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2009年6月27日 (土)

栗の季節

・・・・・・にはかなり早いですが(^^;;このたび発売された、栗コーダーカルテットのアルバムを2枚。

Title:夏から秋へ渡る橋
Musician:栗コーダーカルテッ

夏から秋へ渡る橋

こちらはライブアルバム。ゲストが多数参加しているため、幅広い作風が魅力的。栗コーダーらしい、暖かい雰囲気のライブになっています。

ただ、ゲストボーカルが参加している曲に関しては、基本的に「伴奏」にまわっている曲も多いため、栗コーダーらしさ、という点では、ちょっと後ろに下がっていたような印象を受けました。

もっとも、ゲストで参加しているシンガーも、いずれも暖かいポップソングを聴かせてくれる、魅力的な方たちばかり。心地よいポップソングが楽しめます。

特に印象的だったのは、原マスミという男性ボーカル。ちょっとシュールな世界観に、どこか歪んだメロディーは、あの「たま」を思い出したりもしたのですが、調べてみると、既に大ベテランの域にはいる方なんですね(^^;;不勉強で全く知りませんでした。

そんな思わぬ出会いも楽しめる、とても素敵なライブアルバムでした。

評価:★★★★★

そしてもう1枚が・・・

Title:渋栗
Musician:川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ

渋栗

こちらは、ちょっとユニークな企画モノ。あの、大所帯フリージャズバンド渋さ知らズオーケストラとのコラボアルバムで、栗コーダーが渋さの曲を演奏し、渋さが栗コーダーの曲を演奏する、という、ユニークなアルバムになっています。

そもそも、リコーダーのみのシンプルな演奏が持ち味の栗コーダーと、ありとあらゆる楽器を持ち出し、大所帯で爆音を繰り出す渋さとは、ある種、対極的なバンド。そんな彼らの曲を、互いにカバーする、というのは、とても面白い試みだと思います。

そして、これがなかなかおもしろい結果を生み出していまして・・・

個人的には、栗コーダーの方がおもしろかった印象を受けます。特によかったのが、渋さのおなじみのナンバー「本多工務店のテーマ」の栗コーダーによるカバー。いつもは大音量で圧倒されるナンバーなのですが、それをリコーダーだけで演奏すると・・・意外や意外、哀愁たっぷりのメロディアスでポップなメロディーが浮かび上がってきました。この曲、こんなにポップな曲だったんだ・・・。驚きのカバーでした。

一方、渋さによる栗コーダーのカバーは、悪くはないけど、ちょっと大味だったかな、という印象を受けました。ただ、それでも、その圧巻な演奏には、惹きこまれるものがあったのは事実。それぞれが、それぞれの持ち味を生かしつつ、お互いの楽曲の違った魅力を引き出していた、とてもユニークかつ有意義な企画盤だったと思います。

評価:★★★★★

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コメント

検索流れです。
知ってたらスミマセン、念のため…。

栗コーダーも原マスミさんも、あの「たま」と深い繋がりですよ。
栗コーダーはたまの知久さんのバックバンドがキッカケで始まったバンドですし
その知久さんは原マスミさんの弟分みたいな存在です。
もちろん両者とも「たま」とセッションなどの交流がありました。
ついでに渋さと知久さんも何回かセッションしているようです。

渋栗…気になってました。
栗コーダーが奏でる「本多工務店のテーマ」…。
聴いてみます。

投稿: たま | 2009年6月30日 (火) 05時20分

>たまさん
はじめまして。情報ありがとうございます。そうだったんですか~。確かに、栗コーダーも原マスミも、たまとすごく相性がよさそうですね~。
栗コーダーが奏でる「本多工務店のテーマ」すごくよかったですよ!是非是非、聴いてみてください。

投稿: ゆういち | 2009年7月 2日 (木) 00時06分

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