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2009年6月30日 (火)

音楽好きのためのBar

Title:Ken's Bar II
Musician:平井堅

Ken’s Bar II

平井堅が、ブレイク以前から行っている、ライブイベント「Ken's Bar」。ライブ会場を、平井堅が店長の「バー」と見立て、お酒や食事を提供しつつ、平井堅が、洋邦の名曲のカバーをお客さんに聴かせる、というスタンスのライブイベントです。

本作は、いわばCD版の「Ken's Bar」の第2弾。今回も、平井堅が、数々の名曲のカバーに挑戦しています。

しかしいまさらなのですが、このカバーのセレクションを見る限り、平井堅というミュージシャンは、本当にジャンル、時代を問わず、音楽そのものが好きなんだなぁ、ということを実感させられます。

洋楽では、スティーヴィー・ワンダーにビリー・ジョエル、イーグルス。さらにNe-Yoのカバーまで挑戦しています。邦楽では、桑田佳祐に中島みゆき、さらには浜崎あゆみまで、と音楽に壁をつくらない選曲が好感をもてます。

あえていえば、どの曲もメロディー主体。どちらかというと、インパクトの強い、ウェットなメロディーの楽曲が多いでしょうか?なによりもまず、しっかりとしたメロディーを持ったポップスが好きなんだろうなぁ、という印象を受けました。

カバーはアコースティック主体のアレンジで、あくまでも平井堅のボーカルと、元曲のメロディー、歌詞を聴かせることに主眼を置いています。まあ、元曲もバラード曲が多く、メロと歌詞を重視するうたい方をしている曲が多いだけに、「新たな発見」みたいなものは薄かったかな?ただ、浜崎あゆみの「LOVE~destiny~」は、平井堅の力のあるボーカルでしっとりと歌われると、全く印象が変わりますね(^^;;

個人的に、一番良かったかな、と思うカバーは、中島みゆきの「わかれうた」。スピッツの草野マサムネがゲストボーカルとして参加しているのですが、彼の味のあるボーカルがまた、元曲にマッチしていていいんですよ・・・・・・・って、平井堅を褒めなきゃいけないですよね(^^;;いや、でも、癖のあるマサムネのボーカルと、端正な平井堅のボーカルが実にいいバランスを保っている、名カバーに仕上がっていたと思います。

ジャーナリスティックには、最後に収録されている、美空ひばりとのデュオ「Stardust」が話題なのでしょうが、こちらはふたりのバランスがチグハグで、話題性先行といった感じでしょうか?悪くはないけど、期待するほどでは・・・。

ともかく、「Ken's Bar」の名前の通り、お酒でも飲みながら、のんびりと、彼が歌う名曲の数々に耳を傾けたいカバーアルバムでした。「Ken's Bar」、昔一度だけ行ったことあるのですが、また行きたいなぁ~。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ONE/BONNIE PINK

ONE

かなり多彩な音楽性を聴ける作品・・・まあ、要するに、ジャンルがバラバラ。ギターポップあり、ソウルあり、スカあり、ファンクあり、今風のR&Bあり・・・と、様々な音楽性を1つのアルバムに取り込んでいるんですが、それをちゃんとまとめあげて、アルバム全体に統一感を持たせているのは、根底に流れるBONNIE PINKとしての個性をしっかり維持しているからでしょうか?勢いみたいなものはありませんが、安定感があり、安心して楽しめるポップなアルバムに仕上がっていました。

評価:★★★★

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