歌詞・・・は別に嫌いではないでのですが、陳腐で、かつ抽象的で、面白みがありません。

例えば「遥か」の歌詞の一節

「本当の強さ 本当の自由 本当の愛と 本当の優しさ
わからないまま進めないから 『自分探す』と心に決めた」

(「遥か」より 作詞 GReeeeN)

「本当の愛」ってなんだよ(笑)。「自分探す」って言葉が出てくる段階で、完全にNGワード(苦笑)。

ただ、この手の「前向きソング」は以前から、のはずなのですが、今回気になったのは、以前の作品は、やはり楽曲自体、そういうことが気にならないくらいの勢いを持っていたんでしょうね。

今回の作品に関しては、メロディーも少々似たようなタイプの曲が目立ったし、1枚目2枚目の勢いが落ちてしまいましたね。ちょっと厳しいなぁ・・・。

評価:★★★

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2009年7月18日 (土)

WARP注目のミュージシャン

Title:Totems Flare
Musician:Clark

前作「TURNING DRAGON」が大きな話題となった、WARPで今、話題のミュージシャンの新作アルバムが発売されました・・・・・・

といっても、実は、この「TURNING DRAGON」、私、完全にノーチェックでして(^^;;

ある日、いつものようにCD屋を散策していると、クラブ系サウンドのコーナーで試聴した、先行LP「Growls Garden」がなかなかよかったので、WARPのミュージシャンということもあり、今回、購入に至ったわけでして。

どうもここ最近、いわゆる「エレクトロニカ」のシーンで、いまひとつ、ピンと来るようなミュージシャンが見受けられず、CLARKの新作には、久しぶりに「ピン」と来るような音に出逢えるのではないか、と期待して聴いていました。

まあ、そんでもって、率直な感想としては

いいミュージシャンでした。

と、いった感想。確かに、実力は感じました。アルバムも、それなりに良い出来で、十分に楽しめました。でも、傑作!と大絶賛するには、少々物足りない部分も感じてしまいました。

楽曲は、ノイジーでハードコアテイストの、様々な音をぶち込んだようなインストチューン。それに、エッジのかかったハードなビートが加わり、テンポのよい楽曲につくりあげています。

イメージとしては、ノイズ meets テクノ、といった感じかなぁ?ハードコアなサウンドは、好き嫌いがわかれそうな一方で、テンポのよいリズムが加わることによって、聴きやすさがグッと増し、ハードなサウンドとともに楽しめる作風となっていました。

決定的に「新しい」という感じはしなかったのですが、そのテンポのよいリズムが楽しめた作品でした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

Flavors Of Entanglement/Alanis Morissette

Flavors of Entanglement

今回の作品は、エレクトロ風のサウンドを多用した点が特徴的。力強いロックテイストの曲が多かった彼女の印象からは少々異なるかも。ただ、その情念こもったボーカルはあいかわらずで、彼女が歌うとしっかりアラニスのアルバムになる点、その実力を感じました。既にベテランとして安定感を覚えた作品でした。

評価:★★★★

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2009年7月17日 (金)

踊らせて、聴かせる

Title:decadance
Musician:DOPING PANDA

decadence

DOPING PANDAはアルバム毎に、確実に成長しているように感じるなぁ。

正直、以前の彼らは、いまひとつバリエーションも少なく、また、シングルに関しては十分なインパクトを持っていた反面、アルバム楽曲について、シングルを超えるインパクトを持った曲が、ほとんどなく、典型的なシングル・アーティストだなぁ、という印象を持っていました。

ただ、前作に関しては、そんな状況も徐々に改善してきていて・・・

今回のアルバムは、文句なしにアルバム単位で楽しめるアルバムになっていました。

特にバリエーションという点では、ゲストミュージシャンが大きな役割を果たしています。

m-floのverbalが参加した「majestic trancer」では、ファンキーなギターにラップを織り交ぜた、新しい雰囲気のナンバーになっていますし、BEAT CRUSADERSのHIDAKAが参加した「Lost&Found」では、メロパンク路線の曲を聴かせてくれています。

また、今回は、「聴かせる曲」も多かったのも特徴的。

特に後半、「gaze at me」「stadin' in the rain」でしんみりさせてくれますが、個人的に良かったのが先行シングルにもなった「beat addiction」だと思います。

女性ボーカルとのデゥオとなったこの曲は、テンポ自体はハイテンポながらも、しっかりとリスナーをメロディーに惹きつけるような美メロを書いています。楽曲にさらなる深みを感じる作品でした。

また、前作は、ラストがしんみりと聴かせるままに終わってしまっていたのが少々物足りなさを感じていたのですが、今回はラスト「I was just watchin' you」は、テンポのよいポップナンバー。最後はしっかりとアップテンポで締めくくってくれています。

細かいことを言ってしまうと、物足りない部分もなきにしもあらずだったのですが、十二分にDOPING PANDAの魅力が発揮された作品だったと思います。さらに大きく成長した彼ら。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

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2009年7月16日 (木)

これがhydeの進む道?

Title:VAMPS
Musician:VAMPS

VAMPS

ソロ活動を経て、L'Arc~en~Cielのhydeが、Oblivion dustのKAZと結成したロックユニットのデビューアルバム。

どうしてもね、活動中のバンドのメンバーによる別プロジェクトというと、バンド本体との比較をしたくなってしまうんですよね。

特に、現在活動休止中のラルクと比べると・・・正直なところ、わざわざ別プロジェクトを立ち上げる理由が、いまひとつ不鮮明だなぁ、と思ってしまいます。

確かに、VAMPSの方が、ラルクに比べると、よりハードロック、あるいはヘヴィーロック色が強く出ていました。ここらへん、ここ最近、オルタナ、グランジ寄りになったラルクとは少々違うのかなぁ、と言えなくもありません。

ただ、それでも、このVAMPSの曲をラルクで演れないか、と言われるとそうでもなく・・・十分、「ラルクの音」として受け入れられる範囲内なんですよね。

また、hydeのソロとしての楽曲と比べても、VAMPSは、もっとポップ路線が強く、ちょっと薄味な印象を受けてしまいます。結局のところ、じゃあ、ラルクの活動も休止し、hydeのソロでもなく、VAMPSとして活動する意義はどこ?とも思ってしまいました。

以前、hydeのソロアルバムの感想で、「VAMPSのアルバムで、hydeの進む道がわかる」みたいなことを書きましたが、これだったら、ラルクの活動を再開させてもいいのでは?とも思ってしまいました。

