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2009年5月 4日 (月)

原点に戻ってきた、かな?

Title:KOKIA∞AKIKO~balance~
Musician:KOKIA

KOKIA∞AKIKO~balance~

一時期、あきらかに「売れ線のポップス歌手」として「消費」されてきた彼女でしたが、ここ最近、再び彼女の本当に歌いたい曲を歌いはじめています。

前作「The VOICE」もそんな彼女らしさがよく出ていた佳作でしたが、今回の作品も、「KOKIA」という名前と、彼女の本名「AKIKO」の名前を、無限大で結んでアルバムタイトルとした作品らしく、KOKIAというミュージシャンの本質が、よく出ていた作品になっていたと思います。

クラッシックやオペラなどの要素を取り入れた雄大な作風に、和風や東洋風のメロディー、アレンジを取り入れた楽曲の数々。彼女がこれまでに身に付けてきた音楽を、彼女の中でミックスさせ、体現化させた作品といえるかもしれません。

特にこの作品で一番の盛り上がりは、「KOKIA語」ともいえる、「意味不明な」でもトランシーな歌詞を綴った「ゲマトリア」から、クラッシックの要素を取り入れた、雄大で、かつ幻想的な「星屑のヴォーカリーズ」の流れでしょうか?「星屑のヴォカリーズ」は、彼女が昨年亡くした家族を思って歌った歌だそうで、それだけに、KOKIAの感情が胸にしみる作品になっています。

その後も、「戦火の花」では、絶えることのない戦争の悲しみと、その中で、彼女が歌い継ぐ意味を綴った傑作の歌詞に仕上がっていますし、ラストの「INFINITY」も、じっくりとこぶしの利いた彼女のボーカルを聴くことが出来る作品になっています。

ただ、あえてマイナスな点をあげてしまうと、ちょっとあまりにも感情を前に出しすぎてしまってたかな?もっとメロディーに凝ってほしかったなぁ、という点。そういう意味では、ここ最近ではよく出来た佳作ながらも、彼女をはじめて知った「trip trip」には及ばなかったかな?という印象を受けました。

ちなみにこの作品、配信&通販限定で、「AKIKO∞KOKIA~balance~」という作品もリリースされていて、それと2枚あわせてひとつの作品だそうです。残念ながら、こちらの作品に関しては、まだ聴いていないのですが・・・そういう意味では、この作品だけでいろいろと評価してしまうのは間違いかもしれません。しかし、KOKIAが、本当に歌いたい歌を歌っているな、そう十分に感じされる作品でした。

評価:★★★★

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