昔のJAPANESE?
Title:SERIOUS JAPANESE
Musician:TERIYAKI BOYZ
ここ最近は、「牧瀬里穂の旦那」といった方が、お茶の間レベルでは有名となったNIGO率いるHIP HOPユニットの第2弾。
前作も、かなり豪華なプロデューサー勢で話題となった彼らでしたが、今回もかなり豪華。「Work That」や「Tokyo Drift」ではThe Neptunes、「Teriyaki King」「I Still Love H.E.R.」ではKanye West、さらにはBeastie BoysのADROCKや、日本からもcorneliusにTEI TOWA・・・・・・。
これだけ豪華な面子だけあって、楽曲の作りこみ方は、とんでもない内容になっています。どこかエスニックテイストを感じられるThe Neptunesのアレンジや、corneliusの作品は、様々な音をサンプリングしていてユニーク。基本的にハード志向ながらも、様々な作風の曲も楽しめます。
それだけ豪華な内容なだけに、聴きごたえはある内容なんですが・・・なんか聴いた後、豪華なプロデューサーによるアレンジばかりが目について、肝心の中身にほとんど印象が残らないんですよね。
メンバーはもちろん、RIP SLYMEのILMARIにRYO-Z、m-floのverbalと、それぞれの活動では個性的なキャラ・・・のはずなんですが、そういったメンバーの個性をほとんど感じられません。
こういっちゃなんだけど、中身にいまひとつ自身がないから、世界中から豪華なゲストを呼んで、なんとか外見を取り繕いました・・・みたいな印象を受けてしまいました。
「SERIOUS JAPANESE」というタイトルだけど、なんか、お金にモノを言わせて世界中の「宝」を買いまくっていた、バブル期の日本人を思い出しちゃうんだうね、なんだか。
評価:★★★
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