まあ、ポップで疾走感あるハードロックは、ラルク同様、軽快で聴きやすく、そういう意味では、広い層の支持を集めそうなアルバムではあるのですが。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

ETERNAL RECURRENCE~永劫回帰~/BRAHMAN

ETERNAL RECURRENCE

初期の作品を、リアレンジし、再録した、いわばセルフカバーアルバム。正直、ここに収録された最初期の作品は、これではじめて聴きました。

結構、メロコア路線がより強く、楽曲としては少々一本調子に感じる部分も。ただ、若さと勢いは存分に感じられ、ポップなメロディーと力強いバンドサウンドも魅力的。最初期から、実力のあるバンドだったんだなぁ、と再認識できた1枚でした。

評価:★★★★

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2009年7月15日 (水)

大物の多いチャートラッシュ

今週のヒットチャートは、相変わらずのチャートラッシュなのですが、いわば「一時代を風靡した」ような大物の新譜の多いチャートとなりました。ただ、その割りに、売上の方は・・・。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週1位はジャニーズ系。NEWSのメンバーによるユニット、テゴマスのニューシングル「七夕祭り」がランクインしました。1年ぶりのニューアルバムで、初動8万枚は、前作の初動9万枚から微減。ただ、人気の根強さは感じます。

で、決して高水準とはいえない1位に敗れて2位に終わったのが、倖田來未「3 SPLASH」でした。初動6万2千枚。前作は、実妹misonoと組んだユニットで、話題性もあり、初動7万4千枚売れたので、売上は少々ダウン。ただ、前々作が初動5万8千枚だったので、それなりに人気は安定してきたのか?

以下・・・

4位 みんな空の下/絢香
5位 ガラガラGO!!/BIG BANG
6位 瞳の先に/ORANGE RANGE

と続いていきます。

BIG BANGは韓国のアイドルユニットで、前作からわずか2週間のインターバルで、日本では2枚目となるアルバム。前作初動2万6千枚に対して、本作は2万枚と下落傾向。話題性あるうちに売っておこうという戦略か?

ORANGE RANGEは、初動売上わずか1万7千枚。前作の初動3万枚だったので、かなり危機的状況になっていています・・・このままフェイドアウトしそうな雰囲気が・・・。

また、さらに

8位 黄昏Love again/秋元順子
9位 はまぐりボンバー/矢島美容室
10位 赤/KREVA

と続きました。

秋元順子は、ロングヒットを記録した「愛のままで・・・」の典型的な一発屋か、と思われましたが、根強く、新作もベスト10入りです。ただ、一発屋の2作目は、誰でもそこそこ売れるだけに、この曲もロングヒットを記録できるのか、次の作品の売上はどうなのか、注目したいところです。

矢島美容室は、これが3枚目。初動売上は3万9千枚→2万4千枚→1万3千枚と順調にダウンしていますが、この手のテレビ企画モノを3作続けられちゃうのは立派。まさか今後も続いていくのか??


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムチャート1位は、Perfumeのニューアルバム「トライアングル」が獲得。前作の15万4千枚を上回る初動21万枚を記録し、根強い人気を見せつけました。

2位加藤ミリヤも根強い人気。ニューアルバム「Ring」は、オリジナルアルバムとしては前作となる「TOKYO STAR」の初動8万2千枚、サンプリングベストとしての扱いだった「BEST DESTINY」の初動9万2千枚を上回る初動15万枚を記録しました。

また、今週は、お茶の間レベルにも知名度が高い、アニメのサントラ盤が2枚ランクインしています。

5位に「機動戦士ガンダム00」のサントラ「GUNDAM COMPLETE BEST」が、8位に、話題の映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」のサントラ、「エヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック SPECIAL EDITON」がそれぞれランクイン。どちらも一世を風靡したアニメなのですが、ガンダムの方が、ロボットアニメのベテラン(?)としての強さを誇示した形になりました。

あと、今週のアルバムチャートは、7位にTUBE「Blue Splash」が、9位にMONGOL800「eight-hundreds」がそれぞれランクインしました。

TUBEは、ほぼ1年前にリリースした前作が初動3万8千枚だったのに対して、本作は初動3万枚と、微妙に減少傾向。一時期は一世を風靡した彼らですが、売上はなかなか下げ止まらない傾向です。

MONGOL800も、「Message」であれだけヒットした割りには、その後はいまひとつ。3年ぶりとなる本作も、オリジナルアルバムとしては前作の「Daniel」の初動5万1千枚をさらに下回る初動1万8千枚と、かなり厳しい状況に。まあ、青春パンクが、既に完全に過去のものとなっている中では、がんばっている、ともいえるのですが。

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2009年7月14日 (火)

見事に壺を押さえています。

Title:Animal
Musician:autoKratz

Animal

先日、コンピレーションアルバムを取り上げた、話題のレーベル、Kitsuneレーベルが、今、最も推しているらしいミュージシャンの一組がautoKratz。そのレーベルコンピでも気になって、このたび、アルバムを聴いてきいてみました。

う~ん、心地よい!!

全く奇をてらわないダンスミュージックの連続。

1曲目の「Always More」のような、テンポのよい歌モノから、ディスコ調の「Can't Stand Without」や、さらにはビートが強く、ロックテイストの強い「Stalker」など、テクノをベースに、いろいろな音楽性を見せながらも、あくまでも心地よいダンスミュージックの連続。

悪い意味での引っかかりが曲の中に全くないため、最初から最後まで、何も考えずにダンスミュージックを楽しんで、踊ることのできるアルバムです。

もちろん、だからといってベタで面白みのないリズムだけを刻んでいるのではないのは、上に書いたような、バラエティーのある音楽性でもわかるかと思います。

ちなみに、日本盤には、Primal Screamの「Swastika Eyes」のカバーも収録。こちらも、ダイナミックな名曲を、上手く調理した名カバーになっているので、要注目。iTunesで発売されているみたいなので、そちらで入手するのも手かも・・・。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Momofuku/Elvis Costello&the Imposters

Momofuku

1stのコステロを彷彿とさせるような、ポップでパンキッシュなアルバム。大ベテランの彼ですが、それを忘れさせてくれるような若さを感じます。一流のポップセンスも全く衰えていません。パワーポップ、ギターロックが好きなら、文句なしに楽しめる作品です。

ちなみに「Momofuku」というタイトル、チキンラーメンを開発した、日清食品の安藤百福氏の名前から取ったのだとか・・・。チキンラーメンの影響力ってすごいなぁ・・・。うれしい話ですね(笑)。

