2人の対比はあいかわらず
Title:ブランニューピース
Musician:ホフディラン
完全復活後、2作目となる、約2年ぶりのニューアルバム。
ホフディランのアルバムって、個人的に、ワタナベイビーの曲の出来のよさが、アルバムを左右するように思います。
ユウヒの曲は、しっかりとしたメロディーで安定感があるのに対して、ワタナベイビーの曲は、勢い、インパクトの要素が強く、傑作とそうでない曲にバラつきがあるため、彼の曲の出来が、アルバムの出来を左右してしまうように感じます。
で、今回のワタナベイビーの曲の出来は「まあまあ」
そのため、アルバムの出来も「まあまあ」(笑)
あまりにもストレートなラブソング「恋はハチャメチャ」やその名の通り、カジヒデキが参加した「カジディラン」みたいに、恋する気持ちをストレートに歌ったベイビーらしい曲もあるのですが、やはりインパクトや勢いという点では、かつての勢いはありません。
一方、ユウヒの曲は、あいかわらず安定感のあるポップなギターロック。「悩める球体」など、実に彼らしい、爽快なギターサウンドを聴かせてくれます。
そんな訳で、アルバムの出来としてはポップで楽しいし、ホーンセッションを取り込んだ、底抜けに明るいポップソングあり、しんみり聴かせるナンバーあり、ハードロックテイストのナンバーありと、バラエティーも豊富。ポップスアルバムとしては十分、佳作といっていえる内容だとは思います。
ただ、ホフディランとして傑作だったか、といわれると、うーん・・・といった感じ。それなりに満足は出来る内容なのですが。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
FRIDAY,I'M IN LOVE/ROUND TABLE
最近は、「feat.Nino」名義のアルバムの発売が続いていましたが、久しぶりのRound Table単独名義。約4年8ヶ月ぶりのニューアルバムです。Round Table名義では、もうリリースがないかと思った・・・。
爽やかなポップなのは「feat.Nino」名義と同様ですが、こちらはもっとジャジーやボッサな要素が強く、「おしゃれなポップ」という印象が強いです。ただ、以前のナンバーに比べると、メロディーはもっとベタにポップになっていたかな?ここらへん、「feat.Nino」での活動を経たからでしょうか?
もっとベタなポップ志向の「feat.Nino」名義の作品と、ジャズ、ボッサ志向の単独名義の作品。ちょうどいいバランスなのではないでしょうか?今後は、もっと短い間隔で、単独名義の作品も聴いてみたいです。
評価:★★★★
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