隙がない
Title:ベストラッピン 1996-2008
Musician:EGO-WRAPPIN'
最近、久しぶりに活動を再開した、EGO-WRAPPIN'の初となるベストアルバム。
ベスト盤というからには、総括的にEGO-WRAPPIN'について云々かんぬん語りたいところなのですが・・・どうも今ひとつ、EGO-WRAPPIN'について語ることがないんですよね(^^;;
まあ、単純に、個人的にいまひとつEGO-WRAPPIN'にはまらなかった、というのも大きな理由なのですが。
それ以上に、いろいろな意味でEGO-WRAPPIN'の音楽には、ある種の隙がないように感じてしまうんですよね。
例えば、ジャズをベースとするサウンドといい、昭和歌謡曲の要素を上手く取り入れたメロディーラインといい、彼らの楽曲は、ポップで、しっかりとメロディーが耳に残り、にも関わらずサウンドは完成度が高くてカッコいい。正直、どこか計算しつくされている完成度の高さ=隙のなさを感じてしまいます。
それはそれでもちろん彼らの実力所以でしょうし、また、彼らの大きな魅力かもしれません。
ただ、未完成な音楽のもった一種の「隙」というのもポピュラーミュージックの大きな魅力だと思います。その、どこか完成されない「隙」に、ミュージシャンの人間臭さが反映され、それがひとつの魅力になるんですよね。
EGO-WRAPPIN'の完成された隙のなさ、それが私がいまひとつ、EGO-WRAPPIN'にはまらなかった大きな理由なのかなぁ。ベスト盤を聴きながら、ふとそんなことを思ってしまいました。
評価:★★★★
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コメント
確かに良くも悪くも他を一切寄せ付けない魅力を持ってますね、彼女たち。
自己完結しきっていて、リスナーがそれ以上に入り込む余地が残っていないという感じでしょうか。
自分もEGOはよく聴くのですが、新しい意見を聞くことができました。
投稿: 501 | 2008年11月15日 (土) 01時24分
>501さん
そうなんですよね。なんか、自己完結していて、リスナーが入り込む余地がない感じがして、どうもはまりこめないんですよね・・・。
聴いていて、やはりカッコいいと思うのですが・・・。
投稿: ゆういち | 2008年11月17日 (月) 07時41分