77台のドラムス
Title:77 BOADRUM
Musician:BOREDOMS
2007年7月7日、ニューヨークのブルックリン橋のたもとでおこなわれた、ボアダムスのメンバーを中心に、77台(!)のドラムスを並べて行われたライブの模様を収録したCD+DVD。アイディアだけでも圧巻の、その「音」の模様がCDでは約100分にわたって収録されています。
絶え間なく続く、ドラムスの迫力に、ただただ圧巻の1枚。
ある意味「アイディア勝負」の部分があって、「ここまでやられたら何も言えないよ・・・」みたいな、ある種「いっちゃっている」すごさみたいなものを感じられるのですが、ただ、77台のドラムスが鳴っているその世界って、不思議なもので、ある種の均衡がなりたって、「音楽」として成立しているんですよね。
特に後半以降、コーラスが入っていたり、ドラムス以外の音が入っていたり、より「音楽」として成り立たせようとしている部分が見受けられるのですが、しかし、77台のドラムスがただ鳴り響いている瞬間の方が、音の羅列の中でトリップできるような快感を味わうことが出来ました。
生で聴いたらすごかったんだろうなぁ・・・と思いつつ、不思議な音世界を体験できる作品です。
ただ、DVD付とはいえ、7,777円の定価はどう考えても高すぎると思うんですが・・・。評価の★マイナス1は少々時代錯誤的な価格設定に。それだけが少々残念です。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
ミュージック/板尾創路
あの板尾創路が、銀杏BOYZの峯田と組んでリリースした5曲入りのミニアルバム。メロディーは至って正統派のポップスなのですが、歌詞の世界がとにかくシュール。タイトルで大体内容が想像できる(笑)「陰部第三高等学校校歌」やら「ホテル住まいの小学生」やら「砂渡し爺」やら・・・。
あまりにも独特の世界観で、好き嫌いは明確にわかれそう。正直言うと、その不条理な世界観は、個人的にはいまひとつピンと来ませんでした。ただ、amazonレビューでも絶賛されているみたいに、壺にはまる人にはたまらないのかも。下の評価はあくまで私個人の感想。人によっては最高傑作・・・かもしれません。
評価:★★★
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