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2009年3月28日 (土)

美しい音の洪水

Title:Merriweather Post Pavilion
Musician:Animal Collective

Merriweather Post Pavilion

最近、サブカルシーンを中心に、大きな話題を呼んでいるロックバンドの新作。

このアルバムを聴いてみれば、すぐわかると思うのですが、最初から最後まで、甘美な音の洪水にうずもれてしまうアルバムです。

21世紀の「Pet Sounds」・・・といったらちょっとおおげさかもしれません。ただ、楽曲の間がないようにビッシリと埋め尽くされた音の数々。そして、そのひとつひとつの音が組み合わさってできる音の世界の妙。まさに「Pet Sounds」と同じく、音を塗り重ねることにより、奥深くも華やかな音の世界を作り出そうとしています。

そして、そうして作り出される音の世界も実にユニーク。

1曲目「In The Flower」は、鳥のさえずりや虫の鳴き声を思い起こさせるような音が響いてきますし、また、「No More Runnin」も同じく、森の中を歩いているような、木々のざわめきのような音の世界が繰り広げられています。

そうかと思えば「My Girls」「Taste」は、電子音のピコピコとした音が強調され、どこか未来的なイメージを喚起される曲になっていたりしますし、「Daily Routine」はどこか荘厳な、教会音楽チックな響きが楽しめます。

メロディーも、それにあわせてポップでメロディアスな楽曲ばかり。その中でも「Summertime Clothes」はアップテンポで楽しい曲調が楽しめます。しかし、その後ろでなっている音はどこか不協和音的で、ちょっと不思議な感触を楽しめるのも彼らならでは、といったところでしょうか。

一度聴くと、その音の洪水に圧倒されてしまうかもしれません。しかし、一度ドッブリはまってしまうと、その音の世界から抜け出せません。まさに、大きな評判になっているのが納得の傑作。まだまだ聴きこめば聴きこむほど、その世界は広がりそうです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

New Amerykah PartⅠ:4th World War/ERYKAH BADU

第4次世界大戦・・・と名づけられたタイトルや、ジャケット写真から想像して、かなりハードなアルバム、と思いきや、ミディアムテンポなナンバーが中心となった、「聴かせるアルバム」になっています。しかし、その中に感じる、彼女の芯の太さが、楽曲の柱となっていて骨太の楽曲を楽しむことが出来た作品でした。

評価:★★★★★

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