評価:★★★★★

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2009年7月13日 (月)

意外とさわやかな面も

Title:HOU ON
Musician:大西ユカリ

HOU ON

正直言ってしまうと、大西ユカリって、ちょっと苦手なタイプのミュージシャンだったんですよね。

いや、確かにそのソウルフルなボーカルや、歌謡曲とファンク、ブラックミュージックをごった煮にしたような音楽性、女性の情念みたいな部分もストレートに表現した歌詞など、いずれもとても個性的で魅力的で・・・というのはわかります。

だからこそ、アルバムは基本的に毎回、耳を通していたのですが。

ただ、あのグイグイと自分を押し付けてくるような、いかにも「なにわのおばちゃん」みたいな泥臭い部分がどうも苦手で・・・。評価が高いのは理解できるけど・・・という状況がつづいていました。

しかし、「大西ユカリと新世界」活動休止後初となるソロ名義となるこのアルバム、個人的に、苦手に感じることがほとんどなく、素直に楽しめる作品になっていました。

なんでかなぁ?純粋に、大西ユカリの世界が耳なじんできた・・・のかもしれないのですが・・・。

ただ、今回の作品、いわゆる歌謡ソウルな作品だけではなく、意外とポップでさわやかな雰囲気の作品も多く、それが耳馴染みやすかった理由かもしれません。

例えば、ボッサ風の「幸せのあと Re-mix」のような爽やかな作品や、「FIRST TIME」のような、ポップな作品なども聴くことが出来ました。

一方で、「もう海へなんか行かない」のような歌謡曲テイストの強い作品や、ともすれば演歌の領域にすら入っている(笑)「ざんざ大阪」のような、和のテイストの強い作品も相変わらず目立つ反面、ファンキーな「MARU-CHO inside out!」や、ジャジーな「ポートメリーのスー」、スカのリズムを取り入れた「追憶のSKA」など、洋のテイストも強い作品も多く、バラエティー豊富な展開が楽しめます。

また、今回は、高田渡の「値上げ」、山中一平の「ざんざ大阪」、中山ラビの「その気になってるわ」のように、カバー曲も多く、これらの楽曲を、パワフルな大西ユカリのボーカルで楽しめるところも魅力的です。(ただ、「値上げ」は、今の風潮とは、ちょっとあっていない感じがするのですが・・・)

いままで彼女の作品は、何枚か聴いてきたのですが、その中では一番の出来だったなぁ。そのパワーともども、彼女の様々な魅力が楽しめた作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

銀河手帖/遊佐未森

銀河手帖

上で取り上げた大西ユカリとは、真逆な女性ボーカリストのような感じがするのですが(笑)。

相変わらず幻想的でファンタジックな世界観はそのままだけども、デビュー当初ほど「この人、本当に実在するんだろうか?」みたいな、この世のモノとは思えない感覚はなくなり、また、一時期ような、エレクトロ路線からも離れ・・・うーん、その世界観は相変わらずで個性的ながらも、リスナーをそれだけで惹きつけられるほどの個性は薄れちゃったかな?

心地よい、森の中にいるようなやさしい風のような作風はとても魅力的なのですが、パンチがちょっと不足気味かも。

評価:★★★★

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2009年7月12日 (日)

椎名林檎らしさが満開!

Title:三文ゴシップ
Musician:椎名林檎

三文ゴシップ

ついに、待望の椎名林檎ソロアルバムが発売されました!

オリジナルとしては、なんと6年ぶりとなるニューアルバム。もちろん、その間も東京事変としての活動もありましたし、企画盤や未発表音源集も発売されていました。

しかし、純然たるオリジナルアルバムとなった本作は、ファンにとって待ちに待った作品といえるでしょう。

そして、それに応えるかのごとく、今回の作品、実に「椎名林檎らしさ」が貫かれたアルバムとなっています。

全体的に、歌謡曲風のどこかウェットなメロディーに、ジャジーなアレンジを施した内容。堅い言葉をちりばめつつ、どこか妖しげな色っぽさを感じさせる歌詞も、待ちに待ったファンの期待に、十分応えているといっていいかもしれません。

ただ、ある意味、行くところまで行ってしまった前作「加爾基 精液 栗ノ花」と比べると、その内容は、かなりポップに仕上がっています。

アレンジも、それほど奇をてらったようなアレンジは少なく、ミュージカル風の「都合のいい身体」や、ニューオリンズジャズ風の「二人ぼっち時間」、エレクトロサウンドを導入したパンキッシュな「尖った手口」など、いずれもポップにまとめあげています。

また、歌詞も、文学的な雰囲気の歌詞は以前と同じとはいえ、狙ったような難しい表現や、インパクトある表現は少なく、彼女の作品にしては比較的平易。ま、ここらへんに関しては賛否ありそうですが・・・。

ジャンルも、以前よりロックのテイストが減って、ジャズやソウルといったブラックミュージックからの影響がより鮮明になった感があります。ここらへん、ロックは、バンドとして、東京事変で演りたい、というのがあるのかもしれません。

待ちに待ったニューアルバム・・・にも関わらず、その第1声が、Mummy-Dのラップからはじまるあたりのユーモアセンスも感じられます。東京事変としての活動を経て、いい意味で、肩の力が抜けたように感じました。

あえてちょっと気になった点をいえば、ちょっとオーバーアレンジ気味だったのでは?もうちょっと音数を絞ってもよかったような印象も受けました。

しかし、アルバム自体は、待ちに待ったファンも納得できる名盤に仕上がっていたと思います。今後は、椎名林檎としてコンスタントに活動を続けていくのか、それとも東京事変と平行するのか??どちらにしても、これからも刺激的な作品をたくさんつくってくれそう・・・これからの活動もとても楽しみです!

