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2009年3月 8日 (日)

プロディジー、完全復活!!

Title:INVADERS MUST DIE
Musician:THE PRODIGY

Invaders Must Die

THE PRODIGY、完全復活!!

そう高らかに宣言しちゃっていい作品じゃないかなぁ?前作「Always Outnumbered,Never Outgunned」は、リアム1人の手によって作成されたのに対して、本作は、メンバー3人による作品、という意味でも「復活」と言えるかもしれませんが・・・

それ以上に、名盤の誉れ高い「The Fat of the Land」、通称「カニ盤」に勝るとも劣らない傑作をリリースしてきた、という意味でも、「完全復活」と言ってしまえるのではないでしょうか。

前作は、その「カニ盤」を超えようとするあまり、駄作・・・ではないものの、新たに挑戦しようとする試みが、マイナスになってしまい、どこか印象が希薄な作品でした。

しかし、新作に関しては、完全にいい意味で、完全に開き直っていました。

彼らの楽曲の魅力といえば、ロックのもつダイナミズムと、クラブ系ミュージックのもつ、踊らせる機能性や、先駆性、そして耳に残るメロディーラインというのが、高い次元で融合し、彼らにしかつくれない、ダイナミックなダンスチューンを作り上げている点といえるでしょう。

そして、このアルバムは、そんな彼らの楽曲の魅力を、思う存分強調し、より全面に押し出している作品になっています。

ギターやドラムスの音をバリバリと押し出したダイナミックなロックサウンド。

とことん踊らせる心地よいリズム。

そして耳に残るポップなメロディーライン。

冒頭の「INVADERS MUST DIE」そして「OMEN」から、そんな彼らの魅力が全開されたナンバーからスタート。一気にリスナーの耳に爆音を叩き込みます。

その後、ラストまでの展開は、まさしくあっという間。わずか40分程度の長さということもあり、最後まで耳を離せず、さらに知らず知らずのうちに身体が動き出してしまっている、そんなアルバムでした。

ラスト「STAND UP」は、アルバムの締めを飾るにふさわしい、祝祭色を感じるナンバーで、このアルバムを産み出せた、メンバーの歓喜にも感じられるナンバー。最後の最後まで文句なしの作品です。

個人的には、現段階での今年No.1アルバム!これぞプロディジーと大声で叫びたくなるような傑作です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Duet/Chick&Hiromi

ジャズピアニストチック・コリアと上原ひろみによるデゥエットアルバム。2人のピアノのからみつくような展開がとてもおもしろく、最後まで耳が離せない展開。ピアノ2台だけの演奏にも関わらず、様々な世界が広がるような作品でした。

評価:★★★★★

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受信: 2009年3月 9日 (月) 16時09分

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