2つの人格
Title:Strawberry Cream Soda Pop “Daydream”
Musician:Tommy February6
Title:Gothic Melting Ice Cream’s Darkness “Nightmare”
Musician:Tommy heavenly6
The brilliant green川瀬智子のソロプロジェクト、Tommy February6とTommy heavenly6。この別人格とされる2つのソロプロジェクトのベストアルバムが同時に発売されました・・・
・・・
って、このキャラ、長く引っ張りすぎ(^^;;
いやね、出始めたころはすごくおもしろかったんですよ。特にトミフェブの方は。ユーロビート風のポップでキラキラとした雰囲気の楽曲に、とことん甘いメロディーライン。楽曲自体は、はっきりいって「チープ」であることを否めなかったのですが、それを差し引いても、思わず口ずさんでしまうメロディーラインと、川瀬智子のかわいらしいボーカルは、多くのリスナーの耳をひきつけました。
実際、この2組のベストアルバムについても、トミフェブの方は素直にポップなアルバムとして楽しめる作品だったと思います。
確かに、デビューアルバムの時ほど、最後まで飽きずに、何も考えずに楽しめる・・・というには、ちょっとこのキャラを長く保たせすぎた感は否めないんですけどね・・・。でも、80年代風の、ポップでキャッチーであることをとにかく主眼に置いた作品は、リスナーの心を素直にキュンとさせてくれる魅力を持っています。
しかし、Tommy heavenly6の方は、ちょっといまひとつ・・・。
川瀬智子の中のダークな側面を強調したキャラであり、ポップ主体のトミフェブに対して、ハードロック基調の楽曲を奏でているのですが・・・
ロック系統を目指すと、結局はブリグリになってしまうんですよね。で、ブリグリから離れようとすると、今度はいまひとつチグハグな感じの曲になってしまうんです。
Tommy heavenly6のキャラクター自体も、いまひとつ練りきれていない面が大きいため、トミフェブと比べて、楽曲とキャラクター性の結びつきもいまひとつ。
楽曲自体はね、ポップで楽しいのはあいかわらずなんですよ。ただ、それだけって感じで、いまひとつ、個性にも面白みにも欠けるんだよなぁ。それなりに良くできているとは思うんですけどね。
ただ、どちらにしても、ちょっとこのキャラでひっぱりすぎな印象は否めず、そろそろどちらもマンネリの感が否めません。そろそろ、次のプロジェクトに進まないと・・・。
評価:
“Daydream”★★★★★
“Nightmare”★★★★
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