美声相変わらず
Title:静夜~オムニバス・ラブソングス~
Musician:佐藤竹善
ボーカリストとして、その「声」だけで勝っているな、と感じるボーカリストは数多くいます。ボーカリストって、「上手い」という以上に、声が特徴的かどうかで勝敗をわけたりするんですよね。変に無色透明なボーカルよりも、嫌いな人があらわれても、癖が多いボーカリストの方が、生き残ったりして。
佐藤竹善に関しては、完全にその「声」で圧勝しています。一度聴いたらわすれられない、爽やかな、透き通るような、(言い過ぎかもしれないけど)宝石のようなその声。さらに彼の場合、声が特徴的にも関わらず、癖がないため、余計、多くのファンを引き寄せることが出来ます。
さらに彼の場合は、プラスしてボーカリストとして必要な、声量も表現力も併せ持っているわけですから、かなわないですよね。そんな彼は、ボーカリストとしての実力を存分に発揮しているカバーアルバムを多く発売しています。で、本作はそのうちラブソングをメインに、オリジナル曲もからめて集めたベストアルバムです。
個人的には、特に切なく歌い上げる「雪の華」のカバーが絶品だったなぁ。セルフカバーでリメイクした「Coloveration~the spirit of love」も、原曲とは雰囲気が異なっていて、なかなかよかったです。
耳なじみのあるヒット曲のカバーも多く収録されているため、万人に勧めやすいアルバムだと思います。佐藤竹善のボーカルの魅力を是非このアルバムで味わってみてください。
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事
- ハードなバンドサウンド(2009.12.29)
- 日本から世界へ???(2009.12.28)
- 間口は広く(2009.12.27)
- バランス感覚の良さ(2009.12.25)
- 直系ガレージパンク!(2009.12.24)
コメント