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2008年12月 1日 (月)

メンバーはかわっても音楽はかわらず

Title:キャメロン
Musician:SEX MACHINEGUNS

キャメロン

ここ最近、活動休止やメンバーチェンジを繰り返しているSEX MACHINEGUNS。ANCHANGのソロでの活動を経て、昨年10月より、再び活動を再開。その後もメンバーチェンジなどを経て、ようやく3年8ヶ月ぶりとなるニューアルバム発売となりました。

一時期は、ちょっと真面目路線にシフトしかけた彼らでしたが、最新作では、デビューの頃を思い起こさせるような、「日常的なとるにたらないような風景を、やたらユニークに取り上げる」といったスタイルにより鮮明に回帰しています。

例えば、結婚式での退屈なスピーチだけを取り上げた「アヒル」や、結婚活動について、ことさらとりあげた「嫁探し」、さらに個人的に一番気に入ったのが、冷蔵庫で卵が腐っている、ということだけを取り上げた「たまごDEATH」など、ユニークな歌詞がずらりと並んでいます。

そんなユニークな歌詞を歌い上げるアレンジは、バリバリのヘヴィーメタルという点も相変わらず。ただ、本作は、例えば「アヒル」などのように、今風のヘヴィーロックからの影響もちょっと感じられ、全体的には、以前よりもヘヴィーになった印象を受けます・・・・・・といっても、あくまでも「以前と比べれば」というくらいのレベルなのですが。

ま。あくまでも「大いなるマンネリ」路線ですし、また、以前の「みかんのうた」みたいな過剰なインパクトは薄め。ただ、それでもファンなら、待望のアルバムとして楽しめる作品に仕上がっている、久々の新作でした。

評価:★★★★

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