« 兄弟仲良く | トップページ | 期待の新人バンドが本格的にブレイク! »

2009年1月13日 (火)

爽やかなインストポップ

Title:ホニャララ
Musician:SAKEROCK

ホニャララ

「晴れ渡る青空のような、爽やかなインストポップ」

SAKEROCKのニューアルバムは、まさにそんな表現がピッタリと来るような、爽やかなポップソングでした。

基本的に、リズム隊のギター、ベース、ドラムスにのせてトロンボーンでメロディーを奏でるシンプルな構成。そこにマリンバが印象的な美しい音色をのせたり、シンセの音を効果的に載せてきたりしています。

シンプルなだけに、メロディーやリズムがしっかりと伝わってくるんですよね。それも、楽しいポップなメロディーラインだから、とても印象に残ります。インストポップでありながら、メロディーからは「歌心」も感じられ、ライブだと一緒に踊れそうだなぁ、と感じながらも、しっかりと聴き入ってしまうような、そんなメロディーが多く演奏されています。

「爽やか」といっても、決してコンビニのBGMみたいに、薬にも毒にもならないようなインストポップではありません。爽やかな中にも、個々の楽器がいろいろと自己主張を繰り広げています。そんな個々のメンバーの主張が、メロディーの「歌心」につながっているのかもしれません。

また、トロンボーンにミュートをかぶせた音の表現がとてもユーモラス。特に、ストリングスとミュートをかぶせたトロンボーンを競演させた「におい」などは、インストながらもユーモアをたっぷり感じられる作品で、タイトル通り、なにか「におい」が漂ってきそうな(笑)作品でした。

「インストだから・・・」なんて忌避するのがもったいない。文句なしに最上級のポップスアルバムです。とても楽しく、踊れて、でもどこかしんみりとしてしまうようなアルバムでした。

評価:★★★★★

|

« 兄弟仲良く | トップページ | 期待の新人バンドが本格的にブレイク! »

アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 爽やかなインストポップ:

« 兄弟仲良く | トップページ | 期待の新人バンドが本格的にブレイク! »