目指す方向はどっち?
Title:HYDE
Musician:hyde
L'Arc~en~Cielのボーカリスト、hydeのソロとしての作品を集めたベスト盤。
ここ最近、hydeの活動としては、VAMPSとしての活動がメインとなっているだけに、hyde名義での活動に一区切りをつける、という意味でのベスト盤、といったところなのでしょうか。
こういうバンドのボーカリストのソロ、というとやはり気になるのが、メインとなるバンドとの音楽性の差というポイント。
前半は、現段階でのhyde名義での最新作「FAITH」からの作品が並ぶのですが、こちらは、ニューロマにメタルの要素を加えた、一般的に「ビジュアル系」と呼ばれるバンドの音として想像されそうな楽曲が続きます。
初期のラルクっぽい雰囲気もあり、最近ではすっかり「オルタナ系ギターロックバンド」的な方向にすすんじゃったラルクですが、hydeとしてはもっとこういうタイプの音をやりたかったのかなぁ、なんて思ってしまいました。
ただ、後半あたり「HELLO」や「HIDEAWAY」など、最近のラルクっぽいギターロック路線の曲もあり、あれ?やはりラルクの方向性も彼の中では「やりたい方向」なのか?なんてことも思ったりもしてしまったり・・・。
もっとも、このアルバム、どちらかというとアルバムは最近の曲から昔の曲にさかのぼる形なんですよね。初期のソロの作品は、「ラルクのhyde」として求められる曲をやり、徐々に最近になるにつれ、hydeのやりたい曲をやるようになった・・・と考えると、やはり、最近の楽曲こそ、彼がやりたい曲なのかなぁ・・・と思ったりして。
で。VAMPSとしての活動になるわけですが、正直、VAMPSとしての楽曲は、まだきちんと聴いたことないんですよね(^^;;アルバムは聴こうと思っているのですが。今度リリースされるVAMPSとしてのアルバムで、hydeの進みたい方向性はどちらなのかわかりそうです。
評価:★★★★
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