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2008年12月

2008年12月31日 (水)

2008年ベストアルバム(暫定版)

恒例の年間ベストアルバム。まだ、2008年にリリースされたアルバムで、聴く予定でも聴いていないアルバムもあるので、暫定的に、Myベストアルバム候補を紹介します。

邦楽編

まず、上半期のベスト5は・・・

1 歪曲/Shing02
2 HEART STATION/宇多田ヒカル
3 J-POP/電気グルーヴ
4 magic hour/キセル
5 クロニクル/安藤裕子

上記にプラスして、下半期によかったアルバムは・・・

REMIX 2005-2008/ゆらゆら帝国
Leecher/SPARTA LOCALS
ZERO/クレイジーケンバンド
ZAZEN BOYS 4/ZAZEN BOYS
カンテ・ディアスボラ/ソウルフラワーユニオン
YELLOW/電気グルーヴ
akiko/矢野顕子
メロディ/空気公団

うーん、こうやって並べると、何気に今年は名盤が多かったのかも??ロック、ポップス、テクノ、R&B、HIP HOPと、卒なく名盤がリリースされている印象です。

一方、洋楽は・・・

洋楽

まずは上半期ベスト3を

1 Viva La Vida or Death And All His Frineds/Coldplay
2 Vampire Weekend/Vampire Weekend
3 Stop Drop And Roll/Foxboro Hot Tubs

上記にプラスして、下半期によかったアルバムは・・・

THA CARTER III/LIL WAYNE
ROCKFERRY/Duffy
That Lucky Old Sun/Brian Wilson
Car Alarm/The Sea And Cake

洋楽も、今年は比較的名盤の当たり年だったかなぁ?ただ、こちらは全体的にはポップでメロディーラインをしっかりと聴かせるタイプの名盤が多いような印象を受けます。

まだ、今年リリースされたアルバムで、評判がよくて気になっているけど聴いていない作品が何作品かあるので、正式版は、来年の1月中旬あたりになりそうです。

みなさんも、今年はたくさんの素晴らしい音楽にめぐり会えましたか??

また、来年もたくさんの素晴らしい音楽にめぐり会えることを願って。

それでは、よいお年を~。

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2008年12月30日 (火)

ロックンロールの楽しさを伝える

Title:スーパーグループ
Musician:少年ナイフ

スーパーグループ

再び3人組となった少年ナイフのニューアルバム。コンセプトはすばり「原点回帰」だそうです。

ただ・・・正直言ってしまうと、私は「原点」とも言える昔の少年ナイフの作品については、ちゃんと聴いていないので、どういう点をもって「原点回帰」しているのかはよくわかりませんでした(^^;;

しかし、このアルバムを聴いて感じたのはすばりロックンロールという音楽の楽しさ、でした。

もともと、ガレージパンクバンドというカテゴライズされることの多い彼女たち。しかし、このアルバムでは、ジャンル付けが無用の様々な作風に挑戦しています。例えば「Slug」ではフィードバックノイズを効かせたり、「Muddy Bubbles Hell」では、ヘヴィーメタル調に挑戦したり、はたまた「Deer Biscuits」では、カントリーの雰囲気を取り入れたり。

でも、どの曲でも共通しているのは、シンプルで、かつポップであるという点。そして、このシンプルかつポップで、誰でも楽しめるという点が、ロックンロールという音楽の持つ、本来の楽しさと言えるのではないでしょうか。そんなロックンロールの楽しさを、難しい表現抜きに伝えてくれる、誰でも楽しめるポップなアルバムでした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

CHAIN/BONNIE PINK

すいません。ちょっと紹介する時期が遅れてしまいましたね(^^;; BONNIE PINKのクリスマス企画盤。ただ、よくも悪くもあまり印象に残らず・・・。まあ、無難にまとめあげていたって感じですね。クリスマスパーティーのBGM用かなぁ・・・。

評価:★★★

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2008年12月29日 (月)

ちょっとナゾのライブ盤

Title:ROCKS:Live In Germany
Musician:RADIOHEAD

 Radiohead/Rocks: Live In Germany 2001

ある日、近くのタワーレコードへいったら、大きくディスプレイされていたアルバム・・・ってか、突然のリリースだし、Webで調べても詳しいことわからないし・・・でも、衝動買いして聴いてみましたよ、もちろん(笑)。多分、ブートレグじゃないと思うんだけど、ミュージシャンの関与しないところで勝手にリリースされたんだろうなぁ。

どうも、「Amnesiac」リリース直後の2001年に、ドイツで行われたライブの模様を収録したライブ盤のようです。そのため、「KID A」や「Amnesiac」などの楽曲も多く収録されています。てか、私が以前、RADIOHEADのライブを見た時が、ちょうど2001年だったので、その頃のライブの雰囲気をパッケージした1枚ということですね。

で、そのライブの時にも感じたのですが、CD音源で聴くと、この頃の曲って、無機質で冷たい印象を受けるのですが、ライブで聴くと、意外と生音が前に出ていて、暖かさすら感じるんですよね。「OK Computer」以前の曲とも違和感なくマッチしていて、決して彼らの音楽が、「KID A」以降大幅にかわった訳ではなく、一本の筋が通っていたんだなぁ、ということをいまさらながら実感できます。

ライブ盤としての出来としては、ライブ演奏で圧巻させる・・・という感じではないし、まあ、ライブの雰囲気を味わえるということと、アルバム未収録の「Talk Show Host」が収録されているという点でファンとしてはとりあえずチェックしておきたい作品でしょう。

評価:★★★★

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2008年12月28日 (日)

がんばる真夜ちゃん!

Title:seasons
Musician:岡本真夜

seasons

ちょっと久しぶりとなる、約2年ぶりのニューアルバム。

久々の新譜で、かつレコード会社も移籍した、ということで、がんばったんだろうなぁ~ということが強く感じられる作品でした。

とにかく、がんばったと思われるのが、いろいろなジャンルの楽曲にチャレンジしたという点。ラテン風の「sigh of love」や、今風のR&Bに挑戦した「Marionette」などはもちろん、このアルバムの核ともなっている、スキマスイッチの大橋卓弥とのデゥオ「明日ハレルヤ!」が特に目立ちます。ただ、あまりにもスキマスイッチそのまんまで、岡本真夜の個性があまり出ていないのが問題点なのですが・・・。

そんな彼女のガンバリもあって、ここ最近の作品の中では、一番の出来だったと思います。1曲目の「痛みを優しさに 苦しみを強さに」から、いきなりピアノバラードではじまるのも、バラードからのスタートでもアルバムを最後まで聴かせることが出来るという、彼女の自信のあらわれ、とも見れるでしょう。

ま、少々「薄っぺらい」ともいえる前向きソングが多いのは相変わらずで、そこらへんは、良くも悪くも彼女の個性なのかなぁ。岡本真夜の力を十分に発揮できた久しぶりのアルバムでした。

評価:★★★★

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2008年12月27日 (土)

手堅いポップソング

Title:バースデー
Musician:スネオヘアー

バースデー

スネオヘアーの曲って、いつも思うのですが、ポップで聴きやすいんですが、手堅くて、華がないんですよね。

このアルバムもそう。「共犯者」「夏になったら帰ってきてね」は、ギターロックで耳障りがいいのですが、マイナーコード主体で、地味に仕上がっていますし、「電話」なども同じく疾走感あるポップスなのですが、マイナーコード。アップテンポな曲調が楽しめるチューンは「LOVE YOU」くらいでしょうか?

ここ最近、他人への楽曲提供やプロデュースなどが上手くいっている関係上、彼はあくまでも職業作家主体へとシフトしているのかなぁ。デビュー当初以上に、「売り」の姿勢が後ろに下がっている印象を受けます。まあ、確かに、「スネオヘアー」という名前のユニークさと裏腹に、さほど楽曲にユーモアさが入っておらず、いわば「華」の部分が薄いだけに、自分で曲を歌うよりも、他のミュージシャンへの楽曲提供が、彼にとっての適性なのかもしれません。

そこらへんを差し引くと、確かによく出来たポップスアルバムだと思います。ギターロック主体なのですが、ギターのアルペジオが印象的な「気まぐれな季節のせいで」や、アコースティックサウンドで歌い上げる「スターマイン」など、しっかり聴かせる曲もアルバムの中に配置されていて、メロディーメイカーとしての実力も発揮しています。

全体として、地味な印象はぬぐえないものの、よく出来たポップスアルバムだと思います。安心して聴ける1枚でした。

評価:★★★★

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2008年12月26日 (金)

聴きやすいクラブサウンド

Title:Contact
Musician:福富幸宏

CONTACT

日本のハウスシーンの雄、福富幸宏による4年ぶりのニューアルバム

ま、いわゆるクラブ系といった感じでカテゴライズされるのでしょう。このアルバムも、前半は、ミニマルサウンドをベースとしたハウスの楽曲が続き、まさにクラブのフロアで聴くのがピッタリとはまりそうな作風が続いています。

ただ、中盤以降、「歌モノ」の作品が続き、ポップスとしてもとても聴きやすい作風の楽曲が続きます。

アップテンポなダンスチューン「That Music」や、今風のR&Bチューン「Beautiful People」、ファンクテイストあふれる「Here And Now」など、決してフロア志向に留まらず、しっかりと聴かせるポップチューンが続いていきます。

一方、後半は、テクノ風の「Nesting」「A Nodal Point」に、ジャズ風の「Out of Nowhere」と続き、ラストはソウルテイストの歌モノ「Time for Change」と、ここらへんは、クロスオーバーが特徴的な彼ならでは。次から次へと違う作風の曲が続き、リスナーを楽しませてくれます。

