1曲1曲は名曲だと思うのに・・・。
Title:LUCKY STAR
Musician:GOING UNDER GROUND
なんというか、こういうアルバムって、なんともコメントしずらいんだよなぁ・・・。
とにかくまず1曲目「世界のまん中で」を聴いた時、「おお」と思いました。どこか甘酸っぱいメロディー、セピア色の風景・・・まさにGOING UNDER GROUNDらしい曲で、こういうキラキラとしたポップスこそ、彼らの醍醐味だよなぁ、なんて思ったりして。
ま、この「世界のまん中で」の出来は間違いなくよかったと思うんですけどね。
他の曲に関しても、少なくとも1曲1曲じっくりと聴く限りにおいては、「名曲」といってしまえるようないい曲が並んでいるんですよ。
しかし、アルバム1枚聴き終わった後、なんか、いまひとつ心に残るものがないんです。
うーん、結局、どの曲に関しても、確かにメロディアスで聴いていて心に染みる曲が多いのですが、方向性が一緒である種のワンパターンなんでしょうね。だから、1曲1曲を別々に聴くと「いい」と思うけど、全部似たタイプの曲だから、アルバムとしてのインパクトが薄くなってしまいます。
この作品で、ドラムスの河野丈洋がはじめてボーカルに挑戦したのって、そんな一種のマンネリを打破するためなんでしょうか。ただ、彼も、結構ボーカルの松本素生と方向の似ている「甘いタイプ」の声を持っているだけに、結局は楽曲も似たタイプになってしまい、現状を打破できていなかったように思われます。
コンスタントにいい曲は書いていると思うだけに、惜しい作品なんですけどね。思い切って、違うタイプの曲に挑戦する、とか、そろそろ別のベクトルも欲しいなぁ。
評価:★★★★
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コメント
はじめまして!
いつもCD選びの参考にさせて頂いてます。
このアルバム、私もほぼ同じように感じました。
実はとっても期待していた(色々手を広げた前作を踏まえて、今作はどう来るか!)のですが…う~ん。
これからも名盤の紹介、よろしくお願いします
それでは~。
投稿: たく | 2009年4月10日 (金) 01時26分
>たくさん
はじまして!書き込みありがとうございます。いろいろと当サイトをCD選びの参考にしてくださっていたら、とてもうれしいです!
GOING~の新譜、そうなんですよね。1曲1曲はいい曲なんですが、少々ワンパターンなのが否めないんですよね・・・。次回作、がんばってほしいです。
また、遊びに来てくださいね~。
投稿: ゆういち | 2009年4月12日 (日) 18時14分