パンキッシュでポップなエレクトロ路線
Title:It's Blitz!
Musician:Yeah Yeah Yeahs
Yeah Yeah Yeahsのアルバムを聴くのは、実は本作が最初。それなので、以前のことはよくわからないのですが・・・前作以前は、ガレージパンク路線のバンドだったみたいですね。それが本作では一転。エレクトロサウンドを大幅に取り入れ、ガラリとその雰囲気を変えた・・・そうです。
今回の作品で、エレクトロ路線がより忠実だったのは特に前半。「SOFT SHOCK」や「SKELTONS」などは、ミニマルなシンセサウンドが印象的な、ある意味、「いかにも」なエレクトロポップ。心地よいリズムが耳に馴染みよい作品でした。
ただ、中盤以降は、エレクトロという括りよりも、様々な音楽性を随所に取り入れたサウンドが目立ちます。
「DULL LIFE」はパンキッシュな雰囲気ですし、「SHAME AND FORTUNE」はハードロック風。ラストの「LITTLE SHADOW」は、シューゲイザーからの影響も感じられます。
ここらへんのロックやパンクのダイナミズムを取り入れつつ、エレクトロのリズミカルな部分を取り入れつつ、かつポップにまとめあげている・・・少々まとまりの悪さも感じますが、ポップの壺を心得ているバンドだなぁ、という印象を強く受けました。
決して目新しいわけでありません。でも、ポップなメロディーが心地よく、かつパンキッシュなサウンドもワクワクさせてくれるようなアルバムでした。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
MAIL ON SUNDAY/FLO RIDA
アメリカで大人気のラッパーの作品。一見、かなりハードな雰囲気だが、楽曲はかなりポップで聴きやすく、ここらへんが人気の理由なのかなぁ?
ただ、なんでこう邦題がカッコ悪いんだろう・・・アメリカで大ヒットした「Low」の邦題が、「今夜はロウ☆ロウ☆ロウ」って・・・・・・(苦笑)。
評価:★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2009年」カテゴリの記事
- 今の時代の音(2009.12.11)
- ジャズとロックの狭間で??(2009.12.08)
- 衝撃、走る!(2009.11.28)
- あのWARPのミュージシャンなれど(2009.11.23)
- 偉大なるエンターテイナー(2009.11.19)
コメント