これがhydeの進む道?
Title:VAMPS
Musician:VAMPS
ソロ活動を経て、L'Arc~en~Cielのhydeが、Oblivion dustのKAZと結成したロックユニットのデビューアルバム。
どうしてもね、活動中のバンドのメンバーによる別プロジェクトというと、バンド本体との比較をしたくなってしまうんですよね。
特に、現在活動休止中のラルクと比べると・・・正直なところ、わざわざ別プロジェクトを立ち上げる理由が、いまひとつ不鮮明だなぁ、と思ってしまいます。
確かに、VAMPSの方が、ラルクに比べると、よりハードロック、あるいはヘヴィーロック色が強く出ていました。ここらへん、ここ最近、オルタナ、グランジ寄りになったラルクとは少々違うのかなぁ、と言えなくもありません。
ただ、それでも、このVAMPSの曲をラルクで演れないか、と言われるとそうでもなく・・・十分、「ラルクの音」として受け入れられる範囲内なんですよね。
また、hydeのソロとしての楽曲と比べても、VAMPSは、もっとポップ路線が強く、ちょっと薄味な印象を受けてしまいます。結局のところ、じゃあ、ラルクの活動も休止し、hydeのソロでもなく、VAMPSとして活動する意義はどこ?とも思ってしまいました。
以前、hydeのソロアルバムの感想で、「VAMPSのアルバムで、hydeの進む道がわかる」みたいなことを書きましたが、これだったら、ラルクの活動を再開させてもいいのでは?とも思ってしまいました。
まあ、ポップで疾走感あるハードロックは、ラルク同様、軽快で聴きやすく、そういう意味では、広い層の支持を集めそうなアルバムではあるのですが。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
ETERNAL RECURRENCE~永劫回帰~/BRAHMAN
初期の作品を、リアレンジし、再録した、いわばセルフカバーアルバム。正直、ここに収録された最初期の作品は、これではじめて聴きました。
結構、メロコア路線がより強く、楽曲としては少々一本調子に感じる部分も。ただ、若さと勢いは存分に感じられ、ポップなメロディーと力強いバンドサウンドも魅力的。最初期から、実力のあるバンドだったんだなぁ、と再認識できた1枚でした。
評価:★★★★
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コメント
はじめまして。
ラルクだとLIVEがそんなにできなかったり、
組織が大きすぎて、音楽活動が自由にできない
など、制限が多いので、ソロをやっていると
思いますよ
投稿: | 2009年7月17日 (金) 07時14分
情報どうもありがとうございます~。
なるほど、ソロ活動をするいろいろな要素がありそうですね。
ただ、ラルクとしての新曲も、早く聴いてみたいですが・・・。
投稿: ゆういち | 2009年7月20日 (月) 17時57分