また、これだけクロスオーバーな作風ながらも、アルバム全体としてバラバラに感じず、最後まで楽しめるのは、楽曲すべてに福富幸宏としての個性が通っているからでしょうか。それは決して前に前にと押し出されるようなアクの強いものではないのですが、必要以上にスノッブとならず、さらりとポップに楽しめる点が、このアルバムの最大の魅力に感じます。

タイトル通り、とても聴きやすい1枚。クラブ系をあまり聴かないポップリスナーでも十分楽しめる作品だと思います。

評価:★★★★★

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2008年12月25日 (木)

「売り狙い」も悪くはないと思うけど・・・。

Title:Unreal
Musician:flumpool

unreal

配信限定でリリースされた「花になれ」がauのCMソング、「Over the rain」がドラマ主題歌と、大型タイアップが続き、大プッシュ売出し中の4人組バンド。このアルバムは、オリコン2位にランクインし、見事ブレイクを果たしました。

そんな感じで、「売り」に走っているバンド、という言い方をしてしまうといやらしいのですが、インディー時代は本人たちが作詞作曲を手がけていたにもかかわらず、前述の2曲は、職業作家による手が加わるなど、少々「露骨」さを感じてしまいます。

いや、強調しておきたいのですが、個人的にはこの手の商業主義は否定しません。商業主義的にお金をかけた方が、素晴らしい曲を生み出していくケースも少なくありません。

ただ、私が好きではないのは、「所詮、この程度の曲でリスナーは喜んで飛びつくだろう」という狙いが見え隠れする、やっつけ仕事的、あるいは既存の楽曲のコピーのような曲を平気でリリースしてくるようなケースで、彼らの作品にも、そういう「狙い」が見え隠れしてしまいました。

はっきりいえば、彼らの楽曲は、Mr.ChildrenやBUMP OF CHIKENあたりのギターロックを軽くなぞっただけのポップス。耳障りはいいものの、面白さもオリジナリティーも皆無。歌詞にも何らひねりが感じられません。

ただ、その中で、唯一彼らの可能性を感じられるのは、このアルバムの中で、一番(というよりも唯一)良い曲に感じられたのが「labo」というインディーズ時代にリリースしたシングルで、これが彼らが作詞作曲を手がけたという事実。少々アシッドジャズ風味を取り入れている部分、the band apartをはじめとした、いまどきのバンドのフォロワー的なものは感じるのですが、それでも、メロディーラインなどに面白みを感じることが出来ました。

そういうことを考えると、ポテンシャルはあるバンドなのかもしれません。ただ、売り急いでいる感は否めません。もっと、ライブとかで場数を踏んで、徐々に成長していけば、おもしろくなるバンドだと思うのですが・・・。

今後の成長次第では可能性も感じる・・・といったところでしょうか?しかし、現段階では、正直少々辛い内容のミニアルバムでした。

評価:★★

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2008年12月24日 (水)

今年最後のヒットチャート

みたいですね・・・例年、来週のチャートはお休みで、再来週は2週まとめて・・・となる、はず。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

そろそろ年末モードということで新譜も少なめ。その中で、今年最後の1位を獲得したのが、浜崎あゆみ「Days」でした。一時期ほどの勢いはないものの、なんだかんだいっても根強い人気を見せています。

根強い人気といえば、5位にランクインされたBUCK-TICK「HEAVEN」も根強い人気。昨年8月にリリースされた「Alice in Wonder Underground」は残念ながらベスト10入りできなかったものの、本作では見事5位にまでランクアップしてきました。売上枚数的にも、前作初動1万1千枚から、1万4千枚へ若干上昇しています。

6位田村ゆかりは、声優アイドルですね。「Tomorrow」がランクイン。前作「バンビーノ・バンビーナ」はベスト10入り落ちしたのですが、今回は6位に返り咲き。ただ、前作が初動1万8千枚に対して本作は1万枚と激減してしまっています。売上が少ない週に助けられてのベスト10入りといった感じですね。

初登場ラストは8位愛内里菜「Friend」でした。愛内里菜って、ちょっと久しぶりに聴いた名前のような・・・。シングルとしては、1年前の「眠れぬ夜に」以来のベスト10入り。前作「君との出逢い」は初動8千枚に対して、初動9千枚と微増。ここらへんも、売上が少ない週に助けられてのベスト10入りといった感じでしょうか。

以上、今週は、初登場の大物も少なく、売上も全体的に少なめなだけに、久しぶりのベスト10ヒットとなったシンガーの健闘が目立ちました。

一方、そんな週だけに、ロングヒットを記録したり、ベスト10に再ランクインしたり、ランクアップして初のベスト10入りとなった曲もチラホラ。

まず、ここ何週間か紹介している秋元順子「愛のままで・・・」は今週は4位据え置き。ただ、紅白の影響で、次回チャートあたりは一気に売上を伸ばしそう。初のベスト3入りか?

また9位にJUJU「素直になれたら」がランクアップで再びベスト10入り。初動は正直パッとしなかったのですが、ロングヒットとなるのか?

そして7位には、平原綾香「ノクターン」がランクアップ。初動は11位初登場だったので、発売後1ヶ月強で、初のベスト10入りを記録しています。12月にリリースしたアルバムのプロモーションで露出が多くなった影響でしょうか?彼女も根強い人気を感じられます。

そして、クリスマス・イヴのこの日、例の曲もランクイン!

山下達郎「クリスマス・イヴ」が23年連続TOP100入り

今週、84位にランクインし、23年連続のTOP100入りだそうです。さすがにJR東海の「クリスマス・エキスプレス」のCMがなくなってから、ここ最近、上位にはランクインされなくなりましたが、これこそ根強い人気。まだまだこの記録は続くのでしょうか??


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムとシングル同様、年末モードで新譜が少なくなってきています。その中で1位なのは・・・やはり強いですね。2週連続Mr.Children「SUPERMARKET FANTASY」が2週目17万枚の売上で首位をキープしました。

初登場で最高位は、3位の大塚愛「LOVE LETTER」。2ndアルバム以来、1位を獲得してきましたが、残念ながら本作は、強敵2作に阻まれ3位。ただ、前作「LOVE PiECE」が初動20万枚だったのに対して、本作は初動10万枚と半減。かなり苦戦している模様です。

初登場はもう1枚。4位にアニメ「BLEACH」のテーマ曲集「BLEACH BEST TUNES」がランクインしています。こちらは、チャットモンチーやら、アジカンやら、サンボマスターやら、かなり豪華なラインナップ。アニメファン以外でも要注目かも??

そして今週はもう1枚。今週、ランクアップでベスト10入りしてきたのが、6位初登場LINKIN PARK「ROAD TO REVOLUTION」でした。LINKIN PARKはアメリカのミクスチャーロックバンド。本作は、イギリスのミルトン・キーンズ・ボウルでのライブの模様を収録したライブアルバム。オリジナル盤としての前作「Minutes to Midnight」は、日本でも見事1位を獲得し、その人気のほどをうかがわせましたが、ライブ盤でもベスト10入りとはすごい。その人気の高さを見せ付けたチャートでした。

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Merry Xmas!!

といっても、折からの不況の中、例年に比べて、いまひとつ、寒風が街中を吹き抜けるクリスマスなのですが・・・。

そんな中、テレビをつけるとここ最近、よく見かけるのが「クリスマスソングベスト10」・・・この手の特集、この1週間に3度は見ました(^^;;で、たいてい、ラインナップは決まっていて

クリスマスイブ/山下達郎
Last Christams/WHAM
All I Want For Chirstmas Is You(恋人たちのクリスマス)/MARIAH CAREY
恋人がサンタクロース/松任谷由実
いつかのメリークリスマス/B'z
クリスマス・キャロルの頃には/稲垣潤一
サイレント・イヴ/辛島美登里
Happy Xmas(War Is Over)/John Lennon

あたりが順序を変えて(ただ、大抵1位2位は山下達郎とワム)並んでいるだけ。でも、ラインナップを見てみると、はっきりいって、ここ10年近く不動で、私が、高校生の頃とほとんど変わらないんですよね。毎年、一応クリスマスソングは次々リリースされているのですが、昔のようなメガヒットとはならないですからね。ちょっと寂しい感じがします。

あと、以前から思っていたのですが、山下達郎の「クリスマスイブ」って、恋人がいない1人きりの人に対して歌っている歌だよね?JR東海のCMの影響かもしれないけど、この歌が、「ロマンチックなクリスマス」のイメージで使われるのがどーにも違和感があるんですよね・・・。

最近気になったニュースを。

コーネリアス映像作品がグラミー賞にノミネート

ノミネートの段階で、かつ「最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞」というビミョーにニッチな賞でのノミネートなのですが、それでもやはり素直にすごい!!発表は来年の2月だそうなのですが、受賞を期待します。

リンドバーグ再結成

えっと・・・ファンとしては正直複雑な心境・・・(^^;; だって、解散からたった7年だし・・・。

この手の再結成って、ソロとなった以降、いまひとつ、人気が伸びなかったバンドのおこづかい稼ぎなんだよなぁ。米米しかり、ジュンスカしかり、(バンドじゃないけど)SPEEDしかり。ユニコーンとかBOOWYとか、ソロになってからも人気のあるバンドは、再結成なんて話は出てこないですしね。

でも、たった7年で再結成というのは・・・。あの解散ライブでの涙は何だったんだろう、という気もしちゃうんですよね(苦笑)。とはいえ、なんだかんだいって新曲が出るなら、それはそれで楽しみだったりもして・・・複雑です(^^;;

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2008年12月23日 (火)