評価:★★★★★

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2009年7月11日 (土)

底に流れるメロディー

Title:Beacons Of Ancestorship
Musician:TORTOISE

Beacons Of Ancestorship

一時期、音楽誌などをにぎわせていた「シカゴ音響派」というカテゴリー。最近は、すっかり聞かれなくなってしまいましたね・・・(^^;;

その「シカゴ音響派」の第一人者として活動していたバンド、TORTOISEが、5年ぶりとなる新作をリリースしました!かなり久しぶりの作品なのですが、その実力はいまだに衰えないですね。期待通りの傑作を聴かせてくれました。

そんな久しぶりとなる彼らの新譜。CDをプレイヤーに入れて流れてくる音を聴いて、まず、とてもポップで聴きやすいなぁ、という感想を抱きました。

1曲目「HIGH CLASS SLIM CAME FLOATIN' IN」は、シンセとドラムで軽快なテンポを作り出しており、続く「PREPARE YOUR COFFIN」もテンポのよい作品。決してわかりやすいメロディーラインが目立つわけではないのですが、ポップで聴きやすい作品が続いていました。

その後も、パーカッションのリズムが心地よい「GIGANTES」など、リズムが楽しい曲が続き、中盤は、哀愁のあるメロディーが流れる「THE FALL OF SEVEN DIAMONDS PLUS ONE」「MINORS」など、どこか物悲しさを感じる曲が続きます。

エレクトロサウンドを取り入れた「DE CHELLY」などバリエーションの豊富さは相変わらずながらも、今回の作品は、以前の「シカゴ音響派」というジャンルからイメージされる難解な要素は薄く、ポップな印象を受けるアルバムに仕上がっていました。

でも、ポップとはいっても、決してベタなメロディーラインを聴かせてくれているわけではありません。なんでだろう?と思ったのですが、確かにわかりやすいメロディーはないんですよね。しかし、リズムやサウンドなどの底辺には、しっかりとメロディーが流れているんですよ。決して表に出てこないものの、よくよく聴くとしっかりと楽曲の底に流れているポップなメロディーが、このアルバムをポピュラリティーあるものとしているのではないでしょうか。

もちろん軽快なドラムスや、ギターの音もまた、そんなポピュラリティーに大きく貢献していました。このアルバム、決して難解ではありません。難しいこと抜きにそのリズムやメロディーを楽しみたい、そんな作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Third/Portishead

Third

こちらはなんか、捉えどころのない作品だなぁ・・・という印象。しっかりとしたメロディーは流れているのですが、どこか不気味な雰囲気に、ジャンルレスな独特のサウンド。癖になる人には癖になりそうなサウンド、といった感じでしょうか。

評価:★★★★

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2009年7月10日 (金)

リミックスを通じて知るハラカミの歴史

最近は、くるりや矢野顕子とのコラボレートで、すっかり知名度も上がったレイハラカミ。電子音ながらも暖かみのある独自の音をつむぐミュージシャンとして、以前より、多くのミュージシャンのリミックスを手がけてきました。

そんな彼のリミックスワークをまとめたアルバムが2枚同時に発売されました。

まずは、1990年代から2000年初頭までの作品をまとめた作品がこちら。

Title:あさげ-selected re-mix&re-arrangement works/1
Musician:レイハラカミ

あさげ - selected re-mix & re-arrangement works / 1

1曲目のミュージシャン、Flareは、KEN ISHIIの別名プロジェクトで、この作品が、正真正銘、レイハラカミのデビュー作となります。

いわゆるアーリーワークスにあたるこれらの作品は、ハラカミが、個性的な今の音を作り上げる過程がわかり、とても興味深く楽しめます。

特に1曲目「curved flow」、2曲目「Alien to whome?」は、まだ硬質なリズムが前に出ていて、ちょっと今のハラカミのイメージからは異なるかもしれません。ただ、その中には、ハラカミらしい暖かい音も混じっており、レイハラカミの個性が、徐々に花開いていく様子がよくわかります。

その後は徐々にハラカミらしさが表にあらわれて、「skyline」あたりは、まさにレイハラカミらしさがしっかり確立しているといえるでしょう。

この作品、テクノ系ミュージシャンとのコラボが多いこともあって、どの曲も、レイハラカミとそれぞれのミュージシャンががっぷり4つになって組み合っていながらも、とても相性のよいアレンジが多かったと思います。

特にこの時期のハラカミは、初々しさもあるものの、若さゆえの勢いを感じます。まさに今のハラカミの原点ともいえるこれらの作品群。ファンならずともお勧めできる作品たちです。

評価:★★★★★

そして、もう1枚が、2001年以降の作品をまとめたアルバム。

Title:ゆうげ-selected re-mix&re-arrangement works/2
Musician:レイハラカミ

ゆうげ -selected re-mix & re-arrangement works / 2

こちらは、くるりやUA、Great 3やNUMBER GIRLなど、ロック畑のミュージシャンとのコラボが多く収録されています。

この頃のハラカミは、既に自らの個性を確立しています。それだけに、コラボの相手も個性を持っていないと、原曲がハラカミのアレンジに負けてしまい、リミックスとしてはいまひとつの作品になっていました。

特にコラボ相手が個性的だったのがNUMBER GIRLやGreat 3、そしてなによりもUAが印象的。レイハラカミの音とUAのボーカルが、まるで曲の中で勝負しているような、個性と個性がぶつかりあう「閃光」は、まさに傑作の一言。この2枚の作品の中でもベストかもしれません。

一方・・・いまひとつだったのがCHOCOLAT。ボーカルの線が細くて、個性もいまひとつ。レイハラカミのアレンジが浮いてしまって、リミックスとしてはいまひとつとなっていました。

リミックスの良し悪しが、楽曲ごとにはっきりしたアルバムだったように感じます。それだけに、個人的には「あさげ」の方がよかったかな、と思うのですが・・・ただ、2枚あわせてレイハラカミの足跡がよくわかる作品なだけに、ファンとしては2枚ともチェックしておきたいところでしょう。

評価:★★★★

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2009年7月 9日 (木)

イケメン勢ぞろい

今週のヒットチャート、シングル、アルバムともに、いわゆる「イケメン」たちが目立つチャートとなりました。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

まずシングル。1位嵐「Everything」、2位東方神起「Stand by U」と、日韓の男性アイドルが上位を独占しました。

嵐は、前作からわずか1ヶ月強でのリリース。その影響もあってか、初動売上34万枚と、前作の初動50万枚から大幅ダウンです。前作は、初回限定盤が2通りあったのに対して、本作は1通りのみ、というのも理由なのか?

