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2009年6月21日 (日)

インディーズへの復帰作

Title:The Eternal
Musician:sonic youth

The Eternal

昨日、みなさんにお勧めしたthe pillows。そのthe pillowsが気に入ったのなら、次に聴いて欲しいミュージシャンが彼ら、sonic youthです。

いわゆるオルタナ系ギターロックの先駆け的なバンドで、その後に登場するギターロックバンドに多大な影響を与えた彼ら。いまだに第一線で活躍している現役のバンドで、このたび、約3年ぶりとなるニューアルバムが発売されました。

既に活動をはじめてから30年近いキャリアのある超ベテラン。にも関わらず、彼らの楽曲はいまだにパワフル。若手バンドのようなエネルギッシュなパワーにあふれています。

いきなりどしょっぱな「Sacred Tricker」から、ノイジーなギターサウンドに、パンキッシュなキム・ゴートンのシャウトでスタート。その轟音のギターサウンドに思わず鳥肌が立ってしまうような勢いのあるスタートでした。

その後も今回の作品は、比較的、パンキッシュで肉感的な作品が多いのが特徴的。「Anti-Orgasm」のようなヘヴィーな作風や、ギターリフを聴かせる「What We Know」など、ノイジーなバンドサウンドをしっかりと聴かせる作品が並んでいます。

ただ、一方では最後を締めくくる「Massage The History」のように、ギターのノイズをしっかり聴かせる、シューゲイザー系を彷彿とさせるようなインストメインの作風もあったりと、決して勢いだけではなく、しっかりとしたバンドとしての音を聴かせてくれる、というのも特筆すべきことでしょう。

また、これらの作品の後ろでは、いずれもしっかりとポップなメロディーが流れています。ノイジーなギターサウンドとポップなメロディーラインのバランスが実に心地よい作品に仕上がっています。

しばらくは、メジャーレーベルでの活動が続いていましたが、このたび、無事(?)インディーレーベルへ復帰。いつも以上に彼らのやりたいことが発揮されたアルバムといったところでしょうか。

デビューからそろそろ30年。いまだに現役として最前線で傑作をリリースする彼ら。その実力を再認識させられる作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

BEYOUND THE STANDARD/HIROMI'S SONICBLOOM

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

ジャズピアニスト上原ひろみのスタンダードナンバー集。スタンダード・・・といっても、ジャズのスタンダードだけではなく、「上を向いて歩こう」や、ジェフ・ベックの「レッド・シューズ」等、様々なジャンルの曲にも挑戦しています。

全体的・・・特に前半はフュージョン風のギターも目立ち、ポップで聴きやすい内容になっていたと思います。ジャズリスナー以上に、ポップやロックリスナーに聴きやすい作品のように感じました。肩肘はらずに楽しめる、ポップな作品でした。

評価:★★★★

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