心地よいアコースティックサウンド

Title:ぼくにできること
Musician:今野英明

ぼくにできること

元Rocking Timeのボーカリストによるソロ2作目。

アコースティックなサウンドをベースとしたポップな楽曲が収録されています。オーガニックな、といった表現になるのでしょうか、さわやかな野原の中で流れてくる音楽のような、とても爽やかなアルバムになっています。

楽曲は、カントリー風の明るさで、国立の街の素晴らしさを歌い上げる「国立 is the place for me」からスタートし、その後も、ブラジル音楽風の「Pretty Lickle Mermaid」、ブルース風の「穴だらけのブルース」「ぼくにできること」、さらにはラテン調の「年老いた子供たち」まで、バリエーション豊富な曲調が楽しめます。

しかし、どの曲にも共通しているのが、あくまでもアコースティックなサウンドにこだわっていること。そして、どの曲も突き抜けたような爽やかさ、明るさを持っている点でしょう。その爽やかさが、とても心地よいアルバムに仕上がっていました。

まじりっけのない、純粋培養のポップアルバムです。さやかななアコースティックサウンドを楽しみたい方にはお勧めしたい1枚です。

評価:★★★★★

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2008年12月22日 (月)

こじゃれたベスト盤

Title:orenge pekoe 10th Anniversary Best Album SUN&MOON
Musician:orange pekoe

10th Anniversary Best Album SUN&MOON

え~orange pekoeって、もう10年になるんだ。でも、「Happy Valley」のヒットとかってそんなに前だったっけ??・・・・・・と思ったのですが、「10周年」というのは、あくまでも「結成10周年」で、「Happy Valley」は2002年の発売。とはいっても、もう6年も前の話なんですね・・・。

以前、EGO-WRAPPIN'のベスト盤の感想を書いた時、「隙がない」ということを書いたのですが、ある種の「隙のなさ」に関しては彼女たちも同様のものを感じます。

ジャズやボサノヴァ、ソウルなどの要素を加えてつくりあげた彼女たちの楽曲は、完成度は非常に高いものの、そこから何かが発展したり、リスナーが解釈を加える余地がありません。

加えて、どうも彼女たちの楽曲からは、優等生的な部分を感じてしまうんですよね。よく出来た楽曲には違いないのですが、新鮮味みたいなものが薄い。ポピュラーミュージックにブラジル音楽や黒人音楽の要素を加えた無国籍料理的なおもしろさは確かにあるのですが、ただ、この手の融合を目指したのって、決して彼女たちがパイオニアじゃないんですよね。そういう意味でも物足りなさを感じてしまいます。

実力があるのは間違いないと思います。難しい屁理屈抜きに、ポップスとして楽しむには十分すぎる内容だと思います。でも・・・もう一歩上を狙ってほしいんだよなぁ。いい楽曲揃いなのは間違いないと思うんですけどね。

評価:★★★★

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2008年12月21日 (日)

絶妙のバランス感覚

Title:Car Alarm
Musician:The Sea And Cake

Car Alarm

「しっかりと耳に残るメロディーを書く」ことと、「オリジナリティー」があること。どちらも実力のあるミュージシャンには欠かせない要素です。しかし、両者を両立させることは簡単ではありません。「ポップ」なメロディーにばかり頼ると、凡庸な作品になりがちですし、「オリジナリティー」は時として、楽曲をポップという言葉から遠ざけます。

しかし、その両者の要素が、絶妙のバランスで成り立っているのがこのアルバム。

・・・つーか、THE SEA AND CAKEといえば、シカゴ音響派のバンドで・・・なんてことから、小難しいイメージで聴き始めたのですが、これが大間違いでした!メロディーは全く派手さはないものの、妙に心にひっかかり、徐々にはまっていってしまいますし、次から次へと繰り広げられる音の世界は、シンプルながらも、これまた聴きこむほどに深みを感じる音になっています。

アルバムは、基本的にギターロックの作風とアコースティックな作風が交互に繰り広げられるような構成になっています。そんな中でも、比較的明るくポップな作風の「The Staircase」や、ストリングスの響きが怪しげな「Pages」、アコギのみで演奏された渋い作風の「Also Ran」など、様々な作風の曲がアルバムを彩ります。

知らず知らずに聴いていて「中毒」のようになってしまう魅力を感じるアルバム。その奥の深さは何度も聴いてみたくなります。しかしメロディーはいたってポップでシングルなので、幅広い層に聴いてほしい作品。「シカゴ音響派」「ポストロック」に高い壁を感じないで、是非とも聴いてみてほしい作品です。

評価:★★★★★


ほかに聴いた作品

ALIVE!!/Becca

なんちゃってアヴィリル・ラヴィーン。先行シングルが日本のアニメ主題歌になっていたり、妙に日本で売りに走っているんだけど、外国で売ってるの、これ??ポップで耳なじみはあって聴きやすいけど、面白みが皆無でした。

評価:★★★

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2008年12月20日 (土)

奇跡の2曲

Title:GOLDEN☆BEST 東野純直~アーリーシングルコレクション~
Musician:東野純直

GOLDEN☆BEST 東野純直~アーリーシングルコレクション~

ここ最近、何かと話題なDJ OZMAが、本名「尾妻野純直(おずまの・すみただ)」なんて名乗っていたりするのですが、この自称「本名」が、東野純直というミュージシャンのパロディーだ、ということ、DJ OZMAのファンでも知らない方も多いのでは?

1993年「君とピアノと」でデビュー。このシングルと、次にリリースした「君は僕の勇気」と「君だから」がスマッシュヒットを記録しましたが、残念ながらその後が続かず徐々にフェイドアウトしていってしまいました。

もっとも、スマッシュヒットといっても「君だから」が10位にランクインしてきたのが最高位なので、その時代に中高生という方でも、知らない方、あるいは名前程度しか知らない方も多いかもしれません。

でも、個人的に好きなシンガーだったんですよね~。で、このほどリリースされたのがこの企画モノ的なベスト盤。意外なことに、これがはじめてのベスト盤だそうで、いかにあっという間にフェイドアウトしてしまったかがわかります。

楽曲は、ピアノをメインとしたポップソング。雰囲気としてはBilly Joelをもっと明るくした感じ。最近だと、Daniel Powterを明るくした感じ・・・と言えるかも(KANといい彼といい、昔から、ピアノポップが大好きなので)。

久しぶりに聴いて、やはり少々時代は感じさせるものの、「君とピアノと」と「君は僕の勇気」、この2曲の出来がずば抜けています。ポップでさわやかでインパクトがあって、一度で覚えられるフレーズと歌詞。デビュー当初、大きな話題を呼んだ理由もわかります。

しかし、残念ながら、その後の曲がいまひとつなんですよね・・・。「summer-est」「愛し方もわからずに」など、そこそこの曲も書いているのですが、奇跡的な傑作であるデビューからの2作が素晴らしいだけに、かなり見劣りしてしまいます。

全体的には、よく出来たポップソングが並んでいて、興味がある方、東野純直という名前に懐かしさを感じる方、ピアノポップが好きな方にはお勧めできるベスト盤です。ただ一方で、デビュー以降2作の出来とそれ以降の出来から、フェイドアウトしちゃった理由もなんとなくわかってしまったりして・・・。

ちなみに、彼自身はいまでも音楽活動を続けているとか。最近はアルバムのリリースもなく寂しい感じなのですが、また、以前のような傑作を聴きたいです!いつかまた復活を期待したいところです。

評価:★★★★

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2008年12月19日 (金)

売れることに対する覚悟

Title:SUPERMARKET FANTASY
Musician:Mr.Children

SUPERMARKET FANTASY [通常盤]

一言で言ってしまうと、「BOLERO」を思い起こさせるようなアルバム。

「HANABI」「旅立ちの唄」「GIFT」というヒット曲を多く収録した上、配信限定シングル「花の匂い」や、ドラマ主題歌になっている「少年」など、売れ筋の曲を多く収録していて、パッと聴いてすごく華やか。次から次へと、いかにもミスチルらしいポップソングが並んでいます。

「どの曲もシングルカットできそうな」という表現がピッタリ来るようなアルバム。しかし、ポジティブに言えば、インパクトのある曲が並んでいるという言い方が出来る一方で、どの曲も売れ線を狙いすぎて、アルバムとして通して聴いた場合、アルバムならではの攻撃的な曲がないため物足りなさを感じ、また、アルバム全体の流れとしてもアンバランスなものを感じます。王道のミスチルソングを並べた結果、似たタイプの曲が多くなってしまい、1曲1曲だと名曲が揃っているのですが、アルバム全体としては、どうもいまひとつと感じてしまいました。

そういう意味で、ヒット曲が数多く収録しているものの、アルバムの流れとしてはいまひとつだった「BOLERO」を思い起こさせるアルバムなのですが・・・

ただ、今回のアルバムに関しては、彼らはあえてシングルになりそうな曲を並べたのかもしれません。

そもそも、「SUPERMARKET FANTASY」という、少々奇妙なタイトル自体、

(Wikipediaの解説によると)「スーパーマーケットというのは消費文化の象徴。本作には、大きなタイアップのついた曲もたくさん入っているけれど、大量に消費されるからこそ起こる奇跡のようなものを信じて、音楽をやっている。消費されることをポジティブに捉えたアルバム」

だそうで、「売れる」ということをあえて引き受けたアルバムと言えるでしょう。

よくよく考えると、最近の彼らの活動は、携帯小説原作の映画の主題歌を担当したり、年末の紅白に初出場したりと、売れること、消費されることに関してあえて自覚的に取り組んでいるように感じます。

もともと彼ら、2001年に行ったツアータイトルを「ポップザウルス」などと名乗るなど、売れていること、「ポップ」であることに関して自覚し、ポジティヴに取り組んでいる側面がありましたが、さらに「消費されること」に対しての覚悟を持って真正面から取り組んだ作品と言えるかもしれません。

ともすれば「売れること」「消費されること」に対して否定的になりがちなミュージシャンが多い中、あえてそれを前向きに捉えている彼らの姿勢が、ミスチルの強さなのかもしれないですね。

ただ、それを差し引いても、やはり物足りなさは否めませんでした。しかし、「BOLERO」の場合、対極的な「深海」を直前にリリースしていました。ひょっとしたら、次の作品は、「深海」を思い起こさせるような、コンセプチュアルなアルバムになるのか??

