メロディーメイカー
Title:Which Bitch?
Musician:the view
1stアルバムが全英チャートで1位を獲得。日本でも大きな話題となったイギリスの4人組ロックバンドによる2作目。
こういう注目を集めたバンドの2作目というのは、ある意味、プレッシャーがかかるもの。そんな中、彼らがとった路線は・・・前半こそ、1作目を踏襲したような、勢いのあるパンキッシュで、かつポップな作風が並んでいました。
ただ、その路線が大きく変化するのが後半。管弦楽を取り入れて、どこかバロック音楽調にすら感じる「Distant Doubloon」をはじめ、ピアノやトランペット、さらにストリングスを導入し、静かにメロディーを聴かせる「Covers」など、あくまでも「勢い」に頼らずメロディーを聴かせる楽曲が、後半には多く収録しています。
ある意味、みずみずしさや勢いがなくなり、前作と比べると物足りなさも感じてしまう部分があったのも事実。しかし、一方で、自分たちの売りはあくまでもメロディーとばかり、美しいメロディーラインを次々と組み立て、いろいろな雰囲気の曲に挑戦する彼らに、今後の可能性を感じることが出来ました。
賛否はわかれそうだし、the viewを紹介する時に、1枚目2枚目どちらを紹介するか、と言われれば、間違いなく1枚目をお勧めしたいところでしょう。しかし、今後の彼らの活動を考えると、この2作目というのは、重要な作品になる、そんな予感もします。
メロディーメイカーとしての彼らをしっかり示せたという意味では意義のある2作目。これからの活躍も楽しみです。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
Never Seen The Light Of Day/MANDI DIAO
なんというか、歌謡曲的ともいうべき、ネッチリとした雰囲気のメロディーラインが、どうにも日本人の壺をつきそうな感じ。この手のメロディーラインは北欧系に共通しているけど、おなじお魚を食べている人たちは、感覚も似てくるのかなぁ、なんてことを思ったり思わなかったり。メロディーがとても心地よく楽しめました。
評価:★★★★★
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