東方神起は、ここ最近、1位が続いていたのですが、さすがの嵐には勝てず。ただ、初動18万枚は、前作の9万8千枚より大幅アップしています。

また、他にも7位にGACKT「Flower」、8位に韓国のアイドルJohn-Hoon「Blue Moon」と、それぞれイケメンたちがランクインしています。

他には・・・3位にflumpool「MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~」が、5位に℃-ute「暑中お見舞い申し上げます」がそれぞれランクイン。flumpoolは大ヒットした前作「星に願いを」に続くヒットで、人気のほどを確固たるものとしています。また、℃-uteの方は、キャンディーズのかつてのヒット曲のカバー。ちょっと懐かしく感じる人も多いかも。

さらに今週、10位にJASMINE「SAD TO SAY」が、先週の13位からランクアップし、初のベスト10ヒットとなりました。

彼女は、現在、ソニーが相当売り出している女性シンガーらしく、こんな記事も見受けられました。ただ、正直、レコード会社曰く「10年に1人の逸材」は、2,3年に1人くらいあらわれるんだよなぁ(苦笑)。この曲も試聴してみたのですが、よくありがちな売れ線R&Bで、そんなに面白みがあるとも思えなかったし。良くも悪くも、今後の動向が気にかかるところです。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングル同様、アルバムも1位はイケメンが(笑)。福山雅治「残響」が見事1位を獲得しました。しかし、福山雅治は強いですね。初動売上は26万枚で、前作「5年モノ」の22万枚を上回る結果に。ただ、福山は女性のみならず男性陣にも人気があるからなぁ~。

他に今週、アルバムは、2位にシド「hikari」が、10位に馬場俊英「延長戦を続ける大人たちへ」がそれぞれランクインしています。

馬場俊英は、いろいろな媒体に取り上げられ、話題になることが多かったミュージシャンですが、ついにこのアルバムで、初のベスト10ヒットを記録!根強い人気のほどを見せつけました。

さらに今週は・・・先日、急逝し、世界を悲しみでつつんだキング・オブ・ポップ、Micheal Jacksonのベストアルバム「キング・オブ・ポップ」が4位に急浮上!このアルバム、発売時は最高位10位だったので、ここに来て、最高位を記録ということになります。他にも、マイケルは、同じくベストアルバム「NUMBER ONES」が18位にランクアップしており、彼の私たちに与えた影響力と人気の大きさを感じるチャートとなりました。

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2009年7月 8日 (水)

2枚のフリーアルバム

すいません。通常はヒットチャートの予定なのですが、仕事の事情により、ヒットチャートは明日、お送りします・・・m(_ _)m

今回は、現在、アメリカの人気ラッパー50 Centが、自身のサイト「ThisIs50.com」で公開中の2枚のフリーアルバムの紹介です。

どちらも9月にリリースが予定されているニューアルバム「Before I Self Destruct」の序章といえるアルバム。「ミックステープ」という位置付けらしいのですが、基本的に新曲ばかりで、事実上のニューアルバムのような様相となっています。

まずは1作目、「War Angle LP」

Title:War Angle LP
Musician:50cent

50_cent_war_angel_lp_front

ハードな雰囲気のジャケットとは異なり、至ってメロウな雰囲気の作品が並んでいました。ポップで聴きやすく、ラップもノリがよいので、HIP HOPに抵抗がなければ、広い層に受け入れられそう・・・。アメリカで高い人気を誇るのも納得です。

こういう形で新曲がたくさん聴けるのはうれしいですよね。特に「気になるけど、アルバムを買うには・・・」というリスナーにはうれしいプレゼント。もちろんファンにとってもうれしい話です。

ただ、ひとつ残念なのは、邦訳がついていないので、歌詞の意味がわからないこと。ラップだと、特に歌詞の内容が重要になってくるだけに残念。どこかで邦訳しているサイトとかないのかなぁ~。

評価:★★★★

参考URL

50セント、公式サイトで無料アルバムを発表へ。
50セント、無料アルバムを公開中!

(ダウンロード方法→「ThisIs50.com」の中ほど左「featured」の一番上に、上のジャケット写真があるので、その画像をクリック。クリック先で「Download Here」をクリック。さらにクリック先のサイトでしばらく待っていると、ダウンロード先のリンクが表示されます)

もう1枚が、先日リリースされたばかり

Title:Forever King
Musician:50cent

50_cent_forever_king_front_cover

上の参考URLでは「Sincerely Southside Part 2」と表記されていますが、マイケル・ジャクソンの急逝のニュースを受けて、タイトルも変更になった模様。「Michael Jackson Freestyle」という、タイトルそのものマイケルへのトリビュート曲も収められています。この曲、ジャクソン5時代の(おそらく)マイケルのボーカルもサンプリングされており、50centなりのマイケルへの愛情が感じられます。

前作に比べると、前半に関しては、比較的ハードな曲調に。ただ、後半は、80年代のR&Bを彷彿とさせる、ポップなトラックが特徴的な「Dreaming」や、女性ボーカルをフューチャーした「Touch Me」など、ポップでメロウな作品が並びます。

こちらも、いい意味でとても聴きやすい作風。どちらの作品も、9月にリリース予定の新譜への期待が膨らむ作品でした。

評価:★★★★

参考URL

50セント、またしても無料アルバムを発表。

(ダウンロード方法→「ThisIs50.com」の上から3つ目のバナーに、「Download Forever King Here」という画像があるのでクリック。クリック先のサイトの画像の「Download Forever King Here」又は画像下の「Download here: 50 Cent - "Forever King" Mixtape」のリンクをクリック。クリック先で「Download Here」をクリック。さらにクリック先のサイトでしばらく待っていると、ダウンロード先のリンクが表示されます)
↑昨夜、再度試したら、2つ目の「
Download Forever King Here」以降、Error404になってしまいました・・・。混雑しているのかもしれません。もし、エラーサイトに飛ばされたら、時間を置いて、再度挑戦してみるといいかもしれません・・・。

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2009年7月 7日 (火)

邦楽上半期ベスト5

昨日の洋楽編に続き、今日は邦楽編。今年上半期のアルバムベスト5を紹介します。

5位 魂のゆくえ/くるり

魂のゆくえ

聴いた当時の感想は、こちら

前作の管弦楽とロックを融合させた独自路線から一転、ルーツオリエンテッドな作品に仕上げてきました。ブルースやカントリーなどの影響を強く感じる曲の数々は、渋く、ともすれば地味にとらえられてしまいそうな作風ながらも、くるりのロックバンドとしての実力を感じられます。また、岸田の書く、メロディーラインの妙も実に魅力的。くるりの本領発揮の作品、といったところでしょう。

4位 アルトコロニーの定理/RADWIMPS

アルトコロニーの定理

聴いた当時の感想は、こちら

今、もっとも脂ののったバンドが、もっとも勢いのある時に、もっとも脂ののったアルバムを出してきました。ひねくれたそのポップセンスは聴いていて癖になりそうな魅力を持っています。ユーモアのある歌詞、垢抜けたメロディーライン、バリエーションの富んだ音楽性。今後の成長も気にかかる、もっとも注目すべきバンドの傑作です。