評価:★★★★

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2008年12月18日 (木)

いろいろと話題のあの曲が1位

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今年もあと半月。そろそろ今年も押し迫ってきている、という感じです。そんな中、ランクインしたのが、話題のあの曲。羞恥心「弱虫サンタ」が見事自身初の1位を獲得しました。

今年、いろいろと話題となったユニット羞恥心。でも、このシングルが最後のシングルとなりそう。ただ、この手の企画モノは、あまり長く活動を続けていても仕方ないので、人気絶頂の今がちょうどよい辞め時なのかもしれません。いろいろな意味で、今年を代表するユニット、といえるかもしれないですね。

羞恥心に続いたのが、2位ポルノグラフィティ「今宵、月が見えずとも」がランクインしています。なんか、毎度思うのですが、大きなヒット曲がここ最近ない割りには、しぶとく強いですね、彼らは・・・。

5位、6位はベテラン勢。5位に山崎まさよし「Hearts of Winter」が、6位にDEEN「永遠の明日」がそれぞれランクインしています。DEENは、シングルとしては、約3年ぶりのベスト10入り。DS用ゲームの「テイルズオブハーツ」テーマソングという好タイアップもあって、久しぶりのヒットとなりました。しかし・・・ZARD亡き今、ビーイングブームにのって出てきたミュージシャンの唯一の生き残りになりましたね、彼ら・・・。

初登場はあと3曲。8~10位に並びました。8位アリス九號.「CROSS GAME」、9位しゅごキャラエッグ!「みんなのたまご」、そして10位Tommy heavenly6「PAPERMOON」・・・って、しゅごキャラエッグ????

・・・って、テレビ東京系のアニメ「しゅごキャラ!」のオープニングテーマを歌うために結成された、ハロープロジェクト系のアイドルユニットだとか。なんか、最近、粗製乱造しているよなぁ。それでもベスト10に入っちゃうところが、ファンの強さか・・・。

さて、ここ最近注目の秋元順子は、9位→6位と来て、今週はなんと4位にランクアップ。確実にその人気を伸ばしています。来週あたり、ベスト3入りか??


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート1位はMr.Childrenのニューアルバム「SUPERMARKET FANTASY」。初動70万枚を売上げ、オリジナルアルバムとしては今年1位、EXILEのベストを含めても、今年2番目の初動売上だそうで、あらためてミスチルの人気を見せ付けてくれました。

初登場4位には、氷川きよし「演歌名曲コレクション9~哀愁の湖~」がランクイン。相変わらずの強さなのですが、前作が初動4万2千枚に対して、本作は初動2万8千枚と大幅にダウンしているところが気にかかります。

6位にはFALL OUT BOY「フォリ・ア・ドゥ-FOB狂想曲」がランクインしています。前作が11位にランクインしたのですが、本作は大幅ランクアップでベスト10入り。アメリカ出身のパンクバンドなのですが、これほど人気があるとは、正直、少々意外でした(^^;;

8位ALI PROJECT「桂冠詩人 SINGLE COLLECTION PLUS」でした。ベスト盤なのですが、ここ最近、シングルをコンスタントにベスト10に入れてくる割りには苦戦といった感じか?やはりアニメソングってのは、あくまでも「曲」に対するファンを獲得するのみで、ミュージシャンに対する人気になかなか結びつかないという事実が、如実にあらわれた結果のように思われます。

初登場ラスト、10位には井上陽水のバラードベスト「BEST BALLADE」がランクイン。こちらは根強い人気のほどを感じさせます。

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2008年12月17日 (水)

ロックンロールバンドとしての深化

Title:NIGHT ON FOOL
Musician:The Birthday

NIGHT ON FOOL

先日取り上げたSHERBETSでは、ブランキー後のベンジーが危機的な状況にあるということを書きました。

おそらく、ミッシェル亡き後のチバもまた、ミッシェル後の音楽活動をどうするか、いまだに迷い続けている部分があるのではないでしょうか。

これまでのThe Birthdayの活動を聴いてくる限り、ミッシェルの路線を引き継ぎながらも、ミッシェルでは出来なかったことをやる、それが、新バンドThe Birthdayとしてのコンセプトのように感じていました。

しかし、この新作では、よりミッシェル・ガン・エレファントで演っていた、ガレージロックバンドとしての、より純化、深化を目指しているように感じました。

ギターリフを主導として、シンプルなバンドサウンドを聴かせる音づくりに、チバの独特なガナリ声が響く。まさに、ロックンロールバンドとしての基本に、シンプルに立ち戻ったように感じました。

これは、The Birthdayがバンドとして一体となり、基礎体力をつけてきたため、このようなロックンロールの王道ともいえる路線で十分勝負できると踏んだからでしょうか?確かに、バンドとしての音の迫力は、いままでのアルバム以上のものがあったと思います。

ただ、少々インパクト不足というか、バンドとして、そのサウンドだけで惹きつけるには、もうちょっと力不足のようにも感じました。これは、今後、ライブなど場数を増やしてバンドとして成長していくしかないみたいですね。バンドとして、嘘のつけない王道路線を歩み始めた彼ら。今後に期待したいところです。

評価:★★★★

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すいません!

今日は、本来はヒットチャートコラムの日なのですが、諸般の事情(というか忘年会(^^;;)のため、明日アップさせていただきます。ご了承くださいm(_ _)m

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2008年12月16日 (火)

やりたい放題

Title:MORE!MORE!MORE!
Musician:capsule

MORE! MORE! MORE!

Perfumeで話題になり、一躍「時の人」となった中田ヤスタカ本人のユニットcapsule。ここ最近、「ポップ」で「売れる」路線の曲はPerfumeをはじめとする自分が楽曲を提供している歌手たちに提供しているからでしょうか、反動からか、前作「FLASH BACK」同様、ある種、やりたい放題のアルバムに仕上がっています。

基本的には、フレンチハウスの路線を、さらにハードに、ビート感を強くしたような路線。ダフトパンクにもっとロック的な要素を加えた・・・といっていいかもしれません。不協和音が響いてくる「runway」やラップを取り入れた「the Time is Now」など、自分のユニットだから出来る路線といってもいいかもしれません。

ただ、このアルバムが、先駆的で実験的か、といわれると、少々微妙なものがあります。例えば、前述のダフトパンクやJUSTICEのように、既にこのタイプの音を使ったアルバムを、ヒットさせているミュージシャンは少なくなく、このアルバムで鳴っている音は、決して、斬新で新しい、という音ではありません。

むしろ、中田ヤスタカの魅力は、そういう時代の半歩先を行くような音を、とてもポップにまとめあげている点と言えるでしょう。ディスコテイストが強い「more more more」やこしじまとしこの歌をしっかり楽しめる「Pleasure ground」「the mutaions of life」など、歌モノも、特に後半、多く収録されていました。

ある意味、Perfumeをはじめ、他の歌手に、こういう音をどうポップにまとめて提供していくか、capsuleを使って実験をしているのかもしれません。先駆的なポップソングという意味で、とても魅力的なアルバムでした。

ただ、彼みたいなプロデューサーが、他ミュージシャンへの楽曲提供のかたわら、自身のユニットを立ち上げるというケースは少なくないのですが、ここまで他ミュージシャンとの曲を露骨に区別しているケースは珍しいかも。そこらへん、なんか中田ヤスタカ自身が、自分の音楽活動を客観的に見ているのかも。いい表現を使えば彼の頭の良さを、少々うがった見方をすると、計算高さを感じてもしまいました。

評価:★★★★★

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2008年12月15日 (月)

ミュージシャンの本質がわかるライブ盤

ライブというのは、ミュージシャンの本来持っている魅力がダイレクトで伝わる場。そのライブの模様を収録したライブ盤は、時として、実際のライブの迫力をなかなか伝えられず、CD単品で聴くには厳しいものがあったりします。しかし、オリジナルアルバム以上に、ミュージシャンの魅力を伝えてくれるのもまた、ライブ盤だったりします。そんなライブ盤が2枚、リリースされました。

まず1枚目は、KANのピアノ弾き語りライブの模様を収録した本作。

Title:LIVE弾き語りばったり#7~ウルトラタブン~
Musician:KAN

【CD】−「弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜」−/KAN

今年行われた、ピアノ1本での弾き語りライブツアーの模様を収録したライブアルバム。なんといってもファンとしてうれしいのは、ホームページ会員限定でリリースされたCDに収録されていた「何の変哲もないLove Song」が収録されている点。その他にも、Billy Joelの「ALLENTOWN」や、ミスチルの「抱きしめたい」のカバーも聴き所となっています。

ピアノ1本での弾き語りであるがゆえ、KANの書くメロディーや歌詞の素晴らしさがダイレクトに伝わってくるライブアルバムになっています。ユーモアというKANの持つもうひとつの大きな魅力がタイトル以外に出ていない点を差し引いても、KANを知るためには、ベスト盤の次に聴いて欲しいライブ盤といえるかもしれません。

KANちゃんが、日本を代表すべき素晴らしいシンガーソングライターである、という言い分が、決して大げさではないことがわかるライブアルバムの傑作です。

評価:★★★★★

そして、聴かせるKANのアルバムとは対極的なのがPOLYSICSの本作。

Title:We ate the show!!
Musician:POLYSICS

We ate the show!!(DVD付)

今年8月に行われた、新木場STUDIO COASTでのライブを完全収録したライブアルバム。

もともとPOLYSICSは、ずっと、「ライブはいいけど、CD音源がね・・・」みたいな言われ方をしており、事実、その演奏から伝わるパッションが彼らの魅力の大きな要素となっていた彼らにとって、なかなかCD音源では、その魅力が伝わりにくくなっていました。

しかしここ最近、メロディーを売りにできるようなポップな曲も増えて、CD音源でも彼らの魅力が徐々に伝わるようになってきていました。そして、このライブ盤も、そんなポップな曲が増えた結果、ライブのパッションがそのまま伝わりながらも、CDで聴いていても楽しめるようなライブアルバムに仕上がっています。

ライブバンドとしてのPOLYSICSと、ポップなメロディーを楽しませられるPOLYSICSという、2つの魅力が同時に楽しめるライブアルバムになっていました。POLYSICSというバンドをそのまま伝えてくれるライブアルバムだったと思います。こちらは、ベスト盤以上に、POLYSICS入門盤としてピッタリな1枚でした。

評価:★★★★★

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2008年12月14日 (日)

ベンジー、大丈夫か??

