ちょっと「売り」に走っているような。
Title:SOFFet BEST ALBUM "ALL SINGLES COLLECTION"
Musician:SOFFet
最近、mihimaruGTと組んでリリースしたシングル「スキナツ」がスマッシュヒットを記録し、このベスト盤も見事チャートベスト10入り。デビュー当初は「ブレイク最右翼」と目されていながらも、その後、伸び悩んでいた彼らも、ようやく灯りが見えてきたようです。
しかし、このベスト盤で聴いてあらためて感じるのですが、デビューシングル「君がいるなら☆」と、2ndシングル「がむしゃら凸凹大レース!?」のクオリティーがおそろしいほど高い・・・。ボサノヴァやソフトロックの要素を取り入れた音とHIP HOPをうまく融合させ、全く新しい音でありながらも、ポップにまとめあげています。
彼らは本当にこの時期にブレイクするべきでしたね。正直言うと、その後に関しては、どんどんとフツーのポップスにラップを加えただけのユニットになってしまっていきます。いや、現段階でも、彼らのポップスセンスやサウンドを作り出す実力は、数多いラップとポップスをむすびつけているユニットの中では、頭ふたつくらい出ていると思いますけどね。
最近の曲でも「東京ホタル」のように、ピアノの音の使い方がとても印象的で上手いなぁ、と思うような名曲もあるのですが、それこそスマッシュヒットを記録した「スキナツ」なんて、完全に売れることを狙いました、といった感じで(苦笑)。いや、ポップスユニットである以上、売れることを決して否定はしないのですが、デビュー当初の作品と比べると、もうちょっとがんばってほしいなぁ。
あと、もうひとつ気になるのが、「人生一度」や「キグルミマスター」のような、平凡ながらも真面目にがんばっている人たちを見下しているような歌詞が目立つような気がします。こういう歌詞を書いていいのは、10代のうちまでだよ・・・他の歌詞に関しては、ユニークな物語性を持った歌詞も多く、印象にのこるものも多いだけに、いろいろな意味で経験をつんでほしいよなぁ、とおじさんは思っちゃうんですよね(^^;;
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事
- 堀込弟脱退!(2013.03.03)
- マイラバらしい作品(2009.12.26)
- ロックンロールの楽しさを伝える(2008.12.30)
- がんばる真夜ちゃん!(2008.12.28)
- 手堅いポップソング(2008.12.27)
コメント