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2008年10月25日 (土)

音楽性の広さを感じる

Title:23
Musician:RYTHEM

23

23歳となった2人がつくりあげたアルバム・・・

23歳かぁ。若いなぁ(笑)。

ただ、もうデビューから5年が経過しているんですよね。5年といえば、ミュージシャンのキャリア的には既に「中堅」の領域。そして、事実このアルバムも、以前の作品に比べて、より音楽的な「幅」を感じられる作品に仕上がっていました。

まず目立つのが、キマグレンとのコラボレートによる「Love Call」。キマグレンという他のミュージシャンとのコラボにより、曲の幅がグッと広がっています。

また、RYTHEMといえば、アコースティックな印象も強いのですが、本作では、「東京メトロガール」ではいきなりイントロ、エレクトロサウンドからスタート。中田ヤスタカの影響すら感じられるサウンドに驚かされます。

その後も「Joyful」はアメリカンハードロック風、「Like a Friend」はニューオーリンズジャズ風、そして「Banana moon」では、またシンセのサウンドを用いてくるなど、音楽性の広がりを強く感じさせてくれます。

一方では、「首すじライン」のような、ストリングスのアレンジが印象的なバラードナンバーなど、RYTHEMらしい作風も貫かれていて、根本の部分はいままでと変わっていないなぁ、とも感じられます。

メロディーやアレンジといった部分では、既に女性ポップスシンガーの中では、トップクラスの実力の持ち主ではないでしょうか?ただ、一方、少々弱さを感じてしまったのが歌詞。もちろん、彼女の等身大のリアルなラブソングが楽しめます。しかし、少々ドラマ性が弱く、ハッとさせられるような描写には出会えません。ポップスシンガーとしては、やはりもうひとひねりふたひねりの歌詞が欲しいところ。今の歌詞も決して悪い訳じゃないんですけどね・・・大ブレイクまであと一歩足りないのは、この歌詞のような印象を受けました。

評価:★★★★

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