3位 ハイファイ新書/相対性理論

ハイファイ新書

聴いた当時の感想は、こちら

音楽ファンにとって、今、もっとも注目しているであろうバンドの一組。徹底した記号化や、どこかオタクちっくな歌詞やボーカルなど、ある意味、もっとも「今」という時代を感じられます。一方で、そこらへんを計算ずくでやっている(ように見受けられる)あたり、彼らの才能を感じます。もちろん、そんな「記号化」も、彼らがその音に自信を持っているからでしょう。今後の音楽シーンの核になりそうな予感もするバンドの、今年を代表する傑作です。

2位 THIS IS MY SHIT/80kidz

THIS IS MY SHIT

聴いた当時の感想は、こちら

いまや、世界レベルで注目を集めている(らしい)、日本発のエレクトロユニット。強度の強いリズムと、ポップなメロディーがとても魅力的。音の使い方といいリズムといい、そしてメロディーといい、リスナーの壺をきれいについてくる音作りをしており、非常に魅力的。日本だけではなく、世界で注目を集めている理由も納得の傑作です。今後の、さらなる人気の広がりを期待したいところでしょう。

そして・・・

1位 THIS IS MY STORY/THE BAWDIES

THIS IS MY STORY

聴いた当時の感想は、こちら

個人的に、かなりはまってしまいました(^^;;

ルックスから考えられないようなハスキーなボイスに、とことんルーツにこだわるその姿勢。さらには日本人ばなれしたグルーヴ感。その上で聴かせてくれるポップなメロディーライン・・・。ルーツ志向なだけに、その音はとてもシンプルなのですが、それだけにはまってしまい、そして、飽きがきません。正直言うと、まだ英語詞オンリーで、日本語で、このグルーヴを出せていないのは残念で、そういう意味で、成長の余地のあるバンドなのですが・・・それを差し引いても文句なしの傑作でした!

正直、今年の上半期は、この5枚以外にも傑作が多い半年でした。

他にも・・・

WONDER WHEEL/サイプレス上野とロベルト吉野
COLORZ/SoulJa
This Is The One/Utada
シャンブル/ユニコーン
DO YOU DREAMS COME TRUE?/DREAMS COME TRUE
Focus/黒沢健一
マボロシのシ/マボロシ
ゆめのうた/tobaccojuice
三文ゴシップ/椎名林檎

など傑作揃い。この勢いが下半期まで続いてくれるとうれしいんですけどね~。

以上5枚をまとめると以下の通りになります。

1位 THIS IS MY STORY/THE BAWDIES
2位 THIS IS MY SHIT/80kidz
3位 ハイファイ新書/相対性理論
4位 アルトコロニーの定理/RADWIMPS
5位 魂のゆくえ/くるり

さて、下半期は、どんな傑作に出逢えるのでしょうか。とても楽しみです。みなさんの、上半期ベストは、いかがですか?

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2009年7月 6日 (月)

洋楽上半期ベスト3

今年も早くも7月。もう、半分終わってしまいました。そこで、恒例の上半期ベストアルバム!まずは洋楽編。今年聴いたアルバムの中から、最もよかったと思う3枚を選びました。

3位 The Eternal/Sonic Youth

The Eternal

聴いた当時の感想はこちら

インディーズへの復帰作となった本作。その勢い、若々しさは、以前と全くかわっておらず、キャリア30年近い超ベテランバンドとは思えない現役感のある作品になっていました。エネルギッシュでハードでパンキッシュなギターサウンドが楽しめる一方、メロディーは至ってメロディアス・・・オルタナ系ギターロック好きにはたまらない1枚でしょう。

2位 The Crying Light/ANTONY AND THE JOHNSONS

The Crying Light

聴いた当時の感想はこちら

ジャケットは、ちょっと聴く者を選びそうなのですが・・・(^^;;あまりにもやさしいメロディーラインに、中性的な、包み込むような暖かいメロディーライン。とても美しい、思わず聴きほれてしまった作品でした。美しさ、優しさ、そして力強さを同時にあわせもった傑作です。

そして1位は・・・

1位 INVADERS MUST DIE/THE PRODIGY

Invaders Must Die

聴いた当時の感想はこちら

THE PRODIGY完全復活!!!なんといっても、肉体にダイレクトに訴えかけるような、ストレートなビートが、カッコいい!ロックの持つダイナミズムと、ダンスミュージックの持つ「踊らせる」という機能性を、高い次元で融合させた、あの「カニ盤」にも勝るとも劣らない傑作だと思います。これを聴いて、我を忘れて踊りまくってください!ドーパニン出まくりの大傑作です(笑)。

以上3枚。いかがでしょうか?

今年上半期は、比較的名盤が多く、他にもAnimal CollectiveやU2、Pet Shop Boysなどの作品も、今年を代表する・・・といっても過言ではないような、傑作だったと思います。

あらためてベスト3をまとめると・・・

1位 INVADERS MUST DIE/THE PRODIGY
2位 The Crying Light/ANTONY AND THE JOHNSONS
3位 The Eternal/Sonic Youth

さて、下半期はどんな傑作に出逢えるでしょうか・・・?明日は、邦楽のベスト5について取り上げたいと思います!

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2009年7月 5日 (日)

オーケンがらみ2枚

最近は、ソロに筋肉少女帯にと、積極的な活動が目立つ大槻ケンジ。このたび、オーケンのソロとして、そして筋肉少女帯として、ニューアルバム2枚が発売されました。

まずは筋肉少女帯。

Title:シーズン2
Musician:筋肉少女帯

シーズン2

ジャケットからしてそのまんまなのですが、楽曲自体も、そのまんま80年代のメタル、ハードロック路線。もちろん、筋肉少女帯自体、メタルやハードロックのバンドなのは間違いないのですが、いつも以上にベタでメロディアスになっています。ラストの「ツアーファイナル」のイントロのシンセなんて、まさに「そのまんま」ですしね・・・(^^;;

歌詞の世界も相変わらず。冒頭からして「心の折れたエンジェル」ですし(笑)。世間の流れについていけないような「ダメ人間」たちの歌ばかり。一歩間違えれば「ニート」になっちゃいそうな人たちのための歌ですな。

ただ、「心の折れたエンジェル」もそうなんですが、その中でも、希望や光をつかもうとするスタンスが多く、元気づけられます。いわゆる「狂った」ような歌詞は、このアルバムでは少ないのですが、その反面、心に染みるような曲が多かった印象を受けました。