Title:MAD DISCO
Musician:SHERBETS

MAD DISCO

いまさら言うまでもない話なのかもしれませんが、BLANKEY JET CITY解散以降のベンジーは、正直、かなり危機的状況だと思う。

ブランキー時代は、あれだけ名曲を世に出し続けたベンジーが、ブランキー解散後のソロでの作品については、そこそこの佳作こそあれ、傑作と思える作品をほとんど出していません。あえて例外を言えばAJICOとして出した作品くらいかな?

SHERBETSとして、約1年ぶりにリリースしたこの作品も、あまり期待はしていなかったのですが、やはり、決して納得のいく内容とはいえませんでした。

結局のところ、どれも似たようなアレンジ、似たような世界観、似たようなメロディーライン。似たような作品を作るのなら、もっと純化させ、徹底的に自分の世界観を追及するという手もあるのでしょうが、それも中途半端に終っています。

また、どうもその歌詞の世界も、少々手垢がつきすぎているというのか、平凡というのか・・・。例えば本作に収録されている「50/50」の歌詞

「トレーラーハウスに住んでみようぜ
街外れの空地なんかで」

(「50/50」より 作詞 KENICHI ASAI)

なんかね。まるっきり「古き良きアメリカの風景」なんだけど、ロックの世界では手垢がつきすぎている表現。ブランキーの時代から、ベンジーはこの手の歌詞が多いのですが、少々単調さを感じてしまいます。

この不調の原因、はっきりいって、アルバムを乱発しすぎだと思うんですよね。

今年こそはこのアルバム1枚のみのリリースながらも、昨年は、浅井健一ソロとして2枚+SHERBETSで1枚。おととしは浅井健一名義で1枚。その前の年はSHERBETSとして1枚、JUDEとして1枚・・・年に1枚のリリースならば十分すぎるペースの中、ほぼ毎年2枚程度のペースでリリースしており、そりゃあ、駄作も多くなるよな、と思ってしまいます。

このアルバムも、70分近く、ロックとしてはかなりの長さ。もっとしぼって40分くらいの長さにしたら、まだおもしろかったんでしょうけどね・・・。

もっと出す作品を絞った方がいいと思うんだけどなぁ。ヘタに自主レーベルを立ち上げちゃったんで、レーベル維持のために、数出さなくてはいけなくなっちゃったのかなぁ??変な乱発するよりも、傑作を1枚、早く聴かせてほしいです!

評価:★★★

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2008年12月13日 (土)

還暦を迎えたロックンローラー

ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」オリジナル・サウンドトラック

見てきました!ローリング・ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」!土曜日の昼といういい時間帯ということもあったのですが、映画館はほぼ満員。メインは30代40代あたりのファン層が多いみたいですが、上は70くらいのおじいさんや、下は、中学生の男の子の集団まで、幅広い層に、ストーンズの人気のほどをうかがわせました。

このアルバムのサントラは、以前に聴いていて、その年齢を感じさせないカッコよさを聴かせてくれたのですが、この映画でも、ステージ狭しと暴れまくるミック・ジャガーには、全く年齢を感じさせません・・・というよりも、いまでも、これだけのステージを見せてくれるロックバンドなんて、そうないんじゃないの??

ジャック・ホワイトや、クリスティーナ・アギレラら、若手ミュージシャンをゲストに招いて積極的にコラボするあたりにも若さがうかがえますが、そのゲストを完全に食っちゃっていますしね。クリスティーナ・アギレラはなかなかカッコよくて、かわいかったけど(笑)。

映画は、ライブが始まる前の監督とバンドとのやり取りからスタートしていたり、合間合間に、昔のストーンズのインタビュー映像を入れたりと、ドキュメンタリー形式にはなっていますが、基本的にフィルム・コンサートといっていいくらい、じっくりとライブを見せる内容になっています。「Jumpin' Jack Flash」のイントロのギターが鳴り響いた瞬間、映画館はライブ会場に早がわり(笑)。映画館の大音量の良好な音質で是非楽しみたい映画です。

キースのアコギをバックにしっとり聴かせる「AS TEARS GOES BY」は最高にしんみりとさせてくれたし、バディ・ガイとコラボで聴かせてくれた「Champagne&Reefer」は心に響いてきて、カッコよかったし、なんといっても後半の「Symphathy For The Devil」や「(I Can't Get No)Satisfaction」「Brown Sugar」あたりのスタンダードナンバーは、ストーンズの本領発揮といった迫力のある演奏をこれでもかというほど聴かせてくれ、映画館で座ってみているのがもったいないほど。

まだまだ現役バリバリのロックンローラーなんだなぁ、ということをあらためて見せつけてくれちゃいました。ロックファンなら、是非映画館の大音量と大スクリーンで見ておきたい映画です!お勧め!!

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2008年12月12日 (金)

やさしさの中に感じる芯の強さ

Title:メロディ
Musician:空気公団

ちょっと久しぶり。2年ぶりとなる空気公団の新譜。昨年、ベストアルバムをリリースした彼女たちですが、ベストアルバム発売後初・・・となると、「新たな一歩を踏み出した」という型どおりの説明となるのでしょうか?

新たな一歩とはいっても、根本の部分は全くかわっていません。シンプルで淡々とした、しかし、どこか心に残るメロディーの曲が多く収録されています。サビで大きく盛り上がる、だの、フックの効いたメロディー、などといったものはほとんどありません。しかし、その優しいメロディーラインが、心のひだにそっと入り込むような、そんなメロディーが大きな魅力です。

一方で、このアルバムで特徴的だったのは、サウンドが太くなり、アレンジの幅が広がったという点でしょうか。ピアノの音色が優しく印象的な「出発」からはじまり、「こんな日」は、ギターサウンドが全面に出てくるロック色が強いアレンジに。さらに「たぬきにもみえる」では、打ち込みのサウンドを導入したりしています。

アレンジの面で最も印象的だったのが、バンドサウンドと美しいストリングスの対比が印象的だった「6度目の夢」や、打ち込みと生音を対比させ、独特の世界を感じさせる「メロディ」あたりでしょうか?また、「街ノート」のように、彼女たちの曲としてはメロディーにもアレンジにもインパクトを持たせたナンバーもあり、このアルバムの核として成立していました。

なんか、やさしいメロディーラインの中に、一本の芯として、強いアレンジをもってきたような、そんなアルバムでした。アレンジが多彩だった分、いままでの空気公団のアルバム以上に幅を感じる作品で、「融」と並んで彼女たちの傑作といっていいアルバムだったと思います。ポップスシンガーとして、そしてそれ以上にバンドとしての底力を感じる傑作でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

未来へのたすき/あみん

復帰第2弾となるアルバムなのですが、しかし、どの曲を切っても金太郎飴みたいな内容(^^;;おおいなるマンネリといってしまえばそれまでなのですが、それにしても、もうちょっとパターンがあった方がいいのでは??岡村孝子ソロもそうだったけど、さすがに最後まで聴くと飽きる・・・。

評価:★★★

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2008年12月11日 (木)

職人技その2

Title:Vitamin C
Musician:COIL

Vitamin C

最近は、他のミュージシャンへの楽曲提供や、福耳への参加などでの活躍が目立ち、ミュージシャンとしての活動がご無沙汰していましたが、福耳がリリースした、COILへのトリビュートアルバムと同時発売で、待望のニューアルバムがリリースされました!!7月にリリースした「ギャルソン」はセルフカバーアルバムだったので、純然たるオリジナルとしては、約3年ぶりということになりました。

基本的には、ポップなメロディーが楽しめる、パワーポップあるいはギターロック系の作品が並んでいるのですが、どの作品もメロディー、アレンジともにしっかりと作りこまれているのが特徴的。メロディーラインは決して派手ではないものの、耳に残るフックをどこかに必ず潜ませており、聴いた後に、どこか印象に残る作品に仕上げています。

また、女性ボーカルをフューチャーしたバラード「あんのうん」や、アコギにピアノ、ストリングスを入れて、美しいアレンジを聴かせる「虹に記憶」、パンキッシュな「マボロシ」など、ギターロック主軸ながらも、様々なジャンルを取り入れてきて、音楽の幅を持たせているところも彼らの実力所以。

その中で一番彼ららしかったのが、「AWA」というナンバーで、「あわ ブクブクブクブク」という、そのまんまのユニークな歌詞が頭に残ります。また、ファンクのリズムに挑戦しており、このアルバムの流れの中で、ひとつのインパクトとなっています。

ポピュラリティー、ユーモア、挑戦心、いろいろな観点で、ある種の「隙のなさ」を感じるアルバムで、これぞ「職人技」を感じさせてくれます。(ちなみに、前作「ギャルソン」のCD評でタイトルを「職人技」としたので、今回は「その2」で・・・)ただ、これは「ギャルソン」でも感じたのですが、彼らの唯一の欠点は、華のなさなんだよなぁ(失礼!)。そういう意味では、ここ最近の傾向のように、他のミュージシャンへの楽曲提供を今後は主軸にしていくことになるのかなぁ。とはいえ、COILとしての新譜も是非是非聴きたいところ!次はもっとリリース間隔を短くして、新譜を待ってます!!

