聴いても、決してだまされません
Title:Kitsune Maison Vol.7
パリを拠点とし活動を続け、音楽、ファッション、アートシーンで人気を集めているクリエーター集団Kitsune。その音楽レーベルKitsuneから発売された、コンピレーションアルバム第7弾がこれ。先日、ニューアルバムがリリースされ、話題のautoKratzや、日本から、80kidzの曲も収録されています。
「最先端のクラブ系サウンド」・・・というイメージなのですが、楽曲は、テンポよく聴きやすいテクノやトランス系の曲がメイン。ポップなメロディーを聴かせてくれる歌モノも多く、エレクトロポップが好きなら、とても気に入りそうな内容になっています。
また、Phoenixの「Listztomania(Classixx Version)」やLa Rouxの「In For The Kill(Lifelike Remix)」など、80年代の香りを感じるような曲も多く、クラブ系のサウンドも、時代がめぐって一回りしてきたのかなぁ・・・なんていう印象も受けました。
トランス系の「Xtatic Truth」(Crystal Fighter)や、フォーキーなメロとエレクトロのサウンドの対比がおもしろい「This Sweet Love(Prins Thomas Sneaky Edit)」(James Yuill)、パンキッシュな「Make It Reverse」(Men)に、エキゾチックな雰囲気をかもす「Bejan」(Tanlines)などなど。エレクトロをベースにしながら、バリエーションは実に豊か。Kitsuneレーベルの音楽性の幅広さを感じます。
個人的には、やはり、ロック色の強い、autoKrazの「Always More(Yuksek Remix)」がよかったなぁ。最新アルバムもリリースされているので、入手してみたいです。また、既にアルバムで持っているのですが、80kidzの「Miss Mars」もよかったです。日本代表として・・・なんて言い方が小さく感じられるくらい、このアルバムの中でも確固たる個性を出していました。
最先端のシーンと、そのミュージシャンたちに出会いたいのなら、うってつけの1枚でしょう。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
22 DREAMS/PAUL WELLER
全英チャートで1位を獲得。相変わらずの根強い人気を誇る、イギリスロック界の「アニキ」ことPAUL WELLERの新作。
ギターロックから、ピアノバラード、アコースティックでフォーキーなナンバーにラテン風の哀愁ただようナンバーまで・・・PAUL WELLERの音楽性の広さを感じさせます。そして、そのどの曲も、いい意味で力の抜けたポップなナンバーに仕上がっていました。本当に、理想的なロック界の「アニキ」ですね。年齢相応のカッコよさと、いまだに衰えない「若さ」を感じさせるアルバムでした。
評価:★★★★
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