時代を感じさせない楽曲と、時代を感じさせるPV
Title:I LOVE UNICORN~FAN BEST
Musician:ユニコーン
今年、突然の再結成が発表されたユニコーン。ご存知、奥田民生がかつて所属していたバンドで、80年代後半から90年代初頭に絶大な人気を誇り、その後も数多くのミュージシャンたちに影響を与えました。
その彼らがリリースした本作は、ファンによる人気投票に基づく、ファンズベスト。まあ、再結成により、ユニコーンに興味を持った方に向けたベスト盤です。
ファンズベストなだけあって、選曲に関しては文句なし。ユニコーンの代表的な曲がほぼ網羅されていて、かつ、選曲数も多すぎず少なすぎず。曲順も考えられていて、まさに、ユニコーンを知るために聴くべき最初の1枚としては、文句なしの内容だと思います。
しかし、あらためて感じるのですが、彼らの楽曲は、本当に時代を超えた魅力がありますね。
ある種、既に「奥田民生のスタイル」として完成されている「雪が降る町」や「すばらしい日々」はもちろんのこと、パンキッシュで勢いを感じる初期の作品にしても、完成された普遍的なメロディーラインをしっかりと持っていて、かつ、それを微妙に崩してくるところがとてもおもしろいんです。
そんな楽曲の数々は、今聴いても、全くその魅力は衰えるところがありません。
で、今回私は、このアルバム、PV目当てに買ったのですが・・・
そんなエバーグリーンな楽曲に比べて、PVは時代を感じますね~(笑)。
ま、メンバーが若いなぁ、という、当たり前の点は置いておいて。
特に初期の作品に関しては、軽くメイクをほどこして、髪をツンツンと立てたスタイルは、今となっては、あまりに時代を感じさせます。
そうかぁ。80年代のバンドって、確かに、軽く「ビジュアル系」入っていたんだよなぁ、どのバンドも(笑)。
彼らの初期のスタイルって、今だったら、ヘタしたらビジュアル系のカテゴライズされそうだよなぁ・・・なんて考えながら見ていました。
一方、後半になるにつれて、急速にシンプルでかつスタイリッシュになってくるんですよね。ここらへんの流れは、まさにバンドブームからそれ以降の日本のバンドのスタイルを象徴している感じがして、興味深かったです。
あ、もちろん肝心のPVの方も、彼ららしいユーモラスあふれるユニークなPVが多くて、こちらも必見。結構、エロいPVもあるので、お楽しみに(笑)。PVは、初回限定なので、まだ入手されていない方は急げ!
評価:★★★★★
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