安定感が出てきました。
Title:HOME
Musician:HOME MADE 家族
HOME MADE家族の新作は、タイトルがそのまんま「HOME」(笑)。以前から、「HOME」や「Family」というものを主題としてよく用いてきた彼らでしたが、本作でも、別れた恋人に、「家に戻ってきてほしい」と叫ぶ「Come Back Home」や
「My Home たった一つの場所
My Home 家族と呼び合える場所
個々の 心と心の 拠り所 それが My Home」
(「HOME」より 作詞 KURO・MICRO・U-ICHI)
と歌い上げる、まさにHOME MADE 家族のテーマともいえるタイトルチューン「HOME」など、「HOME」を意識した曲も目立ちます。
ただ、彼らの場合の「HOME」は、そのまま「家」という意味よりも自分の居場所、安心できる場所を指しています。ある意味、HOME MADE 家族というユニット、そして、それを取り囲むファンたちの存在こそが彼らにとっての「HOME」。そんな「HOME」が本作での主題となっています。
楽曲は、ここに来て、安定感が増したなぁ、という印象があります。デビュー当初のユニットがよく持っている「勢い」を感じさせる「ROCK THE WORLD」「musication」と比べると、勢いは落ちたものの、リスナーを聴かせる壺を心得たアルバムになっていました。
ディスコチューンでとことん踊れる「CHANGE」や「ZokuZokool」、失恋の曲なのに、アップテンポな曲調が逆に哀しさを感じさせる「Come Back Hom」、そしてアルバムの最後を飾る、子供の声を効果的に使い、曲のスケールを感じさせる「YEAH!」など、アップテンポな曲を軸にすえて、一方で聴かせる曲も配分するなど、最後まで楽しめる展開になっています。
また本作で一歩先へ進んだかな?ポップス系のHIP HOPユニットの中では、ポピュラリティーといい、幅広い音楽性といい、RIP SLYMEに続き、頭ひとつ出た印象すらあります。今後がますます楽しみです。
評価:★★★★★
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