評価:★★★★★

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2008年12月10日 (水)

冬らしいチャート

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

ここ最近、バラードだったりクリスマスソングだったり、いかにも「冬」らしい曲がチャートを占めています。今週も、シングルはクリスマスソングが、アルバムはバラード集が1位と、まさに冬らしいチャートになっています。

まずはシングル。1位はKAT-TUN「White X'mas」が手堅く獲得。ただ、前作が初動38万枚だったのに対して、本作は初動25万枚とちょっと落ち込んでしまいました。どうしたのかな?

以下、初登場がずらり。2位「扉」GReeeeN、3位「Prototype」石川智晶、4位「気まぐれロマンチック」いきものがかり、そして5位「NAKED LOVE」ナイトメアと続きました。

GReeeeNは、「愛唄」でのブレイク以降、人気が下降線だったところを、前作「キセキ」で再ブレイク。そして、続く本作も2位と、人気を確かなものにした感じが。ただ、「キセキ」からの余波で人気が持続している部分も大きいので、まだ油断は出来ないかも。

3位石川智晶って誰だよ?と思ったら、See-Sawのボーカリストだった人ですか・・・。本作も「機動戦士ガンダム00」エンディングテーマとしてベスト3ヒットを記録。「ガンダム」系は圧倒的に強いなぁ。

まあ、ここらへんの初登場曲は、アイドルあり、ビジュアル系あり、いまどきの人気のポップバンドありと、ある意味、いかにも今どきらしいチャートですね。

一方、ちょっと苦戦気味なのが残り2曲初登場のベテラン勢。

7位Gacktのシングル「Jesus」は、約1年半ぶりのシングルながら、1位を獲得した前作の初動4万枚から1万8千枚に大幅ダウン。ただ、初回限定盤を通販限定で発売しているので、その影響かも??

そしてギリギリ10位にランクインしたのが、Dragon Ash「繋がりSUNSET」。前作「Velvet Touch」が初動1万5千枚に対して、初動1万2千枚で、下落傾向となっています。ここらへんで今一度の奮起を期待したいところなのですが、数々のバッシングを受けて、どうもここ最近、活動が内向きのように感じるんだよなぁ・・・。

ちなみに、先週9位にランクインしてきた秋元順子「愛のままで・・・」は今週6位にランクアップ。このまま、ロングヒットになりそうです。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週の1位は、EXILEのバラードベスト「EXILE BALLAD BEST」で、なんと初動94万枚を記録しました。初動売上の記録としては、今年1位の記録で、倖田來未のベスト盤以来、2年9ヶ月ぶりの記録だそうです。

以下、2位にアニメサントラの「MBS・TBS系TVアニメーション マクロスF(フロンティア)娘たま♀」、5位にはブリトニー・スピアーズ「サーカス」、7位ORANGE RANGE「裏 SHOPPING」、9位に「DJ KAORI'S INMIX IV」、そして10位に平原綾香「Path of Independence」がそれぞれランクインしています。

ORANGE RANGEは、いわゆるB面ベストとはいえ、かなりの苦戦気味。逆に平原綾香は、意外と人気を確保しているんですね。固定ファンがついてきているのでしょうか?

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2008年12月 9日 (火)

歌詞のインパクトはあるが・・・

Title:Whydunit?
Musician:面影ラッキーホール

Whydunit?

以前からアンダーグラウンドシーンでは話題を集めており、昨年「パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏」というタイトルだけでインパクトありまくりなシングルを発売。その後、フジロックへ出演するなど、アングラの枠を超え、ここ最近注目を集めている面影ラッキーホールの新譜です。

そのドギツイタイトルのシングルももちろん収録されているこのアルバム。とにかく歌詞のインパクトが強いのが特徴的。「あたしゆうべHしないで寝ちゃってごめんね」だの「中に出していいよ、中に出してもいいよ」だの、タイトルだけでもかなりストレートな内容を想像してしまいます。そんな歌詞は、いずれも、いわゆるダメな男たちに依存しきっているダメな女たちの悲哀を、女性の一人称で描いている世界観。その歌詞の内容は、特に「セックス」の部分をあまりに露骨に描き、かつ、救いがありません。

一方、メロディーやアレンジは、昭和歌謡やレゲエ、R&Bなどの要素を取り込んだ歌謡曲風のソウル。例えれば、クレイジーケンバンドをもうちょっとポップにした感じでしょうか?あまりに露骨な歌詞の内容と比べると、ポップな雰囲気となっていて、そのアンバランスさもまた、歌詞の内容を際立たせています。

で。やはり彼らの特徴としてあげるのは、その歌詞の世界。はっきりいって、この歌詞の内容には、かなり賛否がありそうです。

正直、私自身は、この歌詞のスタンスについて、否定的にとらえています。倫理的にどうこう、道徳的にどうこうという話ではありません。はっきりいって、リアリティーは薄いと思うし、エンタテイメントとしてもいまひとつ成立していないと感じたからです。

確かに、この歌詞では、ダメな男性にすがり、愛さざるを得ない女性の内面を露骨に、かつ深く描いている・・・・というスタンスを取っているのですが、その実は、はっきりいえば、そういう女性に縁のないような男性でも、想像できる範囲内の内容。「え、こういう視点があったのか」みたいな、斬新さは感じられません。

一方、エンタテイメントとしてもユーモアがあるわけでもなく、怖さを引き立たせるわけでもなく、ストーリーとして成り立っているわけでもなく、面白さがありません。これが、例えば女性ボーカルだとすれば、エロい歌詞を女性ボーカルが臆面もなく歌うということで、ある種のエンタテイメント性が成り立ちそうですが(笑←エロ親父的発想だなぁ(^^;;)、男性ボーカルが、エロい歌詞を歌われてもねぇ(苦笑)。

厳しいことを言ってしまうと、歌詞の内容がインパクトを狙っただけ、という風に感じてしまいました。わずか4、5分のポップソングだからこそ、こういうインパクトのある独自の世界をまとめあげるのは本当に難しいと思うのですが、彼らに関しては、「インパクト」という側面だけで満足してしまっている、そういう印象を受けます。

印象だけはやけに残ります。でも、正直言えば、インパクトしか残りませんでした。

評価:★★★

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2008年12月 8日 (月)

ビヨンセの光と影???

Title:I Am...Sasha Fierce
Musician:Beyonce

I Am… Sasha Fierce

Beyonceのニューアルバムは、豪華2枚組。ただ、この手の2枚組によくありがちな、「2枚とも、70分近くのフルボリュームで」というスタイルではなく、1枚あたり40分程度におさまっていて、長さ的にもダレずに聴くことが出来ます。じゃあ、なぜ2枚組なのか。それは、1枚目がバラード主体、2枚目がアップテンポな曲主体の構成となっていて、それぞれがBeyonceというミュージシャンの違う側面を照らしている・・・といったイメージなのでしょう。

1枚目は、彼女の歌唱力をいかんなく発揮した、ボリューム満点のバラードアルバム。どの曲もポップにまとめあげていて、R&Bの枠組みに捕らわれず、そのメロディーは誰にでも楽しめる内容になっています。ただ、一方では、似ているタイプの曲が多く、そういう意味では、短い内容ながらも、後半、ちょっと飽きがきてしまうかもしれません。

どちらかというとミュージシャンとしての本領発揮は、2枚目。アップテンポな曲を主体としながらも、ミュージシャンとしての次のステップも意識したような作品になっています。

特に、Radioのノイズをイメージしたような打ち込みからスタートし、その後も、ちょっと懐かしさも感じさせるようなテクノビートを主軸とした「Radio」や、アフリカンテイストの強い重低音のビートが印象的な「Diva」など、様々な作風に挑戦し、今後のBeyonceとしての幅を広げています。

ポップで耳障りのよい1枚目、少々実験的な部分もある2枚目。実にバランスの取れたアルバムになっていたと思います。ミュージシャンとしての可能性を、さらに広げた作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いた作品

TAKING CHANCES/CELINE DION

良くも悪くもCELINE DIONらしい伸びやかなポップチューンの連続。ただ、一方で今風のR&B風の楽曲もチラホラ入っているあたり、彼女のバランス感覚の良さや、ヒットに対するアンテナの良さも感じられます。

評価:★★★★

AMERICAN GANGSTER/JAY-Z

タイトルからして、かなりヘヴィーなハードコアを想像していたのですが、内容は意外とポップな感じで聴きやすかったです。今現在の、アメリカのHIP HOPの王道・・・って感じなのかなぁ??

