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2008年9月 8日 (月)

生きている中で最高のラッパー

Title:THA CARTER III
Musician:LIL WAYNE

Tha Carter III

自称「生きている中で最高のラッパー」LIL WAYNE。ただ、その自称も決して出まかせではなく、実力、人気ともに自他共に認める一流のラッパー。このアルバムも初動で100万枚を超え、ビルボードチャートで1位に輝くなど、大ヒットを記録しています。

そんな訳で、以前から気になっていたのですが、先日、タワレコへ行ったら、国内版がリリースされていたので、購入。聴いてみました。(対訳がほしかったので・・・)

で、一通り聴いてみてまず感じるのは、バラエティー豊かな作風だよなぁ、という点。基本的には、今風のサウンドをベースとしているのですが、メロウな、雰囲気のあるトラックが多くて、HIP HOPリスナー層以外にも広くアピールできるような音に仕上がっていました。

特にBabyfaceとのコラボとなった「Comfortable」では、甘いbabyfaceのボーカルが重なった聴かせるナンバーがとても魅力的で本作の中で一番のお気に入りです。他にも、「Tie My Hands」では、ROBIN THICKEのボーカルが全面に出てきているポップな歌モノに仕上がっていて、HIP HOPが苦手な層でも無理なく楽しめそう。

また、ラストの「DONTGETIT」は、昔のボーカルジャズ曲がサンプリングされていて、全体的にも、ちょっと懐かしさを感じさせる楽曲に仕上がっていました。で、誰の曲だろうと思ったら、Nina Simoneというジャズシンガーの「Don't Let Me Be Misunderstood」という曲らしいです。こちらの曲も気になってしまいました・・・。

歌詞の方もなかなかユニークで、彼自らHIP HOPの指南役となり、スランプに陥ったラッパーの「医者」となる「DR.CARTER」や、とてもストレートにエロティック(というか下品(^^;;)な「LOLLIPOP」など(いろいろな意味で)楽しいナンバーがあるかと思えば、「TIE MY HANDS」では社会派な歌詞と、こちらもバラエティーに富んだ歌詞が楽しめます。

確かにこれは、全米で大人気なのも納得の1枚。まだまだ日本では知名度が低いラッパーですが、いまのうちに是非。

ただ、このアルバムの邦題のセンスのなさはなんとかならなかったんだろうか・・・誰がつけたんだろう、この邦題は??

評価:★★★★★

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アルバムレビュー(洋楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

ちょうど気になっていて、買おうかどうか迷っていた1枚だったので、ちょうどいいタイミングでのレビューに感謝。
なかなか好評のようなので今度買ってみますね。

洋楽の邦題で、大衆をうならせるようなセンスのいいものってそんなにないような・・・^^;

投稿: 亮 | 2008年9月 9日 (火) 00時48分

>亮さん
いろいろと話題になっているアルバムですが、素直に内容はよかったと思いますよ!国内盤も安いので、リリックの内容を知りたいと思うのならお勧めかも。リリックもおもしろかったし。

投稿: ゆういち | 2008年9月10日 (水) 00時04分

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