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2009年5月23日 (土)

ソウルフラワーユニオンの原点

Title:アーリー・ソウル・フラワー・シングルズ
Musician:ニューエスト・モデル&メスカリン・ドライブ

アーリー・ソウル・フラワー・シングルズ

個人的に大ファンで、このサイトでもよく取り上げるソウル・フラワー・ユニオン。そのバンドは、もともと、ニューエスト・モデルとメスカリン・ドライブという2つのバンドが合体して誕生した・・・というのは、いまさら説明するまでもないですね(^^;;

で、今回発売されたこの2枚組のCDは、そのニューエスト・モデルとメスカリン・ドライブのシングルを集めたベストアルバム。私自身、ソウルフラワーにはまったのは、実はまだ最近、ということもあって、今回はじめて、ニューエスト&メスカリン時代のナンバーを、このアルバムで聴いてみました。

実はソウルフラワーに関しては、初期の作品ももちろん聴いていて、ニューエスト&メスカリン色がいまより濃かった初期の作品に関して、正直、さほどはまれない部分もありました。それだけに、ニューエスト&メスカリンについては、ちょっと好みからはずれるかなぁ・・・と期待していなかった部分もあったのですが・・・・

カッコいい!!まじで(笑)。予想以上にいい!

ニューエスト・モデルに関しては、中川敬のバンドということで、はっきりいってしまえば、完全にソウル・フラワー・ユニオンそのまんま(というよりは、正確にはソウルフラワーがニューエストそのまんま、というべきなんでしょうが)。パンクロックをメインにしながらも、ソウルや民俗音楽の要素を取り入れたスタイルは、この時期に完成された、ということでしょう。「杓子定木」なんで、ソウルフラワーの曲として演奏されても、まったく違和感がなさそう。また、反権力的な歌詞を、ユーモアをまじえて繰り広げる世界観も、この時期からかわっていません。

一方、メスカリン・ドライブの方は、骨太のロックサウンドに、ソウルの要素を色濃く取り入れたサウンド。ニューエストよりも、よりヘヴィーに、黒い音を鳴らしています。ここらへんは、今のソウルフラワーとは、ちょっと違った雰囲気かな?こちらもリスナーの耳をグイグイと惹き込むパワーを持ったロックンロールナンバーは文句なしでカッコいいです。

そしてどちらのバンドも、音楽で自分たちの主張を表現するのに、非常に貪欲な姿勢を感じます。特に、既にある程度完成されたソウルフラワーユニオンの音楽に比べると、この時期のサウンドは、まだ、いろいろな表現、ジャンルを自分たちのものとして取り込むのに手探りの状態。しかしだからこそ、逆に、緊張感のある作品が産み出されています。

ソウルフラワーユニオンの原点として、ソウルフラワーのファンなら、まず聴いておくべき作品。かつ、いまでもなお迫力のある彼(女)らの楽曲は、ソウルフラワー関係なく、チェックしておいて損はないと思います。彼(女)らのほとばしるパワーに圧倒された作品でした。

評価:★★★★★

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アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事

コメント

いいですよね!ソウル・フラワー!

投稿: はまとん | 2009年5月24日 (日) 02時23分

>はまとんさん
ソウルフラワー本当にいいですよ!
この作品もお勧めです!

投稿: ゆういち | 2009年5月24日 (日) 18時51分

そういえば、ゆういちさんはソウル・フラワーと親交深い「ヒートウェイヴ」はお好きですか?
「満月の夕」を共作した山口洋のバンドです。かっこええですよ~。今滅茶苦茶ハマっております。
ベスト盤から入ったのですが、DISC2からはケルティックの要素も取り入れられています。好きな曲がたくさん出来ました。

投稿: ゆう | 2009年5月25日 (月) 01時58分

>ゆうさん
HEATWAVE、結構好きですよ~といっても、2001年に出たベスト盤しか聴いていないのですが・・・(^^;;
今はインディーで活動されているんですね。また、彼らのアルバムも機会があれば聴いてみたいです!

投稿: ゆういち | 2009年5月26日 (火) 00時15分

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