Do You Like Dance Music?
Title:GO
Musician:NONA REEVES
ダンスミュージックというジャンルを、過去から現在の流行まで、幅広く取り上げ、NONA REEVES風のポップスにまとめあげた作品。
本作を、ワンセンテンスにまとめるのなら、そういう表現になるのでしょうか?
とにかく、冒頭からラストまで、とことん踊らせることに特化したような、ダンサナブルで、それでいてとてもポップな作品が並んでいます。
そして、ただダンサナブルでポップ、なだけではありません。ダンスミュージックと一言でいっても、幅広い音楽性を感じられるバラエティー豊かな作風に仕上がっているのもこの作品の大きな特徴といえるでしょう。
「A-ha」は、ディスコチューンながらも、テクノやロックの色合いが強い作風かと思えば、続く「Hey,Everybody!」はファンクより。さらに「GO」ではラップや、ハードロックなどの要素まで取り入れています。
その後も「Still」はニューソウルともいえる雰囲気の作品に仕上がっていますし、「N.e.g.a.t.i.v.e.B.o.y」「Clappin'」あたりは、最近のUKのニューウェーヴバンド、Frank Ferdinandの影響も感じさせますし、さらにラストの「Do It Again」に至っては、Perfumeからの影響か?と思わせるテクノポップ。
まさにブラックミュージックから、いまどきのテクノポップまで、いろいろな「ダンスミュージック」を取り込み、ポップに仕上げている・・・なによりもリスナーを踊らせること、そしてポップなメロディーで楽しませることを主軸にした作品になっています。
勢いも感じさせるし、なにより彼らのダンスミュージックとポップに対する愛情の伝わってくる作品でした。NONA REEVES、ここ最近、名作が続いているような印象が。これからの活躍が本当に楽しみです。
評価:★★★★★
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