渋谷系とメタルを一緒にしたら?
Title:THE BREAKSTROKE
~The Best of COALTAR OF THE DEEPERS
Musician:COALTAR OF THE DEEPERS
先日見に行った、「デトロイト・メタル・シティ」は、渋谷系ポップスを好み主人公が、ひょうなことから、デスメタルバンドのボーカリストとして活動をする話でした。
主人公の好きな「渋谷系」という音楽と、「デスメタル」とのギャップの大きさが笑いのポイントの一つでしたが、世の中は広いもので、渋谷系音楽とメタルを両立させちゃっているバンドがいたりします。
それが彼ら、COALTAR OF THE DEEPERS
当サイトでは以前から応援しているのでご存知の方も少なくないかと。また、最近は、ボーカルのNARASAKIは、大槻ケンジと組んでいろいろと活躍しているので、その名前をみかける機会も増えてきました。
本作は、1998年にリリースされ、その後廃盤となった、初期ディーパーズのベスト盤です。初期ディーパーズの音は、昨年、EP BOXの発売こそありましたが、なかなか聴ける機会がなく、貴重なアルバムと言えるでしょう。
渋谷系とメタルの融合・・・といっても、融合されているのはそれだけではありません。メタル以上に強い要素がシューゲイザーサウンド。甘~いノイジーなギターサウンドに、ポップなメロディーをかぶさるという手法は、The Jesus And Mary Chainを彷彿とさせますが、そこにメタルの要素を加えることにより、ジザメリともマイブラともRIDEとも異なる、独特のサウンドを作り上げています。
最近の作品は、実験的に様々なジャンルの音を取り込むケースが多いのですが、初期ベストの曲は、シューゲイザー直系の楽曲が並んでいます。また、この段階で、既に自分たちの世界を確立していたんですね。日本にも、決してイギリスの模倣ではないシューゲイザーバンドがいたことを、このアルバムを聴いて再認識してほしいです。ギタポ好きはまずは聴いて欲しい作品です。
評価:★★★★★
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