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2009年6月19日 (金)

バランスはよく取れているけど

Title:majestical parade
Musician:ナイトメア

majestical parade

ここ最近、すっかり復活し、ヒットシーンに定着した「ビジュアル系」。その中でも、本作がチャート3位を記録するなど、高い人気を誇っているのが彼ら、ナイトメアです。

人気のバンド、ということで、今回はじめてアルバムを聴いてみました。

まずこのアルバムで感じるのは、とてもバランス感覚のとれたアルバムだなぁ、ということでした。

ビジュアル系・・・といっても、そんなに詳しくは聴いていないのですが、個人的な感覚として、例えばDir en greyのような、ヘヴィーコアやメタルからの影響が強いヘヴィー路線のバンドと、Janne Da Arcみたいな、昔のビートロックのような、ベタベタなポップス路線のバンドがいるなぁ、という印象を受けていました。

そんな中で彼らは、「Can you do it?」「Cynical Re:actor」のような、バンドサウンドを聴かせるヘヴィーなナンバーがあるかと思えば、「MELODY」「Lost in Blue」のようなポップなナンバーもあります。

そういう意味では、幅広いリスナー層を取り込めそうな楽曲構成をとっていて、バランスの良さを感じますし、いい意味で、「売れる」タイプのバンドではないでしょうか。

ただ、その一方、ちょっと厳しいなぁと思ったのがメロディーライン。

マイナーコード主体のメロディーは、確かにポップで耳なじみはあります。ただ、ほとんど同じような雰囲気のメロディーが続くので、ちょっとワンパターンな印象を受けてしまいました。

また、どちらかというと勢いで押していく雰囲気のメロディーが多く、「これは」といったメロディーが少なく、印象が後に残りません。

「MASQUERADE」などは、歌謡曲風のメロディーを聴かせてくれて、歌謡曲とロックの融合、という路線を狙っているのかなぁ、とも思うのですが、それにしては、少々メロディーの単調さが気になりました。

悪いバンドではないけど、もうちょっとしっかりとしたメロディーを聴かせてほしいなぁ、と思ってしまいました。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

RGB/NIRGILIS

RGB

打ち込み+軽快なポップチューン。ストレートでダンサナブルなポップチューンの連続で、基本的には最後まで飽きずに楽しめるポップアルバムでした。ただ、「楽しい」というだけで、それプラスアルファに少々欠けて、物足りなさも残る印象も。

評価:★★★★

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