« すいません! | トップページ | いろいろと話題のあの曲が1位 »

2008年12月17日 (水)

ロックンロールバンドとしての深化

Title:NIGHT ON FOOL
Musician:The Birthday

NIGHT ON FOOL

先日取り上げたSHERBETSでは、ブランキー後のベンジーが危機的な状況にあるということを書きました。

おそらく、ミッシェル亡き後のチバもまた、ミッシェル後の音楽活動をどうするか、いまだに迷い続けている部分があるのではないでしょうか。

これまでのThe Birthdayの活動を聴いてくる限り、ミッシェルの路線を引き継ぎながらも、ミッシェルでは出来なかったことをやる、それが、新バンドThe Birthdayとしてのコンセプトのように感じていました。

しかし、この新作では、よりミッシェル・ガン・エレファントで演っていた、ガレージロックバンドとしての、より純化、深化を目指しているように感じました。

ギターリフを主導として、シンプルなバンドサウンドを聴かせる音づくりに、チバの独特なガナリ声が響く。まさに、ロックンロールバンドとしての基本に、シンプルに立ち戻ったように感じました。

これは、The Birthdayがバンドとして一体となり、基礎体力をつけてきたため、このようなロックンロールの王道ともいえる路線で十分勝負できると踏んだからでしょうか?確かに、バンドとしての音の迫力は、いままでのアルバム以上のものがあったと思います。

ただ、少々インパクト不足というか、バンドとして、そのサウンドだけで惹きつけるには、もうちょっと力不足のようにも感じました。これは、今後、ライブなど場数を増やしてバンドとして成長していくしかないみたいですね。バンドとして、嘘のつけない王道路線を歩み始めた彼ら。今後に期待したいところです。

評価:★★★★

|

« すいません! | トップページ | いろいろと話題のあの曲が1位 »

アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ロックンロールバンドとしての深化:

« すいません! | トップページ | いろいろと話題のあの曲が1位 »