キング・オブ・男性ソロ(笑)
Title:FUNKAHOLiC
Musician:スガシカオ
以前の作風と比べて、かな~り明るい作風になりましたね。
特に1曲目「バナナの国の黄色い戦争」など、ホーンセッションを全面的に取り入れた、ジェームス・ブラウンばりにファンキーな作品。このリズム感に関しては、ある意味日本人ばなれしていて、ファンクという音楽が、スガシカオの身体にしっかりと染み付いていることが確認できます。
その後もポップで明るい作品が多く、以前のような、内向きな作品に比べると、かなりの路線変更。そのため、本作も、ファンの間では完全に賛否両論みたいです。
で、私個人の感想を言えば、この路線は大好き。もちろん、昔みたいな内向きな曲も好きなのですが、個人的にポップス好きということもあるし、なによりファンキーなリズムが光っている作品も多いし、この作品は名盤だと思います。
ただ、表面的には明るいのですが、歌詞の内容からすると、心の底に、どこか闇があるよなぁ、とも感じてしまいます。
「ねぇ 明日の朝 あなたの心を裸にして 消毒したい
明日の朝 あなたの体の 全ての毛を剃り落としたいの…」
(「潔癖」より 作詞 スガシカオ)
なんて表現、どこか病んでいるなぁ、とも感じますし、
「どこにも居場所がないって思う人 ぼくのこの指とまれ
ムリヤリもう 探さなくていい
希望見つけるのやんなっちゃった人 ぼくとかくれんぼしようよ
必ず君みつけるよ」
(「コノヨビトマレ」より 作詞 スガシカオ)
なんて歌詞がかけるのも、本人がどこかで孤独をかかえている部分があるからなんでしょうね。
賛否両論あるアルバムなのですが、個人的には文句ないしに楽しめたアルバムでした。ポップ路線、暗い路線、どちらもOKなのですが・・・また、名曲を期待しています。
評価:★★★★★
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