歌謡曲とロックの狭間で?
Title:THE WORLD'S EDGE
Musician:DOES
至って正統派のオルタナ系のバンドサウンドと、歌謡曲的ともいえるポップなメロディーが特徴的。
好意的にとれば、日本的な歌謡曲風のメロディーと、西洋的なロックサウンドを融合させた・・・と取れないことはないですし、事実、そこを狙っているのかもしれません。
実際、THE YELLOW MONKEYあたりを思い出すような、ちょっと妖しげなメロディーラインを聴かせたり、「夏の散歩道」のような、叙情的な歌詞を書いてくるあたり、「日本におけるロック」みたいなものを意識しているのかもしれません。
ただ、それにしてはあまりにもメロディーにひねりがないんだよなぁ。ポップで耳なじみやすいのはいいとして、彼らだけが持っている「個性」みたいなものはメロディーからは感じられません。
バンドサウンドも、しっかりとバンドの音は鳴っているけど、こちらも特にひねりがなくて、DOESらしさ、というものは感じられません。ポップで耳なじみやすく、そこそこカッコいいロックの音は奏でているけど、プラスアルファがないなぁ、という印象で終わってしまっています。
光る部分もあるにはあるんですが・・・ちょっとこれだと厳しいかも。もっと、歌謡曲とロックの融合を目指すのなら、大胆に勝負してほしいかも。
評価:★★★
ほかに聴いたアルバム
I KILL MY HEART/Tommy Heavenly6
Tommy Heavenly6もかなりマンネリ気味。もちろんポップでキュートなメロディーラインや、それと対極のようなヘヴィーなサウンドは魅力的なんだけども、バリエーションがあまりにも少ないんだよね。
まあ、確かに、もっとオルタナ色を入れるとブリグリになっちゃうし、ポップ色を強めると、トミフェブになっちゃうし、と、かなりその音楽性が制限された中での活動になっちゃうんで、マンネリ化も仕方ないといえば仕方ないんだけど、だからこそ、この企画はそろそろ手仕舞いなんじゃないかな?
評価:★★★★
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