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2009年5月21日 (木)

ライブの臨場感そのまま

Title:LeftRightLeftRightLeft
Musician:Coldplay

Leftrightleftrightleft

最近、ミュージシャンが自身のサイトで、無料ダウンロードで楽曲を提供するケースが多くなりました。

CDのパッケージとしての売上が、とか、ミュージシャンの収入云々、とかの議論はあるのですが、やはり音楽ファンとしては、こういう試みは素直にうれしいところ。特に、「買うまではないけど、気にはなる」というレベルのミュージシャンの曲を簡単に聴くことができるようになったのは、出会うミュージシャンの数が増えて、とてもうれしい話です。

今回紹介するのは、あのColdplayが公式サイトで無料ダウンロードをはじめた9曲入りのライブアルバム。なんでも、今年行われるライブ会場でもCDとして無料配布されるということ。ライブに来れない人も、こうやってダウンロードで聴けるというのは、すごくうれしい話です。

しかし、このライブ盤、無料で、というにはあまりにもお得感のある「名盤」になっていました。

まず、これは音のバランスの問題なのかもしれませんが、このアルバムから伝わるライブの臨場感が並じゃありません。

ファンの歓声や手拍子、また、楽曲によってはファンが一体になって歌う模様などがダイレクトに伝わってきて、会場のスケール感とともに、会場の「空気」もしっかりと伝わるような内容になっています。

そのため、会場の盛り上がりもダイレクトに伝わってきて、それが楽曲に相乗効果として反映されていました。

特に「The Hardest Part/Postcards From Far Away」から「Viva La Vida」への変り目での盛り上がりが異常(笑)。静かなバラードナンバーから、一気に盛り上がる展開には、mp3音源で聴いていても、ゾクゾクっと来るものがありました。

アルバム全体として会場のスケール感が伝わってくるのですが、その反面、アコースティックナンバーの「Death Will Never Conquer」では逆に、会場がアットホームな雰囲気になっていました。会場をスタジアムのような雰囲気にもライブハウスのような雰囲気にも、曲1つで作り上げられるColdplayというバンドの、ライブバンドとしての実力を感じられた一幕でした。

評価:★★★★★

ちなみにダウンロードするには・・・

バンドの公式サイト(http://www.coldplay.com/)にアクセス

右の「NEWS REEL」から、「Download LeftRightLeftRightLeft Now」をクリック
(5/21現在。おそらく、今後は「NEWS」をクリックすると、同じ表記のリンクにたどり着けるようになると思います)

「Click here to download your free copy」をクリック

Emailに自分のメールアドレスを入力。Countryは日本を選択。メルマガに登録されることになりそうなので、不要なら「Receive news from Coldplay.com?」のチェックをはずす。

メールが送信されるので、ダウンロードを開始

しかし、最近は、本当にこの手の無料ダウンロードによる楽曲提供が増えました。

ちなみに、ASHも同様に、1曲だけですが新曲を無料ダウンロード中だそうです。

さっそく新曲をダウンロード。ASHらしい、ポップでテンポのよいロックナンバーなので、ASHが好きな方は、さっそくダウンロードしてみることをお勧めします。

上の記事を読む限り、ASHは、今後、新曲をCDではなくダウンロードによって提供していく方針らしいですね。もし本当に今後、新曲をダウンロードのみで発表するなら、おもしろい試みですし、こういうバンドが増えれば本格的にCDという媒体は消滅してしまう運命にあるのかも・・・。

前にも書いたと思うのですが、現在は、「音楽をリスナーにどう提供するのか」「ミュージシャンは音楽からどう生活の糧を得るのか」を、予想以上に進歩のスピードの速い今のインターネット社会の中で模索している最中のようですね。今後、どう展開していくのか、リスナーの側としても注目していきたいところでしょう。

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