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2009年5月24日 (日)

大味

Title:Music For The People
Musician:The Enemy

Music for the People

デビュー作が、全英で1位を獲得。各種メディアに大絶賛されるなど、大きな評判を呼んだ、イギリスの3人組ロックバンドの2枚目です。

まあ、正直、この手の「メディアが大絶賛」というバンドは、毎年、雨後の竹の子のようにたくさん出てきては消えていくわけですが、そんな中で、2作目というのは重要になってきます。この作品の出来いかんで、「やはりハイプだった」となって消えていくのか、大物になっていくのか決まるわけです。

The Enemyにしても、そんな2作目を意識したのでしょうか?待望の2作目を聴いてみて、パッと思ったのが、「気合いれすぎ」ということでした。

The Enemyの1作目は、そのポップでメロディアスなメロディーが大きな魅力でした。確かに、この作品でも、そのポップなメロディーラインは健在・・・なのですが、どうも全体的に大味という印象を受けてしまうのですよね。

叙情的なメロディーやアレンジ・・・うーん、ちょっと狙いすぎ、受けることを意識しすぎてしまったんじゃないかなぁ?ハードロックやアメリカンロックなどの影響も取り込んだようなサウンドは、ちょっと彼らの音楽性のベクトルを、あいまいなものとさせてしまっていました。

中には「Don't Break The Red Tape」のような、パンキッシュで、なかなかの出来の作品もあったし、メロディーには光るものもあったのですが・・・ちょっと残念。

決して「駄作」というレベルではないし、この作品だけで「彼らがハイプだった」と結論付けるのはもったいない、というレベルなのですが。次回作は、変に気負わず、もっと素直な作風の作品を、期待したいところです。

評価:★★★★

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