なんとな~く、この歌詞の世界観って、ちょっとthe pillowsに通じるよなぁ。楽曲の音楽性は全然違いますけどね。特に「人間嫌いの歌」なんて、「ストレンジカメレオン」と、歌っている内容はほぼ一緒だし。the pillowsの、特に歌詞が好きだ、という方は、意外とお勧めできるかも。逆に、筋肉少女帯のファンも、the pillowsを聴いてみても、意外とはまるかも。

評価:★★★★

そして、オーケンのソロ。

Title:ミッドナイト・プラグレス・カフェ
Musician:大槻ケンジ

ミッドナイト・プラグレス・カフェ

オーケンの過去の楽曲を、アンプラグドでカバーした、企画盤。

ジャジーなアレンジやブルージーな楽曲、ピアノバラードなどなど、大槻ケンジの広い音楽性も垣間見れるカバーになっています。

アンプラグドのカバーということもあり、歌詞やメロディーが、よりクリアになっています。「ダメ人間」を歌う、狂った部分も同居する歌詞もよりリアルになっていますが、こちらはある程度想定の範囲内。むしろ爆音などで隠されがちのメロディーが、思った以上にポップでメロディアスなところが、より強く印象に残りました。

ミュージシャン大槻ケンジの「本気」がより感じされる、真面目なアルバム(いや、筋肉少女帯のアルバムとかが、不真面目って訳じゃありませんが・・・)。ちょっと癖はありますが、筋肉少女帯とかが、メタルが入っているのでちょっと苦手で・・・という方にも、チェックしてほしい作品です。

評価:★★★★★

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2009年7月 4日 (土)

やはりライブで聴きたい!

Title:ROVO Selected 2001-2004
Musician:ROVO

ROVO Selected 2001-2004 with Nakanishi Koji

中西宏司在籍時のROVOのアルバムから、今でも人気が高い代表曲をセレクトした、ベストアルバム。

ROVOというと、あまりベスト盤をリリースする、というイメージはなかったので、こういう形態のリリースは、ちょっと意外な印象を受けました。

全6曲となる楽曲はいずれも、ダイナミックなドラムのビートを主軸に据えつつ、微妙に歪んだような音色を奏でるバイオリンの音が印象的な構成になっています。

そんな中でも、この時期の作品であるがゆえに、特に特徴的なのが、シンセのサウンドを大胆に取り入れて、より楽曲がスペーシーになっているという点。ちょっと近未来風ともいえるシンセのサウンドが、楽曲に一種の空間の広がりを感じさせ、楽曲がよりダイナミックに、スペーシーになっているように感じます。

特にシンセのサウンドが印象に残ったのが「LOQUIX」で、シンセサイザーの音が、もっとも効果的に、ROVOのサウンドとして用いられていました。

正直なところ、楽曲の構成としては、「ドラム+バイオリンが主軸」という似たタイプの曲が多いんですけどね。それでも最後まで飽きがこないで楽しめてしまうのは、その圧巻ともいえる怒涛の音の洪水のためでしょう。

もっとも、それでもこういうトランシーな曲は、やはりビールでも飲みながら、野外ライブで聴くのが最高なんだろうなぁ。屋内で、ヘッドホンに耳を押し当てながら聴いていると、ライブに足を運びたくなるアルバムでした。

評価:★★★★★

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2009年7月 3日 (金)

哀愁あるメロが魅力的

Title:West Ryder Pauper Lunatic Asylum
Musician:KASABIAN

West Ryder Pauper Lunatic Asylum

イギリス出身の5人組バンド。イギリスでは高い人気を誇り、このアルバムも、全英チャートで1位を記録するなど大ヒットとなっています。

日本でも、フジやサマソニに出演するなど、それなりに人気のバンドなんですが、個人的に、もっと日本で人気が出ていいバンドだと思うんですよね。

というのも、彼らの書くメロディーラインが、実に歌謡曲的。日本人受けしそうなメロディーを書いてくるんですよ。

基本的に、マイナーコードをメインとした、哀愁あるメロディーライン。どこかウェットで影を感じるメロディーは、いかにもイギリスのロックバンドという印象を受ける一方で、日本人受けもしそうだなぁ、と感じてしまいました。

そんなメロディーを、サイケやガレージサウンドなどで味付けした今回のアルバム。ちょっと変わったタイトルは、イギリスの精神病院の名前から取ったらしいのですが、怪しげな雰囲気が全編に漂う、癖になりそうな感じのする作品でした。

ただ、一方で、今回の作品、「VLAD THE IMPALER」のようなダンサナブルな作品もあったのですが、ビートの強い踊れるようなエレクトロ作品が減ってしまったのが残念。

また、似たタイプのマイナーコードの作品がメインだったからでしょうか、ちょっと最後の方は飽きもきてしまいました。

いや、楽曲のバリエーション、ということでいえば本作、かなりバラエティー豊富だったんですよ。

ガレージパンク風の作品や、ダンサナブルな作品、アコースティックギターで哀愁たっぷりに聴かせる「THICK AS THIEVES」や、中近東風の音を取り入れた、エキゾチックな「WEST RYDER SILVER BULLET」など、楽曲のバリエーションに関しては、以前のアルバムより増えた印象があります。

それにも関わらず、アルバム全体としては、少々物足りなさを感じるのは・・・メロディーがちょっとワンパターンなのと、アップテンポでダンサナブルな、インパクトのある作品が減ってしまったから、なのかなぁ・・・。

ただ、そこらへんを差し引いても、日本でもっと注目を集めていいバンドだと思うんですけどね。UKギターロックが好きなら、とりあえず聴いてみたいバンドだと思います。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

HERE I STAND/USHER

Here I Stand

メロウで聴かせるメロディーに、ラップなども織り込んで・・・と、今風のR&B。王道といえば王道ですが、素直に楽しむことの出来るアルバムでした。

評価:★★★★

The Odd Couple/Gnarls Barkley

The Odd Couple

今風のクラブ系サウンドと、80年代すら彷彿させるような、ポップなメロディーライン・・・確かに、売れそうなタイプの音を出しているなぁ、とは思います。気持ちよく聴ける半面、驚きとか、新鮮さみたいなのはうすかったかも。

評価:★★★★

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2009年7月 2日 (木)

