現在形のYMO
YMO復活!!ちょっと前から、Sketch Showでの坂本龍一の参加や、HASとしての活動など、徐々に復活の兆しが見えてきていたYMO。2007年には3人揃ってのCM出演など、ついにYMOとしての活動が復活!同じく2007年8月にはYellow Magic Orchestra名義でのシングルリリースときて、昨年6月にはロンドンとスペインでライブを行うなど、本格的に活動を再開しています。
そして、そのロンドン公演とスペイン公演の模様を収録したのが、このライブ盤です。
Title:LONDONYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN LONDON 15/6 08-
Musician:YELLOW MAGIC ORCHESTRA
ロンドン公演をおさめたのが本作。で、
Title:GIJONYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN GIJON 19/6 08-
Musician:YELLOW MAGIC ORCHESTRA
どちらの作品も、収録曲はほぼ同じ。両者の聴き比べをすることによって、先行ライブであるロンドン公演と、後発のスペイン・ヒホンでの公演の違いを楽しむことが出来ます。
楽曲は、YMOとしての楽曲のみならず、Sketch Showとしての作品も多く、全体として、今風のエレクトロニカ、あるいはアンビエントの作品が多くなっています。一般的な「YMO」のイメージからすると、少々異なるかもしれません。
もっとも、継続的に3人の活動を追いかけてきた人や、Sketch Showとしての作品を聴けば、現在形のYMOとしては、予想通りの内容といった感じ。決して「過去のバンド」ではないという、彼らの意識の強さを感じることが出来ます。
ライブの雰囲気としては、ロンドン盤の方が、よりポップで聴きやすく、ヒホン盤の方が、より、今のYMOとして目指すものを追及したライブ、という印象を受けました。
全体として、音数を少なめに。ポップなメロディーも加えるものの、音と音の間に広がる「空間」を聴かせるステージ・・・すごく熱感が低いだけに、ライブとしてはどこまで魅力を伝えきれているのかは、現状、本人たちがまだまだ探っている部分も感じられました。
ただ、このライブ盤を聴いて、YMOとしての歩みを全く止めていない部分に、彼らのたくましさを感じます。今後はもっと積極的に活動を再開させるのでしょうか?はやく純然たる新作のアルバムを聴きたいなぁ。この3人、まだまだ日本のシーンをかきまわしてくれそうです。
評価:
LONDONYMO ★★★★
GIJONYMN ★★★★
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