« 通ごのみ? | トップページ | ポップで勢いはあるけど。 »

2008年11月17日 (月)

あのDream Girlsの・・・

Title:JENNIFER HUDSON
Musican:JENNIFER HUDSON

Jennifer Hudson

映画「DreamGirls」でデビュー。その類まれな歌唱力と、演技力、そして圧倒的な存在感で、アカデミー賞の助演女優賞を獲得するなど大きな話題となりました。その後も「Sex And The City」に出演するなど、女優としての地位を着々と伸ばしてきています。

一方で、「DreamGirls」で聴かせてくれた歌唱力も大きな話題となりましたが、そんな彼女のデビューアルバムがようやく発売となりました。

Ne-Yoが楽曲を提供した先行シングル「Spotlight」や、TIMBERLANDプロデュースで話題となった「Pocketbook」、さらには、映画「DreamGirls」で使われた「And I Am Telling You I'm Not Going」などが収録されているなど、聴き所たくさんのアルバムです。

個人的には、先日、映画「DreamGirls」を見て、その演技や歌唱力に感動し、このアルバムの購入を決めました。それだけに「And I Am Telling~」みたいな迫力あるバラードナンバーを予想していたのですが、予想に反して、本作の前半に関しては、前述の「Spotlight」や「Pocketbook」など、クラブサウンドやHIP HOPなども取り入れた、いわゆる「今風」の音になっていて、「DreamGirls」のイメージからすると、少々肩透かしをくらわされます。

一方、後半はバラードナンバーが続き、「And I Am Telling~」のイメージに比較的近い曲も並んでいます。そしてやはりその「And I Am Telling You I'm Not Going」は、このアルバムの中でも際立つ名曲。何度聴いても鳥肌のたつような歌唱力に圧倒されます。

ただ、アルバム全体としては、そこそこいい曲も並んでいて楽しめるのですが、名盤と言うにはちょっと物足りない内容になっていた印象が受けます。

前半の「今風」の曲にしても、さほど斬新さもなく、普通のポップソングに終っていますし、後半のバラードナンバーにしても、似たタイプの曲が多く、少々平凡な印象を感じてしまいました。どちらしても、彼女の歌唱力を十分に生かしきっていないのではないか、そう感じてしまうアルバムでした。

決して悪いアルバムではないし、「DreamGirls」の演技に魅了された人なら聴いて損はないと思います。ただ、次回作はもうちょっと頑張って欲しいかも。まだまだこれからが楽しみなだけに、次回作に期待です。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

LONG ROAD OUR OF EDEN/EAGLES

再結成後、なんと28年ぶりにリリースしたオリジナルアルバム。正統派のアメリカンロックといった感じで、泥臭くも骨太なサウンドとメロディーが楽しめます。かつてEAGLESにはまっていた人なら十分楽しめるかと。

評価:★★★★

TRUST ME/CRAIG DAVID

かつては「2ステップ」の代表的なシンガーとして話題になったのですが、この作品は、妙に80年代的なサウンドが目立ちます。ポップで聴きやすい曲は並んでいますが、面白みという面からは、少々物足りないかも。

評価:★★★★

|

« 通ごのみ? | トップページ | ポップで勢いはあるけど。 »

アルバムレビュー(洋楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あのDream Girlsの・・・:

« 通ごのみ? | トップページ | ポップで勢いはあるけど。 »