今のチャートらしいチャート
今週のシングルチャート
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今週はまたもや、最近のシングルチャートの典型的なチャートになりました。
まずはアニメソング。2位、4位にTBSアニメ「けいおん!」から桜高軽音部「Don't say "lazy"」「Cagayaku!GIRLS」、10位は純粋なアニメソングというよりも、キャラクターソングなのですが、「ヘタリア キャラクターCD vol.2 ドイツ」がランクインしています。
「けいおん!」は最近話題の高校の軽音楽部舞台のアニメだそうで、音楽は、それらしい、ハードロック風のギターロック。ただ、ネット上では、「最近のJ-POPよりすばらしい」みたいな書き方が目立つんですが、基本的に最近のヒット曲は、R&BやHIP HOP寄りの音が多いので、最近のJ-POPと比べてみても、「単なるジャンルの違い」でしかないんじゃないかなぁ・・・。
かういう私も、高校生の頃、はじめて洋楽を聴いた頃に、ピンクフロイドを聴いて、あまりに作りこまれた音に、「すげー!こんな音楽、ヒット曲にはないや!やはり洋楽は邦楽とは全然違うんだなぁ」と思って感動したのですが、今考えると、「あれはああいうジャンル。普通のヒット曲と違うのは当たり前で、優劣の問題ではない」と思うのですが、なんかそれと似たようなものを感じます。
あ、でもいまでも結構好きなんですけどね、ピンクフロイド。
ちなみに7位林原めぐみ「集結の園へ」はアニソンかと思いきや、パチンコのイメージソング。逆に6位絢香「夢を味方に」は、アニメ「クロスゲーム」のエンディング曲だそうです。
そしてもうひとつ強いのがアイドル系。
1位に東方神起「Share The World」、9位にAKB48からのユニット渡り廊下走り隊「やる気花火」がそれぞれランクインしています。ちなみに東方神起は、アニメ「ONE PIECE」主題歌と、なにげにアニメソングだったりします(^^;;
タイアップ効果もあってか、初動売上は前作の7万5千枚から大きくアップの9万8千枚で、堂々の1位。ちなみにふと思ったのですが、もし日本人アイドルが、韓国へ行って、「Share The World」なんて曲をリリースしたら、バッシングの嵐だろうなぁ・・・。
そんな中で孤軍奮闘?だったのが3位のゆず「逢いたい」でした。彼らも固定ファンに支えられているタイプのユニットですけどね。ただ、初動売上は、6万1千枚と、前作の5万2千枚よりもアップ。なにげに根強い人気を感じられます。
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムは、オーバー30、40に懐かしいようなアルバムが・・・。
まず1位。つるの剛士の「つるのうた」が1位獲得。先日の上地雄輔につづく、羞恥心メンバーからのソロによるヒット。なんか、ちょっとバブリーともいえそうな人気になっていますね、羞恥心・・・ちょっとビックリです。
で、ちょっと懐かしいのが3位のカーペンターズ「カーペンターズ40/40~ベスト・セレクション」。結成40周年を記念したベスト盤だそうで、しかし特に日本では彼女たちの人気は根強いですね。かつてリリースしたベスト盤「青春の輝き」も300万枚を超えるヒットとなりましたが、このアルバムも、かなりの売上を記録しそうです。
もうひとつ懐かしいのが、5位にランクインしているLINDBERGの再結成アルバム「LINDBERG XX」!デビュー20年を記念してこのたび、期間限定で再結成しリリースしたアルバムが、本人たちにとってはオリジナルでは「LINDBERG X」以来のベスト10ヒットとなりました。なにげに固定ファンが多くて、根強い人気があるんですね、彼女たちも。
ちなみに、このすぐ上4位にはドリカムのアルバムがランクインしているのですが、ドリカムとLINBERGって、ちょうどブレイクした時期がおなじくらいなんですよね(「今すぐKiss Me/LINDBERG」→1990年2月7日発売 「笑顔の行方/Dreams Come True」→1990年2月10日発売)。なんというか・・・差がついちゃったなぁ・・・。
他にアルバムは・・・
6位に韓流アイドルリュ・シウォンの「Ryu Siwon Single Collection」が、8位にラルクのギタリストKenのソロアルバム「IN PHYSICAL」が、そして9位に、テレビアニメ「ソウル・イーター」のサントラ盤「THE BEST OF SOUL EATER」がそれぞれランクインしています。
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コメント
「けいおん!」に限らず、アニソンは特典目当てで、初動が伸びるのは必然らしいです。
店舗によって特典が変われば、多店舗で買っちゃう人もいるわけで。
>最近のJ-POPと比べてみても、「単なるジャンルの違い」でしかないんじゃないかなぁ・・・。
確かに、そうかもしれませんね。
アニソンとポップス・ロックの壁を超えて活躍するアニソン出身アーティストもいれば、いかにもアニソンっていう路線も健在。
ただ、その壁を壊そうという風潮は一切感じられませんから、比較すること自体が無駄な気がしますね。
「けいおん!」の場合、音楽を題材にしているアニメだから、ボーダーラインのその壁の上を、うまく歩いているような錯覚を受けるのであって、あくまでアニメありきなんですよね。
しかし、『新たな感動』との出会いによる衝撃って、往々にしてそういうものであって、ある種、妄信的に好きになってしまいますよね。そのジャンルのCDを買い漁ったり……。特定の作家の本を買い漁ったり……。
えー、ある意味では世相を映しているチャートですが、個人的に、一切、参考にならないとは、ちょっと……ねぇ。
投稿: everblue | 2009年4月30日 (木) 13時46分
>everblueさん
アニソンはアニソンでいい曲はいっぱいあるわけで、特に昔のアニソンでは既にスタンダードナンバーともいえる曲もあるんですよね。
まあ、ジャンル、というよりも、単純にアニソンvsJ-POPという構図ってちょっと違うかなぁ、という感じもします。そもそも、アニソン作っている人たちだって、プロのミュージシャンで、広い意味でJ-POPのミュージシャンの一員なんだし・・・。
まあ、そういう自分も、「アニソン」という括りでチャートについてとやかく語っちゃっているわけだから、人のこといえないんですけどね(^^;;どうしてもひとつの「括り」で物事を見ちゃう部分って否定しきれないですしね。
投稿: ゆういち | 2009年4月30日 (木) 23時58分