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2009年3月21日 (土)

やはりブランキーは素晴らしかった。

2000年のフジロックを最後に、その活動に幕を下ろした、90年代の日本のロックシーンを代表するバンド、BLANKEY JET CITY。昨年から今年にかけて、そのアルバムをSHM-CDでリイシューするプロジェクトが続いていますが、その第2弾としてリリースされたのが、2枚のアルバムでした。

まず1枚目が、アルバム未収録曲を収録した、レアトラック集。

Title:RARE TRACKS
Musician:BLANKEY JET CITY

【CD】RARE TRACKS/BLANKEY JET CITY

基本的に、シングルのカップリング曲中心のラインナップとなっていて、本当の意味での「レア」なトラックはほとんど収録されていないため、ファンからはかなり非難の声もあがっているみたいですね。

ただ、いまからシングルを入手するのはかなり困難。そういう意味では、こういった形でも、アルバム形式でリリースされるというのは、別にさほど非難すべきリリースだとは思いません。

しかし、このアルバムに収録されている作品は、後期ユニバーサル時代のシングルカップリング曲がメインなだけに、打ち込みを使用した「シェリル」など、実験的といえば実験的ながら、次の一歩を模索しようとする、少々、迷走気味な部分も垣間見れる作品になっています。

いろいろな作風も挑戦しつつ、結局上手くいかなかったため、解散という決断をした・・・というのは、後付的な邪推かもしれません。ただ、ブランキーの最初の1枚としては、お勧めしがたい作品かもしれません。(もっとも、かといってファンには物足りない作品だし・・・位置付け的には難しい作品かもしれないですね。)

そしてもう1枚が、1994年6月に、川崎クラブチッタで行われたライブの模様を収録したライブアルバムです。

Title:MONKEY STRIP ACT 2
Musician:BLANKEY JET CITY

Monkey Strip Act2

こちらについては、ある意味、一番脂がのっていた時期のライブ盤で、もともとこのライブ自体の評価も非常に高かったそうなのですが、文句なしのライブ盤になっています。

こういうライブ盤を聴くと、あらためて、彼らが最高のバンドだったということを痛感させられます。

なんというか、3人が見事ガッチリとかみ合っているんですよね。ちょっと危うげで、暴走しそうなベンジーを、照井と中村達也がしっかり後ろから支えていて、ギリギリの部分の緊張感が、このライブアルバムからもしっかりと伝わってきます。

BLANKEY JET CITYというバンドがどんなバンドだったかを、今から知るためには、最適ともいえるライブ盤じゃないでしょうか。

やはり、ブランキーのあのとんでもない楽曲の数々は、3人の絶妙なケミストリーから産み出されたものなんだなぁ、ということをあらためて実感できたライブアルバムでした。

評価:
RARE TRACKS ★★★★
MONKEY STRIP ACT 2 ★★★★★

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