キヨシロー参加も話題に
Title:銀河
Musician:原田郁子
原田郁子のソロ3部作の最後を飾る作品。
とにかく表題曲「銀河」が圧巻。13分にも及ぶ大作なのですが、アコースティックギターで静かに楽曲はスタート。その後、原田郁子のボーカルに、ここで話題の忌野清志郎がデゥオで参加!ただ、お互い、決して必要以上に主張するのではなく、静かに音を綴っていくような雰囲気。
その後、ピアノやギターの音が美しく重なり合います。しずかに淡々と楽曲がすすみながらも、音の合間合間に、「銀河」というタイトルの通り、広大な世界が広がっていくような不思議なナンバーになっていました。
その後は、ピアノやアコースティックギターなどを用いて、「銀河」と同様、シンプルな音づくりながらも、音と音の間に大きく広がる空間を見せてくれるような、そんな広がりのある楽曲が続きます。
ピアノのミニマルサウンドが続く「あるかたち」や、ピアノが歪んだ音像をつむぐ「charm point」、ハープの音色が美しい「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている(blue darkness)」などなど。独特の世界が繰り広げられていきます。
で。そんな訳で、評価が高いのは、よくはわかるのですが・・・
私個人としては、あまりはまれなかった、というのが素直な感想。
ちょっと実験的、観念的に走りすぎていて、ポピュラリティーの観点から、少々物足りなかったような印象を受けました。
クラムボンの魅力って、先駆的なサウンドと、とことんポピュラーなメロディーのバランス、と思っていたので、ソロとしての原田郁子にも、そういうバランスを求めているのですが。
ただ、次はそろそろクラムボンとしての新作を聴きたいなぁ。
評価:★★★★
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