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2008年12月22日 (月)

こじゃれたベスト盤

Title:orenge pekoe 10th Anniversary Best Album SUN&MOON
Musician:orange pekoe

10th Anniversary Best Album SUN&MOON

え~orange pekoeって、もう10年になるんだ。でも、「Happy Valley」のヒットとかってそんなに前だったっけ??・・・・・・と思ったのですが、「10周年」というのは、あくまでも「結成10周年」で、「Happy Valley」は2002年の発売。とはいっても、もう6年も前の話なんですね・・・。

以前、EGO-WRAPPIN'のベスト盤の感想を書いた時、「隙がない」ということを書いたのですが、ある種の「隙のなさ」に関しては彼女たちも同様のものを感じます。

ジャズやボサノヴァ、ソウルなどの要素を加えてつくりあげた彼女たちの楽曲は、完成度は非常に高いものの、そこから何かが発展したり、リスナーが解釈を加える余地がありません。

加えて、どうも彼女たちの楽曲からは、優等生的な部分を感じてしまうんですよね。よく出来た楽曲には違いないのですが、新鮮味みたいなものが薄い。ポピュラーミュージックにブラジル音楽や黒人音楽の要素を加えた無国籍料理的なおもしろさは確かにあるのですが、ただ、この手の融合を目指したのって、決して彼女たちがパイオニアじゃないんですよね。そういう意味でも物足りなさを感じてしまいます。

実力があるのは間違いないと思います。難しい屁理屈抜きに、ポップスとして楽しむには十分すぎる内容だと思います。でも・・・もう一歩上を狙ってほしいんだよなぁ。いい楽曲揃いなのは間違いないと思うんですけどね。

評価:★★★★

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コメント

初めまして。 
分かります。何かこう、凄くいいんだけど…家で聴くかっていうと聴かないなぁっていう。それは入る込む余地がないからなんですね。カフェとか店でかかってる分にはいいなぁ〜って思えるんですけどね。


投稿: ラジオあたま | 2008年12月23日 (火) 11時51分

>ラジオあたまさん
はじめまして!書き込みありがとうございます。
そうなんですよね。街角のカフェとかで流れている分にはおしゃれだし、場所にもマッチすると思うんですけどね。家でじっくり聴きこもうとすると、なにか物足りなさを感じてしまいます・・・。

投稿: ゆういち | 2008年12月24日 (水) 15時49分

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