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2008年10月10日 (金)

oasisの宿命

Title:DIG OUT YOUR SOUL
Musician:oasis

ディグ・アウト・ユア・ソウル(初回生産限定盤)(DVD付)

oasisの悲劇、それは音楽史に残る傑作アルバムをつくってしまったことでしょう。それも、デビュー作から2作続けて。

その後も彼らの作品は、その2作と比べ続けられ、また、彼らも、いつまでもその2作品を重い鎖のようにぶらさげながら活動を続けているように感じます。

それはある意味、彼らの最大のライバルblurが、早い段階でブリットポップに見切りをつけ、ローファイ路線にシフトしたのとは対照的に。

本作に関しては、彼らは、過去のメロディー主体の路線から決別し、バンド独自のグルーヴを出してきた、そういうレコ評をよく見られました。

そうかぁ??

いや、確かに本作は、メロディー以上にバンドサウンドで聴かせようとするスタンスを強く感じます。

しかし、方向性としては、音の厚みを増し、音数を増やしてバンドサウンドを表に出させようとする手法。バンドとしての演奏力に頼ったというよりも、構成に頼ったようなサウンドに感じられ、それだけで聴かせるには、少々力不足に感じられました。

・・・・ごめん、力不足はいいすぎ。このアルバム、少なくとも、凡百のイギリスギターロックバンドのはるか上を行く出来なのは間違いないです。このグルーヴ感、おそらく、今のイギリスのバンドの中でも1、2を争うほどだと思います。

それにも関わらずいまひとつはまりきれないのは、このアルバムのバンドサウンドから感じる「ワクワク感」が、1st、2ndのメロディーから感じられる「ワクワク感」にまだまだ及ばないんだよね。

結局、あまりにも1st、2ndが素晴らしすぎた、それこそがoasisのかかえる大きな宿命。また、なんだかんだいっても本人たちも、いまだに1st、2ndを引きずっている点もチラホラ見受けられてしまうのも、どうしても1st、2ndと比べてしまう大きな要因になってしまいます。

そういう意味で、全く別路線に行ってしまったblurは、ある意味正しかったのかもしれません。

単独で見れば間違いなく傑作なんだけどなぁ。ただやはりデビュー当初を考えると、このバンドの力はこんなものじゃないと思ってしまうんですよ!もっと傑作を聴かせてくれ!!

評価:★★★★

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