評価:★★★★

PUNKARA/ASIAN DUB FOUNDATION

「パンカラ」という語感から、なんとなくハードな作風をイメージしていたのですが、思ったよりも軽い感じの作風で、サラッと聴けてしまいました。ちょっと引っかかりがよわかったかな?ちなみに「パンカラ」とは、パンクとバングラ(インドとパキスタンにまたがる地域の民謡)の融合という意味らしいです。

評価:★★★★

Chase the Light/JIMMY EAT WORLD

ポップで勢いがある、ある意味正統派のメロディアスパンク。聴いていてとても気持ちがいいのですが、新しいものはあまり感じられなかったかも。

評価:★★★★

HITS&RARITIED/SHERYL CROW

カントリーテイストが強すぎて、普段、あまり積極的に聴くタイプのミュージシャンじゃないんですが、ベスト盤としてヒット曲をまとめて聴くと、やはりいいわぁ、と思ってしまいます(^^;;ポップで勢いがあり、かつ、メロディーもしっかりとフックが利いていて印象に残ります。あらためて、オリジナルアルバムも聴きたくなってしまいました。

評価:★★★★★

MOTHERSHIP/LED ZEPPELIN

ツェッペリンのオールタイムベスト。まあ、ここでごちゃごちゃ言うまでもないですよね。ロックファンなら、聴いておくべき。そのサウンドは、今なお圧巻の一言です。

評価:★★★★★

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2008年12月 7日 (日)

ART-SCHOOLの今と昔

Title:Ghosts&Angels
Musician:ART-SCHOOL

Ghosts & Angels

「もっと売れてもいいのに」・・・ポピュラリティーやインパクトの観点から、そう思っているミュージシャンは何組かいます。ART-SCHOOLもその一組。メロディーもほどほどポップにまとめており、歌詞にもインパクトを感じさせる彼らは、もっともっとチャートの上位に食い込む売上を記録してもいいと思うんですけどね・・・。

ART-SCHOOL初のベストアルバムとなる本作は、そんなART-SCHOOLの魅力を存分に感じられるアルバムです。

まず魅力的なのはやはり歌詞でしょう。木下理樹の書く歌詞は、どこかセンチメンタルで情熱的。特にラブソングに関しては、その傾向が強く出ています。

例えば「君を失くしたら 僕は死ぬだけ 君を失くしたら 生きていけるはずがない」(「MISS WORLD」より 作詞 RIKI KINOSHITA)とあまりにもストレートな歌いだしが印象な「MISS WORLD」

「あと10秒で 世界が終わる
そんな瞬間が もしも来たら
その10秒で 君に触る
それ以外は ねぇ」

(「あと10秒で」より 作詞 木下理樹)

と歌う「あと10秒で」などが特に典型的。あまりにもストレートながらも、それが逆に強いインパクトを感じさせる歌詞となっています。

また、バンドサウンドも、マンチェスター・ムーブメントや、シューゲイザー、あるいはブリットポップなどの流れを汲む正統派のオルタナロック。ただ、その一方で、「水の中のナイフ」では、ヘヴィーなギターリフをメインとしたハードロック路線、前述の「あと10秒で」は、4つ打ちのサウンドを取り込んだダンサナブルなチューンと、様々な作風にも挑戦しています。

加えて、彼らはそれらの新たな作風を、バランス感覚をもって取り入れているんですよね。ともすれば、新しい作風に挑戦しようとすると、かつての作風を捨て、完全に新たな作風にチェンジするミュージシャンが少なくありません。しかし、その試みは、得てして失敗し、いままでのファンを失望しがち。でも彼らの場合は、ハードロックやダンスミュージックに挑戦しながらも、主軸はデビュー当初以来、全くかわっていません。そういうバランス感覚の良さもまた、彼らの魅力のひとつと言えるでしょう。

それだけにもっと売れてもいいと思うのですが・・・ただ、一方で、いまひとつブレイクしきれない理由もなんとなくわかるんですよね。

いまひとつブレイクしきれない理由のひとつもまた、彼らのバランス感覚の良さではないでしょうか。メロディーにしろ歌詞にしろ、実に上手くまとめてくるのですが、しばしば人気を得るバンドっていうのは、どこか吹っ切っちゃったようなバンドだったりするんですよね。もちろん、そういう吹っ切れた場合、大失敗に終るケースも多いのですが・・・そういうバランスのよい、ある意味「優等生的」な部分が、いまひとつブレイクしきれない理由かもしれません。

そして、このベスト盤と同時に発売されたミニアルバムもまた、そんなバランス感覚の良さがよく出ています。

Title:ILLMATIC BABY
Musician:ART-SCHOOL

ILLMATIC BABY

表題曲である「ILLMATIC BABY」は、DOPING PANDAのYUTAKA FURUKAWA。テンポのよいダンサナブルなテクノポップチューンで、新たな境地を感じる一方、バックではしっかりとギターロックのバンドサウンドが鳴り響き、主軸のぶれのなさを感じます。

その後の楽曲も、基本的には彼ららしいギターロックナンバーが続き、「ILLMATIC BABY」でテクノポップ路線を取り入れたからといって、ミニアルバムでも全曲テクノポップ路線とすることは避けています。

もちろん、そのため、いままでのファンにとっても新しい挑戦を楽しみつつ、彼ららしいナンバーを存分楽しむことが出来るアルバムになっています。こういうバランス感覚の良さが彼らの魅力だなぁ、と思う一方、ミニアルバムですら吹っ切れない姿勢が弱点なのかも、とも思ってしまいました。

しかし、そんな彼らですが、人気は徐々に、しかし確実にあげてきているみたいで、アルバムを出すごとにチャートでは自己最高位を更新。ベスト盤は最高位37位、このミニアルバムは25位とついにベスト30入りを果たしました。

そろそろ本格的なブレイク間近か??まだART-SCHOOLに触れたことない方、とりあえずこの2枚のアルバムでART-SCHOOLの今と昔に触れることをお勧めします。

評価:
「Ghosts&Angles」★★★★★
「ILLMATIC BABY」★★★★

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2008年12月 6日 (土)

「世界観」を聴かせるバンド

Title:UROBOROS
Musician:Dir en grey

UROBOROS

最近は、海外での人気の高まりが話題となる彼ら。今回の新譜は、アメリカでも発売され、ビルボードで200位以内にランクインするなど、徐々にその人気を確実なものとしています。

ただ、彼らの楽曲に関しては、正直、リスナーを選びそうだなぁ、という印象は強く受けます。

まあ、もともと、彼らの演っている、メタル、ハードコアというジャンルはただでもリスナーを選ぶのですが、それに加え、彼らは、ある種の「世界観」を聴かせようとするタイプのバンド。それはそれで彼らの持つ大きな個性であり強みなのですが、リスナー層を限らせてしまう諸刃の剣だったりします。

しかし、そんな点を差し引いても、このアルバムからは、その実力とオリジナリティーを感じさせます。メランコリックな雰囲気のメロディーラインから、一転、ハードなデス声と爆音を繰り出すアンバランスさは独特の面白さを持っています。

メタルやハードコアといったジャンルのミュージシャンって(偏見かもしれないけど)少々自らのジャンルを限定してしまい、マンネリに陥りがちな中、彼らは、ポップの要素を入れてきたり、「STUCK MAN」では、ファンクのリズムを取り入れたりとフットワークの軽さを感じます。

正直、「リスナーを選ぶ」という観点からすれば、私自身も決して「好み」のジャンルではないのですが、ハードコアやメタルが好きなら聴いてみて損のない作品だと思います。少々歌謡曲的な部分も含め、個性と捉えられ、海外で評価されるのも納得の新作です。

評価:★★★★★

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2008年12月 5日 (金)

女版ピロウズ

Title:SNAP
Musician:noodles

SNAP

山中さわおが主催する「デリシャス・レーベル」所属の女性パンクバンド。

ま、山中さわおのレーベルに所属しているバンドということもあって、一言で言ってしまうと、「女性版the pillows」って感じでしょうか?・・・というと、ひょっとしたら本人たちは嫌がるかな??

ただ、1曲目の「SKIN」など、曲の合間に「Oh Yeah!」などのフレーズを入れて、曲の間を埋める手法などまるっきりthe pillowsですし(笑)、パンキッシュなサウンドながらも、至ってポップなメロディーも、まさにthe pillowsからの影響を露骨に感じます。

もっとも、一方では、ギターリフを中心に曲づくりをしている、王道のロックンロールナンバーともいえる「Listen To The Libertines」や、ヘヴィーなギターが印象的な「All About Me」など、the pillowsよりもハードロック、ヘヴィーロック志向が見て取れます。

全曲わずか20分程度の疾走感のあるテンポのよいミニアルバム。the pillowsの亜流的な部分で、もうちょっと個性が欲しいなぁ、と感じる反面、以前より、さらに勢いを増しポップとなったメロディーと、かわいらしさも感じる女性ボーカルが実に魅力的で、本作に感じては、the pillows二番煎じ的なネガティヴな側面を乗り越えるだけのパワーを感じさせてくれました。

the pillowsがブレイクした今、もっと売れていいバンドだと思うんですけどね。評価は今後の期待もこめて。

評価:★★★★★

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2008年12月 4日 (木)

王道のオルタナロック

Title:Who are you?
Musician:NICO Touches the Walls

Who are you?

