沖縄風味のポップス
Title:でーじ、かりゆし
Musician:かりゆし58
シングル「さよなら」が、テレビドラマ「銭ゲバ」の主題歌となり、ベスト10ヒットを記録した、沖縄出身の4人組バンド。このアルバムは、その「さよなら」も収録された彼らのフルアルバムでは2枚目となる作品です。
その「さよなら」のヒットもあり、はじめて彼らのアルバムを聴いてみたのですが・・・うーん、思った以上に薄味(^^;;
ちょっと言い方は悪いかもしれないけど、遅れてきた青春パンクバンドっていう感じでしょうか?
ベースにあるのは、パワーポップって感じかなぁ?「レイニー・レイニー」とか、かなり分厚いギターのパワーポップを聴かせてくれます。かと思えば、「エーデルワイス」はGOING UNDER GROUNDを思い出させるような、メロウなポップス。
全体的に、ギターロック主導のアレンジながらも、メロディアスなポップソング。ブルーハーツの「情熱の薔薇」もコピーしているように、基本的なベースにパンクの影響があるんでしょうが、メロディーはあくまでもポップス・・・という点に、一時期の青春パンクバンドからの流れも感じます。
沖縄出身ということで、多くの楽曲に沖縄風の味付けがされていますが、こちらもかなり薄味。「沖縄出身だから」というハク付けをするためじゃないの?なんてことまで思ってしまいます。
確かにメロにはそこそこのインパクトはあるのですが、いまひとつパンチに欠け、おもしろみがありません。「さよなら」のヒットで注目を集めたけど、これから先は、かなり厳しいかも。
評価:★★★
ほかに聴いたアルバム
24 City&Plastic City/半野喜弘
映画「プラスティック・シティ」と「四川のうた」という、2つの映画に提供した楽曲を集めたサントラ盤。
↓みたいな非常に低い評価をしちゃっているのですが、これはあくまでも「CDで聴いて」の感想。映画の中では、非常に効果的につかわれているんだと思うし、音楽性が高いのはいうまでもありません。
ただ、静寂なサウンドに、悲しいストリングスが鳴り響く。それも、どこか不気味で、不協和音も響かせる・・・という楽曲は、楽曲だけ取り出して聴くには、とても辛いものがありました。正直、聴いていて欝になってきそうで・・・(苦笑)。
熱烈なファンか、映画を楽しんだ人じゃないと、ちょっと聴いていて辛くなる作品でした。
評価:★★
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