本格的な復活となるか?
Title:FORCE
Musician:the verve
昨年、突然の再結成を発表し、サマソニで、初(!)来日。そして、ついに11年ぶりとなるニューアルバムをリリースした、イギリスのロックバンドthe verveの新作が本作。
the verveといえば、ブリットポップの代表的バンドの一組で、その11年前にリリースした「Urban Hymns」は、いまでも高い人気と評価を得ているだけに、このニューアルバムにも大いなる期待が集まりました。
私にとって、ちょうど洋楽にはまっていろいろ聴き始めた時期がちょうどブリットポップ全盛期。blurとかoasisとかに思い切りはまったわけですが、ただ、残念ながらthe verveに関しては、「Urban Hymns」こそ聴いたものの、そんなにその当時ははまっていたバンドではありませんでした。
しかし、今回、この新作を聴いて感じるのは、率直に一言。「いい曲を書くバンドだなぁ」ということでした。
ブリットポップ期のblurみたいな、アップテンポな明るい曲を書いているわけではありませんし、oasisのように、シング・ア・ロング的な盛り上がる曲を書いているわけでもありません。ただただ淡々と、ダウナーな雰囲気の曲を書き綴っているのですが、妙に心にひっかかる、そんな曲を多く聴かせてくれます。
本作で言うと、先行シングルとなった「LOVE IS NOISE」は、まさに、今後の彼らの代表曲になりうる、心に確実にひっかかる名曲ですし、ラストを飾る「Appalachian Spring」も、世界観の広がりを感じさせる雄大なバラードに仕上がっています。全体的に、曲に空間性というか、奥深さみたいなものを感じるのも、彼らの大きな魅力と言えるかもしれません。
これで2度目の再結成となる彼ら。今度こそは本格的に活動を再開してくれるのでしょうか?また、これからも名曲を多く作り続けてくれることを期待したいところです。
評価:★★★★★
UNDERCLASS HERO/SUM41
勢いのあるパンキッシュなポップスの連続。よくも悪くもいつもの彼らといった感じで、素直に楽しめるアルバムだと思います。
評価:★★★★
KALA/M.I.A.
前にも書いたことがあるのですが、よく新人シンガーに関して、話題になった1枚目よりも、その次のアルバムの方が気に入ることがよくあり、THE STROKESもArctic Monkeysもそうだったのですが、彼女に関してもそう。
アフリカ風のビートや、HIP HOPにエレクトロニカの要素が加わった、まさに独特といわざる得ないサウンドの世界が、前作より、よりまとまって、ポップになって楽しめる傑作だと思います。今後の展開が、ますます楽しみになってくる作品でした。
評価:★★★★★
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