ヒットシーンの問題点
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
今週は、チャート1位から3位が初登場で独占しました。
1位は倖田來未の「TABOO」。続く2位にはポルノグラフィティで「Love,too Death,too」、そして3位にはGIRL NEXT DOOR「Drive Away」という結果となっています。
1位2位はともに初動6万枚。少々谷間的な週といった感じでしょうか?ただ、どちらも既に人気のピークを超えたという印象のあるミュージシャンながらも、しぶとく(?)がんばっているなぁ、という感想を持ちました。
で、気になるのが3位のGIRL NEXT DOOR。「globe以来、13年ぶりの快挙」だそうですが、なんでも、「男女混合ユニットによる、2作連続ベスト3入り」という記録を達成したそうです。
どうでもいいようなニッチな記録でさわぎたてるのが実にオリコンっぽくて素敵なのですが(苦笑)、ちょっと気になるのが、このGIRL NEXT DOORというバンド、その売り出し方がglobeの頃から全く変わっていないんですよね。高音のアイドル的ルックスの女性ボーカル+影の薄い男性2人組というスタイルもここ15年近く変わっていないavex系売れ線ユニットのスタイルをそのまま踏襲しているし、テレビにCMを大量に流して、各種タイアップなどとからめてブレイクを狙うというスタイルも、ここ10年以上、かわらない「売れ線」のスタイルです。
でも、移り変わりの激しい社会で、10年来、売るための手段が全く変わっていないというのは、すごく異常な事態だと思います。
また、これこそがCD媒体からダウンロードへと音楽をめぐる状況の変化に、レコード会社がまったくついていっていない証拠ではないでしょうか。そして彼女たちのような商法をとったミュージシャンがそこそこ成功してしまう事実が、ヒットシーンに全く新しい空気が取り込まれておらず、ヒットシーンが停滞してしまっていて、結果、シーン全体の売上が伸び悩んでいる大きな理由ではないかなぁと思います。
そしてベスト10にはあと1曲。10位に秦基博の「フォーエバーソング」がランクインしています。派手な大ヒットはありませんが、着実に人気を伸ばしていますね。
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
今週の1位は先週に続き、竹内まりやの「Expressions」が1位を獲得しています。2週目にして13万枚を売り上げており、今後のロングヒットも期待できそう・・・。
2位はヒットチャートでもおなじみ、テレビアニメ「マクロスF」のサントラ「マクロスF O・S・T 娘トラ。」がランクイン。相変わらずの強さを見せ付けてくれました。
他には・・・
4位にmelody.のベスト盤「The Best of melody.Timeline」が、8位に藤井フミヤの「F's Kitchen」が、そして10位にHOME MADE 家族の「HOME」がそれぞれランクインしています。
(すいません。今回はパソコンの都合でちょっと短めです・・・)
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コメント
GIRL NEXT DOOR、なんか時代錯誤的な感じが否めないにも関わらず、そこそこ売れるのはやはり大きい宣伝を打っているからなのか・・・。
オリコンのいつもの重箱の隅をつついたどうでもいい記録はさておき、正直、彼女たちはglobeみたいな大きいブレイクはしないと思います。この大宣伝がなくなった頃にはもうTOP10にも入れなくなってたり・・・。
今週、個人的に嬉しかったのは秦さんのTOP10入りくらいでしょうか。アルバムが控えているにも関わらずTOP10入りということで、固定ファンも着実に増やしてますね。今後、TOP10常連になってオーガスタの先輩方に続いてほしいですね。
投稿: 亮 | 2008年10月16日 (木) 00時13分
>亮さん
GIRL NEXT DOOR、完全に時代錯誤的なのに、売れてしまう事実がなんとも・・・。
秦さんのベスト10入りは、逆にきちんと音楽で評価されて売れてきているというのはうれしいですね。もっとがんばってほしいです!!
投稿: ゆういち | 2008年10月16日 (木) 21時58分