平均点は超えているが・・・

Title:jacaranda
Musician:tacica

ハカランダ

最近ってさぁ、CDの売上が落ちている影響が大きいと思うんだけども、ちょっと話題になると、いきなりシングルやアルバムがベスト10入りしちゃうんですよね。

彼らのシングル「人鳥哀歌ep」がいきなりシングルチャートでベスト10入りした時もビックリしました。そんなに話題のバンドとは知らなかったので・・・。

で、ヒットを記録した2枚のシングルに続いてリリースされたのが、オリジナルとしてはメジャー初となるニューアルバムです。

このアルバムで、はじめてtacicaの曲をしっかりと聴いてみたわけですが、感想としては、なんというか・・・いいアルバムだとは思うけど、そこまで一気にブレイクするほどかなぁ・・・なんてことを思ってしまいました。

まあ、話題を集めた理由は、なんとなくわからなくもなくて、確かに、ヒットした「人鳥哀歌」など、BUMP OF CHICKENあたりを思い出させるような、ポップで耳障りのいいメロディーに、オルタナ系のギターロックサウンドを組み合わせる、王道といえば王道のギターロック路線で、インパクトのある曲を書くバンドだなぁ、ということはわかります。

実際、クオリティーの高い曲作りをしているは事実で、メロディー、歌詞、アレンジ、演奏どれをとっても、平均点を超える内容だったのは間違いないと思います。

ただ、その一方、全体的に卒なくまとまりすぎている感じがするんですよね。どの方面からも平均点を超える曲づくりをしている一方で、何かひとつ飛びぬけたものが、いまひとつないんですよね・・・。

だから結果として、いまひとつ、個性というものを感じられませんでした。

メロにしても、インパクトのあるメロディーには間違いないものの、それだけで勝負できる美メロか、といわれると、そこまでではないし・・・

歌詞にしても、文学的な歌詞は、よく練られているなぁ、と思うものの、一言でリスナーを惹きつけるような言葉には出会えず、少々、抽象的な内容に固執している印象も受けてしまうし・・・

アレンジにしても、それを支える演奏にしても、凝った部分も見受けられるし、演奏も文句なしなのですが、こういうアレンジの面で「売り」とするタイプとも思えないし・・・

どの部分もよく出来ているなぁ、と思う反面、突き抜けた部分に欠け、結果、いまひとつtacicaだけが持つような「個性」は感じられませんでした。

ポテンシャルがあるのは間違いないだけに、今後に期待したいところでしょうか?とりあえず、いいアルバムだとは思うので、気になる方は、チェックして損はないと思います。

評価:★★★★

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2009年7月 1日 (水)

またもやの新譜ラッシュ

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

また今週も新譜ラッシュ。シングルチャートは、ベスト10のうち9曲が初登場という、相変わらず少々異常ともいえるチャートになっています。

そんな中で1位は、遊助こと上地雄輔の「たんぽぽ」。前作は、残念ながら2位に終わったものの、2枚目にして、見事1位となりました。

しかし、何でこんなに売れるのか、本当に不思議なのですが・・・初動売上は、前作の20万枚超えには及ばなかったものの、17万6千枚と、2作目としては十分。ちょっと人気がバブル気味だよな。

続く2位にはAKB48「涙サプライズ!」、3位はBIGBANG「MY HEAVEN」と並んでいます。BIGBANGは韓国のアイドルユニットで、日韓のアイドルが2位、3位と並びました。

ただBIGBANG、日本ではほとんど無名だったのですが、こういうニュースをわざわざ作り出して、無理やり売り出そうとしている感が否めないんだよなぁ。初動売上は2万6千枚。あれだけ騒いだのに・・・といった感じでしょうか。

以下

4位 キミだけ/小池徹平
5位 LOST ANGEL/GACKT
6位 DARLENE/清春
7位 BREEEEZE GIRL/Base Ball Bear
8位 ASCENDEAD MASTER/Versailles
10位 Smile for.../上戸彩

と新譜が続きました。

清春は、6位というのは、ソロとしては最高位らしいです。もうベテランの域に入るシンガーなだけにちょっと意外。ただ、初動売上は、以前の最高位「五月雨」が1万4千枚だったのに対して、本作は初動1万2千枚と微減。最高位は、他に強いシングルが少なかった影響、ということでしょう。

Base Ball Bearは、ここ最近、コンスタントにヒットを飛ばすようになりました。タイトル通り、「SEE BREEZE」のCMソングで、「BREEEEZE」とEを4つ重ねるのは、GReeeeNの影響でしょうか?(笑)ちなみに、このシングルのジャケット↓

BREEEEZE GIRL

荒木飛呂彦の人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物、山岸由花子がジャケットに登場することでも大きな話題となりました。

8位Versaillesは、バンド名通り、ベルサイユの薔薇を彷彿とさせるようなコスチュームのビジュアル系バンド。ちょっと昔のMALICE MIZERを思い出させるなぁ、と思ったら、ボーカルは元MALICE MIZERのローディーらしいですね。同じく元MALICE MIZERのGACKTと同じ週にランクインしているところがおもしろいところですね。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週、アルバムチャートで見事1位を獲得したのは、椎名林檎「三文ゴシップ」!ソロのオリジナル作としては、「加爾基 精液 栗ノ花」より、なんと6年4ヶ月ぶりとなる新作が、1位獲得となりました。

初動売上も、12万枚と、「加爾基 精液 栗ノ花」の初動16万5千枚は下回ってしまったものの、コンピレーションアルバムとして昨年リリースされた「私と放電」の8万5千枚、東京事変としての前作「娯楽」の10万1千枚を上回る好セールスを記録。多くのファンが椎名林檎のアルバムを待ち望んでいたことを証明する結果となりました。

これに続いて、3位に木村カエラ「HOCUS POCUS」が、4位に西野カナ「LOVE one.」がそれぞれランクイン。女性ソロシンガーが続きました。

西野カナはこれがデビューアルバムとなるR&B系シンガー。いままでの最高位は、先日リリースしたシングル「君に会いたくなるから」の19位だったので、このアルバムで一気にブレイクといったところ。ただ、曲の感じとしては、最近、よくありがちな売れ線のR&B風ポップといった感じで、今後はどこまで個性を出せるか、といったところでしょうか。

7位には、オリジナルとしては、4年5ヶ月ぶりとなるハナレグミのニューアルバム「あいのわ」がランクイン。見事、初のベスト10ヒットとなりました!オリジナルとしては前作「帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。」は、初動1万8千枚だったのに対して、本作は初動1万7千枚とほぼ横ばい。根強い人気を見せ付けてくれました。

そして根強い人気といえば、こちらも。アメリカのプログレッシヴ・メタル・バンドDream Theaterのニューアルバム「Black Clouds & Silver Linings」が8位にランクインしています。

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