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2009年5月19日 (火)

やさしいメロディー

Title:THE BEST '03~'09
Musician:安藤裕子

THE BEST’03~’09

安藤裕子というミュージシャンは、間違いなく、今のシーンにおいて、女性ポップスシンガーの中で、頭ひとつもふたつも出ているミュージシャンの一人だと思います。

特にここ最近、オリジナルアルバムでも傑作が続いており(特に昨年リリースした「クロニクル」は、私個人でも年間ベスト10に入れたほどの傑作!)、もっとも勢いのあるミュージシャンの一人でもあります。

そんな彼女の初となるベストアルバム。

CD2枚組でのバージョンと、PV集を含めたCD+DVDでのバージョンという2パターンでの発売というのが、いかにもavexらしくてなんだかなぁ・・・と思うのですが、それでも、次から次へと繰り広げられる名曲の数々は、是非とも安藤裕子未体験の方はチェックしてほしいベスト盤です。

彼女の曲の大きな魅力は、やはりシンプルながらもリスナーをやさしく包み込むのような、そのメロディーと、おなじくやさしいボーカルでしょう。

特にメロディーに関しては、決して派手な盛り上がりがあるわけではないのですが、しっかりとリスナーの耳をつかむようなインパクトを持っています。

加えて、メロディーの合間合間にあらわれる、ドキっとするほどの美メロが実に魅力的。淡々としながらも、人をひきつけてやまないような美メロを要所要所に取り込む・・・という点では、どこか初期のユーミンを思い起こさせるようです。

楽曲は、ピアノアレンジのポップがメインながらも、バンドサウンドを取り込んだ、ロックテイストの「聖者の行進」や、和風のテイストを感じさせるバラードナンバーの「はじまりの唄」などバラエティーのある音楽性も垣間見せてくれます。

あらためて、安藤裕子というミュージシャンの素晴らしさを感じさせてくれるベスト盤でした。まだ彼女の曲をしっかり聴いたことない方。是非とも聴いてみてください。お勧めです。

評価:★★★★★

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