最近話題の4人組ロックバンドNICO Touches the Wallsの、メジャーデビューフルアルバム。かなり以前にライブで彼らを見たことがあるのですが、音源を聴くのはこれがはじめてです。

彼らの音に対して、まず感じるのは、まさにNIRVANA以来続く、オルタナティヴ、グランジロックの王道ともいえる楽曲だなぁ、ということ。ハードロックとパンクとポップスから等距離を保ったハードなロックチューンで、勢いは感じる一方、NICO Touches the Wallsとしての個性は、少々薄く感じました。

一方で、アルバム全体を通じて印象に残るのが、「THE BUNGY」「バニーガールとダニーボーイ」といった、アップテンポでダンサナブルな、グランジ以上にガレージパンクや60年代ロックンロールからの影響を感じるロックナンバー。ポップなナンバーで耳なじみもよく、今後の彼らの核にしていけるタイプかもしれません。

また、このアルバムを最後まで聴いてはじめて気がついたのが、彼らの歌謡曲からの影響でした。

意識しているのか無意識なのかわかりませんが、彼らの楽曲からは、どこか歌謡曲っぽい憂いを感じることが出来ます。一番典型的だったのは「anytime,anywhere」で、これなどは多少露骨だったのですが、あらためて彼らの楽曲を振り返ると、そこらかしこに歌謡曲っぽさが見え隠れしているように感じました。

また、叙情的に歌い上げるようなボーカルスタイルも、歌謡曲っぽさをさらに演出していたかもしれません。これに関しては、どこかミスチルの桜井に似ているようにも感じましたが・・・(^^;;

王道のオルタナティヴロックである一方、どこか日本のバンドらしさも感じるアルバム。まだまだ個性という側面では物足りなさが残るものの、今後の成長次第ではおもしろいバンドになるかも。注目していきたいところです。

評価:★★★★

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2008年12月 3日 (水)

クリスマスシーズン到来!

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

12月はじめのヒットチャートとなった今回。12月到来!ということもあって、クリスマスソングが目立つチャートとなりました。クリスマスソングって、25日以降、一気に売上が落ちるので、この時期に発売しておいた方がいいんだよね・・・。

そんなクリスマスソング初登場は今週3曲、ベスト10にランクインしています。1位EXILEの「LAST CHRISTMAS」、7位倉木麻衣「24 Xmas Time」、そして8位L'Arc~en~Ciel「Hurry X'mas」の3曲がそれ。

1位EXILEはご存知、WHAM!の大ヒット曲のカバー。前作が17万枚の売上に対して、本作は初動で20万枚を突破。相変わらずの高い人気を誇っています。

ラルク8位ってどうしちゃったの・・・と思ったのですが、これ、昨年販売したシングルの再発なんですね(^^;;それでベスト10入りはすごい・・・というべきなのか、こういう1粒で2度おいしい(レコード会社が)ってやり方、正直どうよ、とも思っちゃったりして(苦笑)。

他には、初登場では2位w-inds「Everyday」、3位Acid Black Cherry「ジグソー」、そして5位℃-ute「FOREVER LOVE」がランクイン。ここらへんは、固定ファンをガッチリつかんでいるけど、それ以上にはなかなか広がらない面子ですね。ヒットチャートの常連ではありますが。

6位初登場JUJU feat.Spontania「素直になれたら」は、8月にリリースされベスト10ヒットを記録したSpontania feat. JUJUの「君のすべてに」のアンサーソングだそうです。どちらも着うた配信でのヒットを後押しにヒット。パターン的には、青山テルマと全く同じって訳ですか。レコード会社がこの手の金脈を掘ろうと必至なのが痛いほど伝わってきて、そして、その結果があまり芳しくないのがまた痛々しい・・・。

10位に初登場した榎本くるみ「冒険彗星」は、アニメ「テイルズ・オブ・ジ・アビス」の主題歌というタイアップもさることながら、BUMP OF CHICKENの藤原基央が、作詞・作曲・プロデュースに参加しているという点でも話題に。見事ベスト10ヒットを記録しました。ただ、アニメタイアップだったり、有名ミュージシャンのプロデュースだったり、他力本願的なヒットという側面は否めず、はたして今後につながっていくでしょうか?

そして、今週、先週14位から9位にランクアップ。初のベスト10入りを果たしたのが、秋元順子「愛のままで・・・」です。以前から、ロングヒットを続けていたそうですが、紅白出場決定で一気に話題性がアップし、ついにベスト10に入ってきました。61歳6ヶ月でのベスト10入りは、女性歌手としては新記録らしいです。この手の曲は、今後、しばらくロングヒットが続きそう。特に年末から来年1月中にかけては、新譜が極端に減って、ロングヒットの曲が増えていくだけに、今後、まだまだ順位をあげていきそう。ひょっとしたら、ベスト3入り、ミリオンヒットあたりも十分ありえる、かも??


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週、アルバムチャートで1位を獲得したのが、中島美嘉「VOICE」。前作「YES」が3位だったので、見事1位に返り咲きです。初動売上は、15万枚と、前作にくらべてほぼ横ばい。ただ、シングルの方の売上に比べると、健闘といったところか?

さて、シングルチャートでは女性最年長のベスト10ヒットが話題となりましたが、2位に初登場した清水翔太「Umbrella」は、平成生まれとしては初のアルバムベスト3ヒットだそうです。なんかさぁ、平成元年を明確に記憶している身としては、自分がそれだけ年とったということで複雑な心境なのですが(^^;;ただ、個人的には、最年長のヒットよりも、若手のヒットの方が、音楽シーン全体の活力にはなって、シーンにとっては望ましいニュースだと思います。

ちなみに、平成生まれ初では、シングル1位は高橋瞳が獲得しているそうです。ただ、平成生まれ初のベスト10ヒットはちょっと調べてわかりませんでした。多分、モーニング娘。近辺じゃないかと思うんですが・・・誰なんだろう??

3位にはオムニバスアルバム「アイのうた2」が入ってきました。なにげにこの手のオムニバスが最近は一種のブームの様相を見せています。今後、ますます増えてきそう。

以下、初登場は・・・6位「スタジオジブリの歌」、7位SUM41「ザ・ベスト・オブSUM41」、8位BREAKERZ「BIG BANG!」、そして10位SEAMO「SCRAP&BUILD」と新譜ラッシュ。

「スタジオジブリの歌」は、「風の谷のナウシカ」から「ポニョ」まで、スタジオジブリ関連の楽曲がずらり。確かに、これは聴いてみたくなるかも。

BREAKERZは、やはりDAIGO人気が音楽のヒットにいまいちむすびつきませんね。SEAMOはギリギリのベスト10入り。もうちょっとがんばってほしいなぁ。

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2008年12月 2日 (火)

矢野顕子の魅力が存分に発揮された傑作

Title:akiko
Musician:矢野顕子

akiko

矢野顕子の新譜が実に素晴らしい。

グラミー賞を受賞したプロデューサー、T・ボーン・バーネットを迎えたことでも話題となった新作。タイトルも、いわばセルフタイトルなだけに、彼女のこのアルバムにかける思いも感じることが出来ます。

もともと、T・ボーン・バーネットというプロデューサーは、アメリカン・ロックのプロデューサーだそうで、アルバムには、ロック志向が見て取れます。鳴り響くハードなギターに、重いビートを刻むドラムス。そして、そんなバンドサウンドに上を自由に動き回る、矢野顕子の個性的なピアノの音色が実に魅力的です。

レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」や、THE DOORSの「People Are Strange」などのカバー曲は、特にそれらのロック志向を強く感じますが、その他にも、低音が響く「いいこだね」や、明るいポップな曲の中のハードロックなテイストが魅力的な「変わるし」など、ロックテイストの楽曲が並んでいます。

しかし一方で、アメリカン・ロック志向でありながらも、東洋的な、不思議なサウンドメイキングになっているのが特徴的。矢野顕子の個性的で、エキゾチックな雰囲気のボーカルやピアノが、単純なアメリカン・ロックに留まらせない曲の広がりを生み出しています。

弦楽器とピアノの音色が東洋的な雰囲気を出している「The Long Time Now」や、中国風な雰囲気のアレンジが、矢野顕子の声に実にマッチしている「Evacuation Plan」など、前半はエキゾチックな雰囲気の曲が並んでいました。

矢野顕子の独特なボーカルを、王道のロックともいえるアレンジと見事に対比させ、矢野顕子のボーカリストとしての魅力を上手くいかしながらも、バンドサウンドが楽曲としての深みをさらに深化させています。間違いなく、矢野顕子の代表作のひとつとなる傑作でしょう。そして、今年を代表する1枚にもなりうる作品だと思います。デビューから30年以上たちながらも、いまだに最前線で活躍する、彼女の実力と魅力をふんだんに取り込んだアルバムでした。

評価:★★★★★

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2008年12月 1日 (月)

メンバーはかわっても音楽はかわらず

Title:キャメロン
Musician:SEX MACHINEGUNS

キャメロン

ここ最近、活動休止やメンバーチェンジを繰り返しているSEX MACHINEGUNS。ANCHANGのソロでの活動を経て、昨年10月より、再び活動を再開。その後もメンバーチェンジなどを経て、ようやく3年8ヶ月ぶりとなるニューアルバム発売となりました。

一時期は、ちょっと真面目路線にシフトしかけた彼らでしたが、最新作では、デビューの頃を思い起こさせるような、「日常的なとるにたらないような風景を、やたらユニークに取り上げる」といったスタイルにより鮮明に回帰しています。

例えば、結婚式での退屈なスピーチだけを取り上げた「アヒル」や、結婚活動について、ことさらとりあげた「嫁探し」、さらに個人的に一番気に入ったのが、冷蔵庫で卵が腐っている、ということだけを取り上げた「たまごDEATH」など、ユニークな歌詞がずらりと並んでいます。

そんなユニークな歌詞を歌い上げるアレンジは、バリバリのヘヴィーメタルという点も相変わらず。ただ、本作は、例えば「アヒル」などのように、今風のヘヴィーロックからの影響もちょっと感じられ、全体的には、以前よりもヘヴィーになった印象を受けます・・・・・・といっても、あくまでも「以前と比べれば」というくらいのレベルなのですが。

ま。あくまでも「大いなるマンネリ」路線ですし、また、以前の「みかんのうた」みたいな過剰なインパクトは薄め。ただ、それでもファンなら、待望のアルバムとして楽しめる作品に仕上がっている、久々の新作でした。

評価:★★★★

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